まちの歴史とともに。

たま女声コーラスの50周年記念演奏会があり、足を運んできました。会場はほぼ満員で出演された市民の方々のおつながりで、とても多くの方がいらしていました。「今日、はじめて、パルテノン多摩の改修後にホールに来た。」とおっしゃるかたもいて、内装がシックに変わっていて、驚かれていました。

まさに‥‥ニュータウンと共に発足したグループで、子ども、家族の成長やまちの発展とともに歩んできた合唱を通じたコミュニティとも言えますね。凄いなあと思って、そこに何よりの感慨深さを覚え、出演者の皆さんもその歴史とともに歳を重ねられているわけで、「平均年齢は70歳以上‥‥」とも伺いましたが、歌声の明るさ、透明感は平均年齢を感じさせず、とてもいいひとときに恵まれました。

新しいメンバーも募集…ということですが、平日の日中に練習となると、今の時代には難しさもあるなあと。若い世代はみんな平日はお仕事をしていて、こうしたサークルに入会して活動する余裕がないのが現状ではないかと感じています。

市民ギャラリーでは多摩クラフト協会の皆さんが「暮らしに寄り添うアート展」をされていて、そちらにも立ち寄りましたが、とても素敵なテーブルと椅子があり…「いいなあ。欲しいなあ!」と思いながら、しばし眺めておりました。値段がついていなかったので、展示のための作品なのでしょうね。素敵です。木工、やってみたいです。

たま女声コーラスの公演後、阿部市長も同じく…アート展をご覧になっていて、主催者の方からの説明を熱心に聞いておられました。私はそれを横目で見つつ、そーっと通り過ぎました。

多摩第三小学校の建替えに向け、基本構想を策定すべく地域懇談会が行われています。懇談会は昨年12月に1回目が行われまして、その時にはオンライン参加ができるというので、DXを体験するためにそちらで出席してみましたが、うまく音声が拾えない状態であったりと、やっぱり全然だめだなと思ったので、今回は直接、足を運びました。「地域懇談会」ということで、議員は見学者という位置づけで、懇談会の様子を傍聴することができました。次の予定があったので、途中退出したのですが、議論の様子を見ながら、雰囲気を共有できたことはよかったです。ナンバースクールで多摩市で3番目に開校した小学校でもあり、古くから地域にお住いの皆さんも参加されていて、学校に寄せられている「想い」を感じました。私が子どものときには「蜂の巣校舎」が珍しくて、小学校の授業でも話題になっていて、何かの時に、みんなで見に行ったような記憶もあるくらい。

今回の建替えで、第三小学校地域の学童クラブ不足問題の解消など、地域で抱える課題も解決できると良いのですが、将来をどの程度見通しつつ、最適化をしていくか‥‥この辺りは十分に議論していくべきかなと思っています。残念ながら、子どもたちの数は減っていく傾向もあり、それに合わせ、周辺地域の状況とも合わせた対応も求められるなと個人的には考えています。小学校も中学校も…いずれまた、統廃合の問題が浮上しますし、そこは避けて通れない課題になっていくはずなので。建替えをするということは、そこは将来にわたって「拠点」にはなっていく場所とも言えます。

地域で生きる人々のそれぞれの営み、暮らしが重なりあいながら、まちは成長し、そこに歴史を積んでいくもの。それって、当たり前のことなのですが、でも、やっぱり凄いことだなとも思います。この先に、どんな発展を見ることができるか、そのことを考えると、いろいろあっても暗い気持ちにはなっていられませんね。