戦後70年。

20150728

高校生インターンの受入れ2日目。今日は午前中は会派の打合せ、午後はポスティング活動体験。でも、炎天下ポスティングは身体にとても悪そうなので、1時間弱で切り上げましたが。

さて、多摩市平和展が行われています。今年で24回目です。そして、今年は戦後70年。どれだけの人たちが意識できているのかなあと思います。毎年変わらずに平和を願い、祈る式典も行われていますが・・・。平和展には永山高校も展示で参加しています。高校生たちへのアンケートに寄れば、「今年は第二次世界大戦の終戦から何年になっているか?」という問いにも半分以上が「知らない」と回答をしている、また、「第二次世界大戦について誰かと話したことはあるか?」という問いには約40%が「ない」と回答している・・・今後、この傾向がますます強くなっていくのかなと感じます。せっかく参加してくれているにもかかわらず、永高生の90%近くは「多摩市平和展」のことも知らなかったそうですし。これからの世代に「平和」を伝えていくというよりは、「戦争の記憶」を伝える場としての平和展があるとしたら、もっと足を運んでもらう工夫が求められるのかもしれませんね。関心のある人だけの場になってしまいがち・・・得てして、平和のことに限らず、行政が主催する啓発系の講演会なども同様ですが、どうしても「関心のあるところ」だけに響き、それ以外のところに「きっかけをつくる」ことがなかなか難しくできていないのが現状です。

高校生インターンの2名と一緒に平和展に足を運びました。福島菊次郎さんの写真パネル展示を真剣に一つ一つ見入る姿・・・・2名は多摩市外に在住していますが、おそらくそれぞれに居住地でも何らかの取り組みが行われているはずですが、「こういう催しをやっていることを知らなかった」と話していました。昨年、子ども教育常任委員会で長崎市に行きましたが、長崎市の小中学生、おそらく高校生(私立の学校も含む)は8月9日が登校日になっていて、子どもたち自身が「平和」を意識する時間を持つと伺いました。「戦争に賛成」とか「戦争に反対」とかではなく、「平和」のことを考えるための時間をどのくらい子どもたちは持つことができているでしょうね。そもそも「平和である」という状態も、単に戦争がなければ「平和」ということではないと思っていますが、子どもたちに「ゆっくりとじっくりと考えてもらう」・・・のんびりということが許されていない学校にどのくらい時間があるのでしょう?

子どもに尋ねれば、こんなにあくせくして、急がなければならない状態が「平和じゃない!」と言うかもしれませんね・・・とさえ思うのですが、「平和である」ということが実は特別なことで、衣食住に困ることなく、平凡に毎日を過ごせることがどれだけありがたいことであるのかって私たちはやはり認識が薄い気がします。少しインパクトが強すぎて、私も目を背けたくなるのですが、平和展ではベトナムの枯葉剤の写真パネル展示があります。涙なくして見れないというか、心を痛めずには直視できない写真です。でも、見なければならない・・と私もちょっと勇気を出してみるのですが。

「弱きものが犠牲になっていく」

やっぱり、そういう社会にしていきたくないですね。「平和」を守っていくってとても大変なことであり、努力しなければならないことを子どもに伝えたいなと特に最近感じていることです。

ところで、こうした平和展など・・・市職員さんは、そしてまた多摩市内の学校の教職員さんもどのくらいご存じなのでしょう。そしてまた足を運んでくださっているのでしょうね。特に統計などを取っているわけではありませんが。戦後100年まであと30年ですが、その時の社会はどうなっているでしょうね?高齢者になった私は何を考えているだろう?・・・・どう生きているだろう?・・・とふと考える時間を持った戦後70年目の多摩市平和展でした。