初開催の児童館アウトドアフェスがすごかったし、すごすぎた。

今日は恵泉女学園大学の授業でスピーチをする機会をいただきまして、出かけてきました。大学生の皆さんの感想、どうだったかなあと心配です。最近の大学ってオリジナルの「水」が流行っているのかな。とても素敵なパッケージのお水をご準備くださり、ありがとうございました。

とにかく、今日の授業の準備に昨日の夜はものすごい注力してしまいました・・・。60分でまとめていた内容を直前に45分にと言われて、かなり、端折って詰め込んでしまいました。無事に御役目を果たせていますように。多摩市で教育委員を務めてくださっている岩佐玲子先生が授業全体をコーディネートくださったので、他大学で授業をするよりも緊張してしまいました。岩佐先生は小中学校の入学式や卒業式で教育委員会からのお祝いの言葉を届けてくださるときにお目にかかることもあるのですが、いつも必ず、子どもや保護者の方々にご自身の「ことば」と「声」で一言を添えてくださる先生。その言葉がじーんとくることもあって、とても素敵な先生なんです。なので、ご一緒させていただけるなんて、光栄でした。

私のスピーチの後に、多摩市の若者会議に参加してくださっている学生さんからのインタビュー形式での質問もいただいて、なかなか参考になるような、いい答えは出来なかった気もしていますが、ありがたく貴重な機会になりました。議員と言う仕事に興味や関心を寄せてくれたり、無関心でいられても無関係でいられないのが政治なんだよ!…ってことが伝わっていたならうれしいです。

さて、先週末は久しぶりに盛りだくさんのことに顔を突っ込んできたのですが…とにかく、週末に開催された「児童館アウトドアフェス」…これ、鳥肌立つくらいなめちゃくちゃいい取組みすぎて、そのことを備忘録に残しておきたいと思います。

多摩市唯一のキャンプ場である大谷戸公園で開催されたのですが、多摩市児童館が蓄積してきたノウハウをぎゅーっと凝縮しただけでなく、それを発展させたような企画でした。午前と午後の部があり、それぞれ参加者は100名としていたようですが、あっという間に予約でいっぱいになったそう。久しぶりに自転車(もちろん電動)で都立桜ヶ丘公園を抜けて、大谷戸公園のキャンプ場まで行ってみたのですが…その光景が目に飛び込んだ瞬間に、「めっちゃ、ええわあ!」という雰囲気がビンビン漂っていて、なんか、ワクワク感と言うか、続々感さえしてしまって。「いいじゃん、多摩市!」「さすが、児童館!」…という…感動。

(キャンプってこんな感じ…って何気に展示してある永山館長の私物)

実際に現場で参加していた職員さんたちの感想をぜひ聞いてみたいと思うのですが、「まだまだ、まだまだ、やれる!」というような手応えがあったのではないかと…勝手に想像しています。もちろん、職員さん個々に温度差はあったのかもしれませんし、巻き込まれながら参加していた職員さんもいたかもしれませんが。でも、私は、公園にある解放感、秋を感じる色合いの木々に囲まれ、いつもとは違う自然に囲まれた空間と空気の中で、なんか、「これぞまさに!多摩市ならではの児童館!」が存在していた気がするのです。なんか、地域にあるこじんまりとした児童館ではなくて、見えないけれど「児童センター」みたいな大きな建物と空間ができていたような気がしました。すごいパワーがありました。

多分、大谷戸公園…という場所と児童館との組み合わせがあったからこそ!

と思うのですが、これぞまさに「多摩市じゃん!」につながっていて、「多摩市で子育てするってこういうことなんだよ!!」って魅力が溢れすぎていて、これがその取り組みの一つになるって、確信しちゃった…みたいな。

職員さんがデザインをして、同じく別の職員さんが手づくりで作成したという旗!…そして、お揃いデザインのオリジナルTシャツはみなさん自費購入したそうですが、もちろんデザインは職員さん!めっちゃクオリティ高すぎ。

 (後ろ/前)

このTシャツ、かわいい。これなら、購入したいし、ぜひ、着用して歩き回りたいくらい。毎年、市役所で斡旋されるオリジナルポロシャツとは大違い。

 

とにかく「すごい、素敵すぎる!」…ということで、記念すべき第一回に立ち合えたことがラッキーだったと心底思っております。参加している親子の笑顔や会話が絶えない感じ、なにせ、広々している空間、5つの児童館が集合したそうですが、とかく職員さんの周りへの気配りや、声掛けにも耳を傾けていた私…参加したどの家族も絶対孤立することがないように、見守っていて、すごく丁寧に声掛けをしていて、キャンプやってみたいけど…と一歩踏み出すことができていないパパたちにも、絶妙な声掛けをしていたりして…上手に火おこしができなくても、木こりになれなくても、みんなが「楽しい!」を連発して、ちょっとやってみようかな…と子どもにつられて大人も体験に参加して、「もっとやりたい!」が引き出されるような取り組み。

 

