今日で定例会を閉会と判断。

昨晩、都知事から週末は外出自粛の要請があり、そしてまた、感染爆発、重大局面が繰り返し語られた会見。私が所属している会派内では昨日から、この状況を受けて議会としても対応すべきではないのか?ということを意識していました。つまり、昨日のブログでも明日と週明け月曜日に予定されていた本会議、一般質問を行えるのかどうか不安…と書いていましたが、刻々と変化する状況、それへの対応が求められることを考慮すれば、当然ながら、「議会を開催していても良いのだろうか?」という結論に行きつくような気がしていたからです。

予想通り、今日は開会前に市議会でも災害対策連絡会の招集があり、その結果、「本日の本会議にて定例会を閉会する」という運びになりました。今回、新型コロナウイルスへの対応ということで一般質問を辞退する人を募集して議会日程短縮をするなど、その都度その都度対応はしてきましたが、結果的には「一般質問は無し」として全員が諦めつくような締めくくりとなりました。ただ、私、新年度予算にも関わる教育問題を取り上げたかったので、そこはちょっと残念。でも、いかんともしがたいので、どこか別の機会で…と思っています。

さて、今日は来年度予算の本会議での議決が行われました。私の会派は予算審議を行った特別委員会で修正案を出し、修正案が否決されたので反対という結論だったので、その通りに「反対」としました。ネット・社民の会の皆さんは、特別委員会の時から認識が発展したという理由で、本会議では賛成になりました。結果的には来年度予算に反対したのは私の会派だけでしたが、私たちはしっかりとブレずに判断できてよかったと思います。

また、反対理由を述べる討論では、新型コロナウイルスへの対応に伴う経済環境の悪化や、市民生活への影響を考える必要に言及し、税金をいかに使うのか、優先順位をつけていきたいこと、今の市民生活に寄り添う必要性を主張しました。私の周りにも「仕事がストップしてしまった」というようなフリーランスのみなさんの悲痛な声。そんな方々のことを思えばこそ…胸は痛み、何とかせねばという気持ちになるばかりです。でも、何かを直接してあげるような力のない、無能な自分がいることもまた事実であり、無力さも覚えているのが正直なところです。

そんなことで今日は市長、副市長や教育長、そして議員の報酬を増額するための条例も提案されていたので、私たちの会派は反対しました。議論をしつくしたうえでの反対です。なぜなら、報酬の増額については、決して手前味噌というわけではなく、特別職等報酬審議会という第三者的な会議が協議し、議論を重ねているからです。なので、審議会からの答申を踏まえれば、その内容に則して、何の疑問も抱かず「増額」という判断も自然と言えば自然なのかもしれません。会派内でも賛成しても何ら問題はないという意見もありましたし、議員は退職金もなければ年金もなく、身分保障が全くない中で報酬額を一定確保することは重要であるとする考えもあったからです。

ただ、やっぱり、今の状況を考えれば、とてもとても私たちの報酬増に賛成できる環境ではないと思われるのです。答申が出された時期とは激変しているのだと受け止めています。刻々と変化する状況に対応するということは、そういうことなのではないかと思っています。状況が変われば、前提が変われば。結果的に今回の報酬増に関しては、私たちフェアな市政、ネット・社民の会が反対。新政会は藤條議員は退席されていました(新政会としては賛成ですが、藤條議員は個人的には賛成しがたく反対とのこと)。

まあ、予算についても、特別職の報酬の増額についても賛成多数で可決したということで、議会全体としては「その方向で」となったわけですし、個人的にはいろいろな思いもありますが、それでも決定には従っていくことになるのです。議員の多数が賛成ということは、多くの市民の皆さんにお墨付きをいただけるという結果であると受け止めるしかありません。それにしても「反対する」というのは、少数派になるということでもあり、ラクチンではないですね。でも、自分にとって正しいと思えることをブレずに主張し続けることもまた大切にしておきたいと思います。もちろん、何でもかんでもに反対ということではなく、自分自身にとって譲れないということを大切にしておくという意味です。自分自身をごまかしたり、言い繕ったりはしない。その姿勢を貫ける強さ、持ち続けたいなあなんてことを思ったりもしました。「清濁併せ飲めないやつはダメ」と言われることもしばしばありますし、そうできない人は政治家の資格無しと言われたこともありますが、でも、それもケースバイケースとしか言いようがありません。

今日の私のお役目。昨日の委員会を踏まえた生活環境常任委員会の委員長報告でした。あっさりと終えることができホッとしています。しかし、委員会提出議案として「気候非常事態宣言に関する決議」の提案理由を述べさせていただく機会があり、そこは、重たいなって思いました。生活環境常任委員会には議長、副議長とメンバーが揃っていることが今回の決議につながる大きな原動力。私はたまたまのめぐりあわせで委員長をやっていただけの話で、とりまとめの中心には議長がいて、副議長がいた…この二人の後押しというよりはリードがあっての決議となりました。表向きだけだとわからない事実ですから、声を大にしてそのことだけは方々で宣伝したいと思います。

決議の発端は、市長が施政方針で「(仮)気候非常事態宣言」を行うことを表明したことでしたが、私たち生活環境常任委員会で取り組んできた「廃プラスチック問題」、中でも「使い捨てのプラスチックを削減していく」ということを宣言では明確にしてほしいこと等、決議をしました(また詳細はいずれ議会のホームページなどでも公表されるかな)。また、宣言をするのであれば、議会も共に!という私たちなりの想いもしたためました。

私たち市議会でも「脱プラスチック」に向けた議員一人ひとりの行動を心がけることとし、昨日の代表者会議でも合意されています。例えばマイボトルの持参などなど小さなことかもしれませんが、まずはできることから…とキックオフすることとなりました。とはいえ、私はマイバックもマイボトルも心がけていて…他の工夫は何かないかなあ?手軽にできること…と考えてみました。

あっ!個包装は便利だけれど、そういうお菓子を買わなければよいのか!…そうすれば一石二鳥になりそう。でも、帰りがけに、どうしてもプリンが食べたくなり、セブンイレブンでプリンを買ってしまいました。プラスチックなスプーンは断りましたけれど、容器は立派に廃プラスチックへ。プラスチックを買わないということのほうが大変なんですよね。

 

わ!…これは帰りがけの市役所地下1階の様子。ペットボトル飲料がごみ箱からあふれていて…でも、なんて律義にも並べられている空っぽになったペットボトルたち。まさに、こうしたところからの改善が求められますね。小さなところ、ささやかな行動の積み重ねでしか、気候非常事態は救うことができない。市長、市議会とで宣言をするのであれば、こうした光景を無くすことから始めたいものです。

 

目まぐるしい日々が過ぎゆき、定例会は今日でおしまい、最終日。週末は一般質問の準備をしなくっちゃ!と気合を入れていたのですが…。でも、一般質問ができないということも、この状況を考えれば、そのほうがよかったのかなと…そう思えます。今日の予算反対の討論の最後でも述べたのですが、新型コロナウイルスの対応では国やら東京都の方針に翻弄されつつも、必死に自治体としての役目を果たそうと努力をしている職員の皆さんたちに感謝。とにかくこの危機的な状況を乗り越えるために踏ん張り時ですね。市民の皆様もぜひ、今の状況にご理解をいただきますように、そしてご協力いただけますよう…よろしくお願いします。