「見えてこない」…の一言に集約される。

今日は、福島県いわき市の議会改革調査検討委員会のみなさまが視察にいらっしゃったので、議会運営委員会の遠藤ちひろ議員に対応をお願いし、私はパルテノン多摩大規模改修の特別委員会の方に出席。

9月定例会で「なるべく早く大規模改修をしてほしい」という市民の陳情が採択されたことを背景に、市側は「これ幸い!」と思っているようですね。「議会でも陳情が採択されたので最短でやらなければならない。」などと話していますが、そのためにも各議員の判断に必要となる情報提供をお願いしたいものです。いずれの議員も「いたずらに改修時期を延期させよう」などという思いを持っているわけではありません。はっきり言って、大局的な観点で、将来にわたって責任の持てる判断をしていきたいと思うからこそ慎重になるだけの話。

市側の意向としては12月の定例会に「基本計画策定」に向けた補正予算を計上したいと考えているようで、それに向けた議会との合意形成を図りたいのが方針。現状で、基本計画そのものも宙ぶらりんで完成していないことを思うと、まずは「基本計画」だけでも策定完了することをすべきかもしれませんね。

それにしても、そこにGOサインできるだけの状況にあるかと言えば、もう少し議会内でも議論することも必要で、特別委員会では別途作業部会も設けながら議論を進めていくことになりました。委員会の様子はインターネット中継でも配信されていますが、会議終了間際、最後のあらたに議員の市側に対する質疑にこそ、大規模改修に対し慎重姿勢を見せている多くの議員の心境を集約するものになっていたと思います。ちょうどこちらから1時間45分くらいたったところあたりからの発言。私の聴きたいことというより、指摘したいことを代弁してくれた感じ。

さて、10月31日はパルテノン多摩開業記念日とのこと。マジックサウンドルームが特別に…無料開放されるようです。いつもは閉鎖されている平日火曜日の開室なんて貴重です。マジックサウンドルームに展示してある自動演奏楽器についても、今後どうなっていくか…。

議会としてはもう一定の役割を終えているのではないか?今後も持ち続けるのは、メンテナンスや維持管理費なども含めて考えた時、難しいのではないか?と考えた提言も出しています。にもかかわらず、いまいち市側の見解がどうなっているのか?そのために、どう行動しているのか?…も全然見えないまま既に2年経過…。「大規模改修どうするのか?」と私たち議会に対し「早急に結論を」と求めるのであれば、ぜひ、既に提言していることに対する市側の方針も明確にしてもらいたいですね。「どう対応するのか」…という以前に、「どうしようとしているのか?」「どうしたいのか?」という方針は未だ明らかにされておらず、実に、あいまいなまま今に至っていることは議長としても指摘せねばと思っています。なにせ、「議会からの提言」ですから。

あと、議長としては…。特別委員会を設置すると、メンバーとして委員会に参加している議員とそれ以外の議員との情報量の違い、そこからどうしても生じてしまう温度差やら、当事者意識の違いなどをならしていかないとなあと思ったりしています。あとは、「市長の考えがちっとも見えてこない」という声も聞こえてくるので、このあたりも気になっております。そんなわけで、あらたに議員が指摘した「見えてこない」という意見は「市長の意思」が感じられないということにもつながるのかな?と思ったり。今後、議会全体としてもどう取組んでいけばいいのか、少しイメージしてみよう…。