「打てば響く。」

今日は夕刻から女性センターで開催された中央大学社会科学研究所が主催した研究会というのか「多様化する家族」をテーマにしたシンポジウムに参加してきました。女性センターが共催という格好でした。多摩市の男女平等参画推進審議会の会長を務めてくださっている広岡守穂教授のはからいで開催されたものかな?とも思いました。広岡教授とは学生時代からの知り合いというか、大学2年生の時にゼミに所属していたので一応「ゼミ生」です。

当時、先生の授業で、「NPO」とか「女性活躍」を学んだ感じがします。ちょうど介護保険法導入に向けていた時期でもあり、NPO法の成立のためにも活発にロビー活動が開催されていた時期。お弁当の配達、あるいは介護やホームヘルパーなどなど、地域で市民活動としてボランティア的に取り組んでいる活動を「事業」として、きちんと稼げるようにしていく必要性を先生がずいぶんと語っていたことを思い出すのでした。

今日の講演会では共生社会をつくるセクシャル・マイノリティ支援全国ネットワーク代表理事の原ミナ汰さんからのお話を伺うことができ、私もまだまだ自分自身の学びを深めていかないとと思っているLGBT、SOGIEについて少しだけ理解ができたかなという感じです。このあたり、啓発活動というのか、お互いの生き方を認め合うというような根本的には人権教育にも関わってくる点だと思っているのですが、世の中全体の動きというのは、言われているほどには変わっていないというのか、極めて保守的…。ここは、行政が地道地道にでも社会全体の啓発啓蒙していくというのか、理解を広げていくための活動を進めていくことが求められます。行きつく先には「いろんな考え方価値観を認め合う、尊重し合う。」ということであって、例えば、今でも「男は仕事。女は家庭。」とか「子育ては母親がするもの。」とおっしゃる方もいるわけで、その考え方も否定はしない…そのかわりに、そうではない考え方も否定しないでくださいね…ということなんだと思っています。なので、きっと「共生」なのです。

それにしても、「打てば響く」という言葉をここのところ思い出すのはなぜかと言えば、仕事をしていく上で・・・意思疎通をするためのコミュニケーションというのがいかに大切かというのを感じているからかもしれません。「打っても響かない」というよりも、ある意味、それは伝え方が悪い場合も往々にしてあると思うようにもしていますが、まあ、なかなか難しいなという手応えを覚える場面に遭遇します。

さて、今日は午前中は来年度予算の概要について全議員向け説明会。その後、生活環境常任委員会と子ども教育常任委員会で「多摩中央公園の改修」に関わって、市民ワークショップでの取り組み状況や現在の考え方などを公園緑地課にヒアリング、同時刻に徳島県は三好市議会から「議会改革について」の視察の受入れがあったので、冒頭挨拶と公園緑地課へのヒアリングが終わってから合流したりして…結構ドタバタしつつも、無事に一日を終えることができて何よりでした。

ところで、視察対応というのは、「多摩市に一回しか来ない他市からの来客」でもあると考え、「一期一会」と思って対応できるかどうかなんですよね。その意識を持って対応しているかどうか、できるかどうかが何にも増して重要であり、よりクオリティの高い資料の提供をして行くべきと考えていますが、まだ、多摩市議会での視察対応は発展途上です。ここも何とか、私の議長任期の間に一定のところまでは完成度を高めていきたいと思っているので、事務局職員さんたちにも頑張ってもらわねばならず、期待はしています。とは言え、ただ見守っているだけでは進まないこともありそうかなと感じることも多いです。議長の任期との見合い…もかなり気になる今日この頃で、少し焦りが入っているかもと…自己分析しています。

多摩市議会のfacebookページの更新についても同様。情報発信の一定程度の質を維持するための各事務職職員の意識合わせをしておくべきだと考えるものです。今日は総務委員会で「多摩市都市農業振興プラン」について意見交換を行ったことが早速アップされていて、うれしいわけですが…「他は?」とかついつい思うのですね。

視察対応にしてみても、先週23日の舟形町議会への対応に続いて、白山市議会、島田市議会と今日の三好市議会と受け入れておりますので、そうした情報もできれば速やかに載せてもらいたいのになあ…と。facebookページの管理者は議長ですが、運営者は事務局なので、そういう意味では事務局長が担う責任や役割もありそう。日々、チェックをしてもらいながら、対応方策を考えてもらおうかなって思ったところです。何のためにfacebookページをやっているのかを考え、その目的も改めて共有してもらうことも必要なことかもしれません。

 

まあ、仕事はfacebookページだけではないと言われそうですが、これについては他市議会からの注目も高く関心も寄せられ、なおかつ他市議会との「比較対象」にもなるところでもあり、もっともっとよりよく活用するという視点が不可欠。まだ取組みを初めて、1年目ということで様子を見ながらというのもありますが、そろそろ「1年目だから」とする言い訳はできなくなるでしょうね。開設することが目的ではなかったわけですから。

 

ということで、「打てば響く」。もちろん、「ただ何も考えず、言われたようにするだけ。」とは異なると思っていますが、いろんなことに対して思考停止するのではなく、「言われたことを受止めて、自分なり頭を使って、考えて、そして行動してみる」を無意識的に意識しておきたいと思います(意味不明)。これ、自分でもきちんと言いきかせておこう。