会派ごと。一般質問が終わった感想。

歯切れの悪くしか答弁しか返ってこないだろう…ということで、臨んだ会派の一般質問でした。

でも、多摩市行政のいいところだなと思うのは、いずれの議員に対しても「ていねいにきちんと答弁書を作る」という姿勢かもしれません。他市では市長と相反するスタンスで議会活動をしているような議員に対する取り扱いが冷たいようなところもあるようですが、少なくとも、予め提出した質問通告に対する答弁で区別をするようなスタンスではない気がしています。あ、これはたぶん、市長のスタンスとも言えるかも。ある意味、市長が市民と接するときの姿勢が反映されているのかもしれませんね。他市のあまりにも露骨で辛辣な対応…と聞くと多摩市議会との違いに驚くこともあるのです。

「市長や副市長の人と接するスタンスは行政が市民と接するときのスタンスにも乗り移る。」

と聞いたことがあって、そうなのかなあと思ってきましたが、確かにそういう部分もあるかもねって感じます。ただ、「人によって、答弁の態度をあからさまに変える」という…とても正直な方もいらっしゃることもまた事実。何によってそんな風に変わるのかとついつい人間観察してしまいますね。「なぜ、そうなのか」を考えることは何に置いても重要なことだなーと思えてならない今日この頃。

 

 

さて、本日の私たち「フェアな市政」(会派名)の質問は、正直言って、行政側としてはあまり触れられたくないだろう話題だったと思います。特に公共施設問題については、スクラップアンドビルト…と言いながらも、何をスクラップするのか具体的な案もないままにビルド&ビルドになっていること、私たちの会派が指摘するまでもなく、計画づくりをしている行政のほうが把握していると思うので、「聞かれたくない話題」に違いないのです。

 

今日のやりとりでわかったことは、新型コロナウイルスの影響によって来年度以降、税収減を見込んでいて、財政面への影響を見極めていかなければならないと述べながらも、図書館本館再整備と旧北貝取小学校の大規模改修については着実に進めていくということ。それにあたっては、事業の見直しや点検を行っていく考えはあっても、現時点で具体的な見直し内容等明らかにできないこと。そしてまた、再整備をする図書館本館は今の図書館本館(旧西落合中学校)よりも運営コストがかかること。もちろん、旧東永山小学校にある市民活動拠点施設も旧北貝取小学校に移転させ、さらには文化財保管?のための拠点施設も併設するにあたっても、できる限りコストを下げて大規模工事はやるけれど、でも、その後の運営については今まで通りとは言えず増額を見込んでいるということ。

 

あ、何か、どこかスクラップするところないんでしょうか?

 

ということですね。今後、財政が厳しくなるということは今に始まったことではなく、再三再四聞かされているわけですが、そのためにどう改革を進めてきて、持続可能な行政経営ができるようになっているのかなあ。そこに来て、新型コロナウイルス対策。基金とかも取り崩しながら、市民生活を守っていくべきである…という主張をされている方もいましたし、もちろん、私も必要なところでは基金取り崩しもやむを得ないと思っていますが、「貯金するのは大変だけど、お金を取り崩すとあっという間になくなってしまうよね」って…いう面も否定できず。

 

東京都も小池都知事があっという間に財政調整基金を取り崩してしまい1兆円が残高500億円になったというわけですから。緊急事態で非常事態であるには変わりありませんが、そのことが今後に与える影響については全く今は語られていないことに不安も大きい。

 

私たちの会派は新型コロナウイルスの影響でどうなっていくか、きちんと見極めてから、次の判断をしたほうが良いのないか?と思いますが、市民参加を得て、市民の期待も膨らませながら取り組んできた図書館本館再整備、旧北貝取小学校については、着実な事業推進という選択肢しかないのでしょうか。

 

ただ、今の現状を踏まえつつ、何らかの対応はしなければならないと考えているそうで、そこは説明していける状況に持っていきたいということでした。あ、つじつまが合うように理屈を作りたいということだと理解していますが、しばらく待ってみたいと思います。

 

いずれにせよ、私たちの会派は施設を建設したり、改修したり…一時的に要する費用のこと以上に、「施設を持つ」ということでかかってくる「施設を持ち続てける」ための運営コストのほうを重視しているので、それについて、どう考えているか具体的に明らかにされることをひとまず見守ろうかなというのが今日の結論のひとつ。こうしたときには堅実な実務家である職員が果たしていく役割のほうが大きいという話も聞いたことがあり、「正直に現状に向き合って」ということを忘れず仕事を進めてほしいものです。「大丈夫じゃないのに、大丈夫です」と言い続けることに辛いものありそうだ。新型コロナウイルスへの対策や「新しい日常」を踏まえた対応を進めなければならない今、「このままで進めても大丈夫。何とかなりそう。」という甘い考えも吹っ飛んだ気がするのは私たちの会派だけなのかなあ…。(つづく)

 

●シャトレーゼのプリン。無添加で契約農場の卵。確かに、家でつくったプリンの味に近い。ただ、私にはちょっと甘すぎる。でも、やっぱりプリンはおいしい。小さいのに170キロカロリーもあるのか…。

●沖縄「慰霊の日」。忘れてはならない一日。