決算審査が始まりました。

台風情報を気にしながらの3連休。私は台湾の地震のことも気になっていますが、現地に住まう友人から無事の連絡が届き、少しほっとしています。どちらかと言えば都市ではない地域での被害が甚大とのこと聞いていますが、復興にはしばらくの時間が必要だと思われます。台風については、予報、シミュレーションもひと昔前に比べると精緻になっていると感じていますが、とにもかくにも気を付けなければと思いますし、家族の住まう西日本地域のことが心配です。

さて、多摩市議会では先週末から決算審査が始まっています。各会派とも昨年度一年間を振り返った総括の視点から質疑を行うのですが、私の所属しているフェアな市政では折戸代表が行いました。昨年度の予算、私たちの会派は否決をしていますが、「予算を否決したから、決算も否決」というのではなく、可決された予算を前提にして、行政活動の評価をしたいと思っています。このあたりは、改めて会派内でも議論かなと思っていますが。

税金の使われ方。

多摩市のみならず、特に今…「国葬儀」問題に大揺れ揺れている状況にあって、自分自身も税金を納める一国民として考えさせられる点。きちんと国会で議論されないまま粛々とこのまま…国葬儀当日を迎えてしまうのかしらと思いますが、そのほか、旧統一教会問題などをはじめ、今を乗り越えたら、あとは「喉元過ぎれば…」の状態に持ち込もうとしているのかしら…と不信感しか持てない自分にも何だか嫌気がさすばかり。

共産党の橋本議員が「旧統一教会と関わりのある団体と市や市の外郭団体との接点」のことを質疑していて、いずれも「関わりはない」という答弁がありましたが、市民団体が私たち多摩市議会議員に対して「接点の有無」を調査していますので、そのうち、私たちについても状況が明らかになると思います。市長はもちろん「接点無し」ということでした。

SNSで「『五輪』。去年1月の調査では8割の人が中止を求めたにも関わらず、政府やJOCなどはこの声を完全に無視。あれこれ理由をつけて強行した。今思えば、多額の金が絡んだ連中が絶対に止めないヤクザの世界だったのだろう。そして今同じ道を歩んでいるのが『国葬』。」…「ここまできたら止められない、という声が最近テレビなどで聞かれる。戦争もそう言って始めた。で、あとでうんと後悔した。止めなきゃいけないものは直前でも止めなきゃ。まだ止められる。国葬。」…というつぶやきを眼にしながら、深く考えさせられてしまう。それでも、決定に直接かかわる人物たち=政治家を選んでいる、選んだのは私たちと思うので。自分自身の一票はその人たちに投じていなかったとしても…。

こうした国政の状況を見ながらも、多摩市議会のことを考える一日が過ぎていきます。結局、税金をいかに使うのか…市長が提案したとしても、そこにお墨付きを与えていくのが市議会ですので。市議会の決定があって、動き出すわけですから。昨年度の決算を見ながらも、その責任は重たいなあと。

ふと、市役所のエレベーターに乗ろうとして、目についたのが「点字」の案内板。しかし、ここに「点字」の案内板があることを、視覚障がいをお持ちの皆さんが、どのように知ることができるのかなあ。音も出ていないし。改修された公園などでも同様で、一応「点字」案内板はあっても、そこにあることがわからない場合が多いんですよね。ガイドヘルパーさん無しでお出かけをするとか、ハードルが高いというお声を聴くことがあります。例えば、こうした一つひとつも、「せっかく案内板を設置するなら」という視点から、税金の使われ方が問われるべきですね。ていねいに見ていくことって大切ですね。些細と思われるかもしれませんが。