ハンモック、絵本読み聞かせなどのコーナーでは、親子で一緒にハンモックに寝そべりながら、ゆったりと絵本を眺めていたり、その隣には、ブランコがゆらゆら。もちろん、ロープなどを使って設置してある特別なブランコ。

そして、みんなで囲める焚火。ここは、かつて児童館キャンプなどでスキルを磨き、腕のいい職人さんのように児童館職員のみなさんたちが火の管理をしながら、焼き芋を。あとから、みんなでフーフーしながら食べたと聞いていますが、とにかく「児童館アウトドアフェス」…めっちゃいい企画を実施してくださり、本当にうれしい時間をシェアさせていただいて、ありがとうございました…という感じでした。

イライラするくらい上手に釣れない・・・まつぼっくり。あと、モルックのコーナーもあって…さすが「あそび」には敏感な児童館だなって感心しちゃいました。

そして、この企画を考えた背景を聴くと…これまた…なんか、じーんと来てしまうところがあり。私も随分、涙もろくなったものですが‥‥。

ただ単に、「楽しいイベントをやろう!」「今、流行っているアウトドアを広めよう。体験の場をつくろう。」ということだけではない。「もう一つのテーマ」とでも言うのでしょうか…があったそう。つまりは、この事業は表の目的と裏の目的があり、「日常は、それぞれの児童館ごとに事業をやっていて、職員同士の交流がなかなか図ることができない状況がある中で、合同で事業を実施する取り組みがあって、それぞれの児童館の重ねてきたノウハウなども交流し合えたり、職員さんたちどうしがコミュニケーションをとりながら、学び合う場にもしていく…」という表には見えてこない、隠れたもう一つのテーマがあったのです。これまでキャンプなどを通じて得られ、培い、育まれてきたスキルを伝承する場としても…みたいな。

「焚火を楽しむ」ではなく、火を使うということが…私たちの暮らしには欠かせないことになっていて、「生きる力」にもつながるという意味も込められている。児童館でキャンプをつくるというのは、「遊び」だけではないんです。「遊び」そして、「楽しい」を通じて、「生きる力」につながっていく…深すぎて、泣けてきますが…。

昔のように児童館どうしが合同でキャンプをやるような活動が無くなってしまったことをカバーする…予算が無くなり、事業ができなくなったら、そのままジリ貧になって、終わって先細りになっていくのではなく、「だったら、違うことをやって、もっと児童館を盛り上げていこう!取組みを進化させていこう」というような意欲に支えられた取り組みなのです。これがどれほど、今の多摩市にとって意義と価値のある取組みであるのか…企画意図を知っただけでも、その想いに心揺さぶられます。その発想が、そして、そのために行動することこそ…まさに、児童館のみならず、今の多摩市役所全体にも求められていることではないかって、感じてなりません。

この取り組みを、「子どもたちのために、家族のために、市民のためにより良いものにしていこう。」…何より、初めての取組みだからこそ、「どうなるかわからない」…不安入り混じりながら、参加者も企画した職員もより満足度高く…の結果をめざして、つくりあげてきたんだろうあなと。それぞれの児童館、そしてそれぞれ職員の皆さんたちが万全に備えて「持ち寄った」に違いなく、当日は「持ち寄った」成果をしっかりと「分かち合い」ながら、最終的には、惜しみなくそれぞれの職員さんたちが自分の持っているスキルを出し合いって、「自分でもやる、見せる」という場になっていた気がしました。とにかく職員の皆さんの「動き」を見ていると、その持ち場持ち場で、誰に支持されるわけでもなく、ちゃんと自分自身がその場に必要な作業、対応をするために動いているような、創造しているような感じがあって、その感が溢れていることが素晴らしかった。

これが多摩市の児童館で、脈々と受け継がれてきて、築かれてきた「伝統」になっているのではないか…と思って、私まで一人、興奮してしまいました。「底力を見た」…。この場にいるだけで、幸せな気持ちになれるような感じで。

 

こんな風に手づくり感が溢れていて、でも、この活動を「Instagram」投稿してください…なんていう呼びかけもあったりで、若い世代の職員さんたちのアイデアや知恵も存分に活かされた取り組みになっていて、なんか、もう、「多摩市LOVE♡」みたいな感じだったのですが、知り合いも参加していて、「ホント楽しかった」「また、やってほしい」と大好評でした。何よりもうれしいのは「こういう企画をしてくださった児童館に感謝したくて、多摩市ってすごいと思った。」…っていう感想が聞けたこと。

きっと、児童館の皆さんは、それなりに課題を発掘して、反省点もあるのかなって思いますが、私の眼から見たら、「すごすぎた企画」っていうのが偽らざる感想でした!

というわけで、備忘録…おしまい。今日は、恵泉女学園大学でかなり渾身の力絞って…スピーチしてしまったので、ぐったりだったところ…近所のママがケーキを焼いたからとお裾分けを届けてくれたので、途端に復活。自分が「ありがとう」ってたくさん言えるような環境にいられることは幸せ。

もう、10月も後半に突入ですね。早いなあ。そろそろ、来年のスケジュール帳を選ぼうかなあ。