市長選挙~「多摩の歴史さんぽ」を思い浮かべながら。

唐木田コミュニティセンターが開館10周年を迎えられていたのですね。議長のお役をいただいていた時には、市内各地域の催事などにも足を運ぶ機会も多く、その時にたくさんのかたにお目にかかり、お声掛けをいただいて、本当にいろいろと教えていただいたなあ…ということを改めて思い出しています。その議長時代のご縁で、いつも唐木田コミュニティセンターが定期的に発行しているニュース(広報誌「ハロー」)をお届けいただいていて、とても楽しみにしていた記事の一つがパルテノン多摩で学芸員をされている橋場万里子さんのコラムでした。歴史…ちょっと苦手だなという私にもわかりやすく、興味をもって読むことができるので、とっても参考になるなあと思って、読んでおりました。今回、10周年を記念して30回分のコラムをまとめて、一冊の本にまとめられたとのこと。表紙のデザインが、これまたすごく素敵で原風景が頭の中に思い浮かんでくるような優しさを感じる絵ですね。これを持ち歩いて、少し季節が良くなったら、勝手気ままな歴史散歩をしてみたいなあと思っています。

もともと、広報誌「ハロー」にどんな経緯ときっかけがあり、橋場さんのコラムが掲載されることになったのかなあ。昔々のことは、よほどの興味を持ち、なおかつ自分で過去の歴史を掘り起こす意欲、そしてまたそのための時間が持てない限りはそのままにしてしまうことの方が多いような気がします。そのうち、昔のことを知っている人もいなくなってしまい、「知りたいな」と思ったときに手遅れになるということもありそうに思う。ですので、こうした冊子の存在が本当に貴重で間違いなく重要な存在になっていく気がしています。今よりも、もっともっと後の時代にこそ…。

しかし、本当にいろんな意味でありがたい。広報誌をお届けくださっていることにも感謝の気持ちでいっぱいですし、冊子までお届けいただいて‥‥そして、パルテノン多摩の学芸員さんの存在、その役割の大切さも市民として発信してくださっている気もするのです。感謝してもしきれないくらい「ありがたいなあ」という気持ちで心が温かくなります。

コロナ禍になり、コミュニティセンターでのイベントなど含め、軒並み中止になってしまい、菖蒲館に足を運ぶ機会もなければ、運営を支えてくださっている協議会の皆さんとお目にかかることもなくなってしまって…本当に残念。私は菖蒲館のロビーで開催されていたコンサートがすごく気に入っていて、時折ホームページはチェックしているのですが。また、何かの折に直接お礼を伝えたいと思っているのですが、差し当たっては…今日は…ちょうど昨晩、橋場さんの「『大松台』の由来」を読んでいたので、そのことを思い浮かべながら耐寒レースのような今朝の選挙活動を乗り切ることができました。コラムのことを思い出しながら、阿部市長の背中を眺めておりましたので、ちょっとは気が紛れて助かりました。

昨日からの市長選挙。市議会議員の補欠選挙もあります。私は、いろいろなことを思案し、自分としてどう振舞うべきなのかも自分なり悩みぬいて、現職の阿部市長への支持を明らかにして、応援することを心に決めたのも最近になってからなので、遅ればせながらの参戦です。ですので、選対本部に加わっているわけでもなく「呼ばれたところに行く」という感じなのです。今朝は唐木田駅での挨拶から始まるとのことでお声掛けをいただいたので、参加してきました。雨が激しく振っている中での選挙カーで午前中は地域を回り、「なぜ、私が阿部市長を支持することにしたのか」という点を訴えています。

理由は簡単です。「政策で選ぶから」です。どう考えても、目先のことだけではなく、将来の多摩市のことを考えて、長期的な視野から政策を語り、ビジョンを語っているのは現職の阿部市長だと思うから。また、私はやっぱりごまかしたり、嘘をついたりすることは好きではなく、全てのことに対し、より愚直に取り組もうとしている人物を多摩市の首長に選びたいから。

ですので、私ははっきりと「多摩中央公園を壊して、図書館を建設する方向性を出してきた市長の政策には納得ができなかった、だから、前回の市長選の時には支持する気にはなれなかった。」と伝えながら、それでもなぜ、今回は阿部市長を支持するのか…について、拙いながらも、自分の飾らない言葉で訴えさせていただいています。

私、根拠がない訴えにはやっぱり、賛成ができないので、「16年は長すぎる」というキャッチフレーズには頷けないのです。また、「長期政権」という言葉は地方自治にはそもそも馴染まない。いずれにせよ、大事なのは未来を語り、未来を創るための政策です。私は政策本位で首長を選ぶ。ただ、それだけのことです。あとは「劇場型政治」は一時のムーブメントを作るには役立っても、長期的な視点ではやっぱり違う。

 

あ、今日一番うれしかったのは阿部市長のもとで半年前に新たに就任された千葉教育長が「令和4年度の教育活動に向けて(教育長メッセージ)」を発信してくださったこと。教育長がこのような発信をされるというのは初めてのことではないかしら。ありがたいことです。阿部市長と千葉教育長とで「人権・平和・環境」を大事にした地域社会がさらに発展していくことを心から願っています。