パルテノン多摩の閉館時期はずらせるのか?

ついに大びん入り。台湾の友人が届けてくれました。この時期は乾燥するからか、喉がホントに不具合をきたします。午前中は良くても、午後から喉に引っ掛かりを感じて、また、大丈夫になったりして、夜になるとすっかり喉がカラカラになり、こちらのお薬?蜜をいただいて復活という繰り返しをしております。

今日はパルテノン多摩大規模改修特別委員会でした。含意としては「市が進めている大規模改修工事について、そのまま進めてほしい」と願う立場から陳情が出されていました。内容としては①「平成30年12月閉館」を撤回すること。②閉館期間を伸ばす場合には安全保障を明確に示すこと。・・・・とする2点が求められました。

①を撤回する場合には②について議会としても明確化させる必要がありますが、私及び会派の結論は「難しい」というもの。②が明確化できいないから①にあるような撤回も難しいだろうと考えています。あれだけ「今すぐやらねば危険。リスクが高まる。」いろいろ大所高所からの検討した結果の閉館の結論・・・とさんざん説明されてきて、それは決して不安を煽るものではなく事実であること、そしてまた、現実的にも先達ても大ホール小ホールともに不具合が発生していると聞いています・・・10年、あるいは20年で適切な大規模改修虎児をしてこなかった「ツケ」があるとも説明を受けてきたわけであり、正直言って、今の状態でもダマシダマシ使用している状態だとも聞いてきました。平成30年の12月までちゃんと維持できるかどうかすら怪しいとさえ指摘する人もいるにもかかわらず、「閉館期間を撤回」とはとても進言できません。

もちろん現状で、市が考えていたようなオリンピック開催前に大規模改修工事を終わらせることは不可能となり、スケジュールは大幅な見直しがかかりました。リニューアル開館の時期は現況では既に先延ばしせざるを得ないと判断しています。そうなると当然、平成30年12月閉館してから次の開館までの期間が長くなってしまいます。

市は「閉館期間を短くしたい」そのためにどうできるのか改めて検討する、考える・・・そうです。そのために「どれだけのコスト」を要するのか含めて、はじき出してもらわないといけないですね。貸出するスペースを限定するにせよ、開館するためには人件費、光熱水費はもちろんのことさまざまに必要な経費が発生します。「『命のリスク』があっては困るが、『使用するにあたってのリスク』、、、音が出なくなったりするような使用上に発生するようなリスクは承知の上で、市民がどうしても使用したいというならば、使用させてもいいのではないか?」という意見があったり、「閉館期間を短くするために検討してみることは当然に必要だ」という声もありましたが・・・・確かに、それも一案かと考えたこともありますが、しかし、そのために必要なコストとの見合いを考えてみなければと思います。指定管理料だけ考えても約4億円ですから。「どうしても使用する市民だけに使用を認める」ための運営コストを考えても、これの半分以下にはならないと思います。施設管理をしていくための委託費用だけでもざっと約3億円くらい。そして、光熱水費約7千万円・・・デス。

さて、次年度予算にはパルテノン多摩大規模改修に関わる予算計上がされておらず、それは「議会の動きを尊重する」ためだそうです。で、私たちとしてもそれでは何もやらない、やれない・・・と考え、市側に予算をつけるべきではないかと要望していました。その結果、総事業費の削減なども含め、ホール経営もわかる実務家の方を中心にした専門家チームを編成しながら、もう一度、今までの取組みとその内容を検証してもらうための費用、多摩センター全体の活性化について専門家(コンサル?)に関わってもらうための費用、市民ワークショップなどを開催する費用・・・・そして、議会でも専門家を招致したり、調査するための費用が計上出来る運びとなりました。総額約4千万円。

藤原マサノリ委員長と大野まさき副委員長が中心となり、意見を取りまとめてくれています。私はただ意見を言うだけ。しかし、この特別委員会の任期も5月の臨時議会まで。その後の取組みイメージを議会としても考えていかないといけないでしょうね。

 

しかし、パルテノン多摩の閉館時期はずらすことができるのか?・・・もし、そうであるなら、最初から「閉館時期」を30年12月などと決めずして、もう少し余裕をもって大規模改修工事に向けた段取りを進めていけばよかったですね。ていねいな取組みをしていれば、こうして途中で軌道修正を迫られるというか、現況のような「立ち止まり」も発生しなかったかもしれません。そもそも、「オリンピック前の開館をめざす」としていた大義名分?はすでに忘れ去られたようになっているわけですが、当初、工事にあたっては「オリンピック後にしたほうがコストが下がる」という意見もあったにもかかわらず、その声も撥ね退けて、「今すぐにでも危ないくらい」の施設の老朽化を説明してきたはずなのになあと思います・・・・。30年12月に閉館と言うことも、充分にぎりぎり「その時期までなら」と吟味した上での時期ではなかったの?とも思います。

 

ん?…で、結局、今年の予算の執行はどこまで?基本計画と基本設計の成果品があがるはずだっだことを思い出しましたが、どこまでが成果なのか、議会にも報告してもらう必要ありますね。