市民が「議会」の在りようをつくり、支えていく。

今日は午前中は議会運営委員会。来週の臨時議会に先立ち、議事運営などを決定しました。臨時議会では先月行われた市議会議員補欠選挙を受けて開催されるものです。でも、ちょうど都合のよいタイミングでもあり、いつのは6月議会の初日で設置する予算決算特別委員会をここで設置し、9月の決算審査に向けた準備にいち早く取組めるようにと考えています。

いろいろな評価はあるとして…多摩市議会で取組んでいる決算審査にあたっての「施策評価」は振返ればその歴史はもう10年以上になるのです。最初の頃どうだったかを思い出すのも、「記憶を呼び出すのが難しく、やっぱり大事なのは記録」と感じております。今日も、府中市から杉村康之市議と市民の方がいらしてくださり、多摩市の議会基本条例策定に向けた取り組みなどについてお話をさせていただきました。先日の市民との意見交換会にもお越しくださったとのことでしたが、そのつながりで、伊地智恭子議員にも同席をいただいたので、私とは異なり、フレッシュな視点で「今の議会」と「議会基本条例」と「議会改革」への想いを付け加わり、とても有意義な情報や意見の交換ができたように思っています。

やはり、その過程では、多摩市議会の決算審査、それに伴う事業評価や施策評価についても触れるわけですが、「これはなかなかすごい。」というのが感想だったようです。

何がすごい・・・って・・・「議会活動が大変そう」というわけですが、私たちには当たり前のことで定着していることなので、「すごいことをしている」という感覚はないですね。それを支える議会事務局についても、他地域の事務局よりも多分大変であり、忙しいことは事実。私たち議員も「ココのこと」しか知らないわけですが、多摩市議会の議員はおそらく他の地域の市議よりも2倍以上は忙しいと思われます。

今度、地方議会への女性の参画についてプレゼンする機会があるのですが、その準備をしながらつくづく思うのは、やっぱり「まちの議会の姿はそのまちに住んでいる市民たちによって在りようが決まる」ということですね。多摩市議会の場合は女性議員が多い。この間の補欠選挙が終了し、議員定数26名の内11名が女性!約43%が女性です。全国の市区議会の女性割合は平均で14.8%です。人口の男女比と同じように、議会も男女が半々くらいであることが望ましいと考えています。

国の方では政策決定の場に女性をもっと増やすべく目標値も掲げていますが、「女性の活躍推進」の御旗を掲げつつも実態がなかなか伴わないというのもまた事実。「2020年30%」についてもまだまだ隔たりあるわけで、特に政治の場にもっと女性を増やしていこうと・・・先月衆議院では可決された「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律案」がようやっと参議院委員会に附託されました!その動向と推移も見守っていかねばですね。

男女で区分けできるものではないとはいえ、女性議員が増えると何が変わるか…って「ポスト争い」がなくなるような気がします。私が議員になった頃は「誰が議長をやるのか?」あるいは「誰が委員長をやるのか?」そして副議長や、副委員長は…みたいなことでものすごくしのぎを削るようなことが行われていて、何と言うか、人事をめぐるポスト争いに議会での緊張感が一番高まるような状態に違和感とモチベーションの低下を味わっていたことが懐かしい。

そして、今は、議会改革の取組みなども経て、「委員長ポスト」に問われる力量があり、「委員長を引き受ける」というのもなかなか覚悟がいることでもあります。そういう意味からすれば、議長も同様。なので、私、「議長を引き受ける」というのは荷が重たいということなんです。ずいぶんと副議長をはじめ、議会事務局職員の皆さんに助けてもらっているのですが、まだまだ人生経験的にも修行が足りないはずなんですよね…私の力量については私が一番よくわかっている。「議長になれば、それなりになっていくから大丈夫」とは言われたものの、どうも自分の中ではまだシックリとはいっておりません。

という感じなのですが、議長2年目もスタートをしておりまして、「置かれた場所で咲く」を大事にしつつ、できることは怠らずにやって行こうと考えております…。「なぜ、議会改革に取り組んできたのか。その心はどこにあったのか。」を振返りながら、議会基本条例を策定してきた経過とその後の多摩市議会の歩みについて記録しておかねばいけないなあと思っております。