「児童館」を活かすという視点。

久しぶりの「児童館」話題です。ゆう桜ヶ丘に足を運んできました。エントランスからクリスマスになっていて、ホールにも大きなクリスマスツリー…そして、私の今日のお目当てはギャラリーの「‘原峰公園’ぬくもりクリスマス」でした。児童館とコミュニティセンターの運営協議会で交替で展示をしているようなのですが、今年は桜ヶ丘児童館が担当とのこと。

ギャラリーを見た途端に「かわいい!すてき!すばらしい!」…ということで、ライトがちょうどいい具合。調光にもちょっとしたこだわりがある…とのことでしたが、「ぬくもりクリスマス」というタイトルにぴったりすぎて、ここでほんわか気分になれる異空間。「小さな村の物語 イタリア」…を見ているときにも通づるような穏やかな心になれる空間が広がっていて、何という居心地の良さ。

おうちの窓のステンドグラスは児童館に来ている子どもたちの作品!色とりどりの窓を外から眺めつつ、これまた、子どもたちの一つ一つの作品も個性が感じられる色合いや模様になっているのにも注目。子どもたち一人ひとりの引き出しから、感性をうまく引き出すところに児童館職員さんたちの力量があり、そしてまた、子どもたちが大人と一緒になって、こうした作品をつくりあげていく…「子ども・若者のまちづくりへの参加」をルールとして条例にしていこう…という趣旨も含め、明日から始まる12月議会には「多摩市子ども・若者の権利を保障し支援と活躍を推進する条例」(名称が長すぎるな…)の提案が行われることになっていますが、条例の有無にかかわらず、児童館の職員が「子どもたちを地域に!コミュニティに!」と参加の扉をきちんと設け、入り口を開いてきたことを改めて認識したいですね。

条例提案があり、子ども教育常任委員会での審査を経て、方向性を否定することもないのかなと思っているので、きっと条例可決で具体的な運用に進んでいくと思われますが、その時にこそ、これまで児童館で重ねてきた経験を活かしていかなければもったいないですね。

原峰公園に隣接する「ゆう桜ヶ丘」で、その管内にある「桜ヶ丘児童館」。この場所だから、この地域だからできることと職員さんたちが「原峰公園」からのいただきものでツリーやリースを手造りし、トナカイくんも工作室で手造りしながら、子どもたちに「原峰公園」のことを間接的にというか、「自然からの贈り物」をきちんと伝えているという意味も受け止めたいなあと思いながら、ギャラリーを堪能し、作品づくりのこと、職員さんたちの工夫の視点などなどもヒアリングすることができて有意義でした。

そしてギャラリーの入り口にあるクリスマスツリー…これまたものすごくかわいらしい!コミュニティセンターで活動する皆さんが「児童館の子どもたちのために」と作ってくださった、こちらもチクチク…ひと針ひと針と心を込めて縫ってくださったんだろうなあ‥‥私も含めた「今どきの親」では気持ちはあっても、なかなか時間作るのが難しくて、つい買って済ませてしまうかもしれないなあ…なんて思えるようなお人形の飾り物。

「このツリーが見れてよかった!」

って本当にそう思えるようなクリスマスツリーにもまた心が温まるものでした。地域の皆さんの温かさを感じますし、コミュニティセンターにある児童館だからこそ…という強みが感じられるツリーでもありました。

 

この週末、長谷工マンションミュージアムへ行ってきました。その目的は長谷工テクニカルセンターさんが主催の親子を対象にした「いきもの探し」のワークショップを見学させていただくため。マンションミュージアムにも伺うのが初めて、どんな施設なのかなあとちょっと緊張しつつ、ワクワクしながら合流させていただきました。施設には市民などにも開放しているビオトープがあり、竣工してから時間の経過とともにこの場所がだんだんと馴染み、近所の生き物たちにも知られる場所になっているようでした。生き物たちにも口コミがありそうです。決して大きくはない水辺空間にも小さくはない生き物の循環、生態系があることが何となく感じられてうれしかったですね。

施設内の会議室から、鶴牧西公園へ。子どもたちが大人に見守られながら「お宝さがし」。

枯れた葉っぱでも、虫の亡骸でもなんでもが「宝」。いのちを感じることのできる欠片などを拾い集める感じでしたが、色とりどりの葉っぱに、どんぐり、鳥の羽、花びらなどなど…。一番びっくなお宝は「カブトムシの幼虫」まで…。短い時間でしたが、子どもたちはそれぞれに林の中を探索していて、その姿が何だか懐かしかったです。集めてきた「お宝」は、再び、会議室に戻って、鑑定してもらいます!植物博士と虫の博士にそれぞれ拾い集めてきたお宝を見てもらって、ちょっとした解説付きの「名前あてゲーム」。花びら一枚や葉っぱのちっちゃな断片や拾ってきた小枝から…何気なく拾っているどんぐりやどんぐりの帽子も、形や模様に違いがあることなども再認識。私にもとても楽しい時間でした。

12月の議会では「生物多様性」のことを質問する予定もあり、そのつながりもあって、今回の見学もさせていただいたのです。環境政策課の課長と係長も一緒に参加し、「子どもたちと一緒に学ぶ場をつくる」ヒントをちょっぴり得られたかなぁ…なんて思います。

市内の企業とも連携しながら、こうした場づくりがもっと増えていくといいなあなんて、勝手に妄想しておりました。私はコミュニティづくりのヒントについても学べたような気がします。

 

CSRを担当されている部長さんが女性で素敵でした!お土産にどんぐりをいただきました。そして、ビオトープの周辺に植えてるのかしら?「カツラ」の葉っぱ。

これが、ものすごいキャラメル風味な香りで、驚きました!こちらもお土産にいただいて帰りました。「カツラ」の葉っぱは、落ちると甘い香りを放つのだそう。本当に良い香り。2日経っていますが、まだほのかに香っています。

長谷工さんのワークショップに参加しながらも、児童館でもこうした取り組みができそうだなあと頭をよぎりました。そこで、今日はゆう桜ヶ丘の「ぬくもりクリスマス」とシンクロし、「児童館」を活かし方をもっと考えられるなあと思ったのでした。9月議会で「これからの児童館をどうするか?」のことを質問をして、その後どうなったのかしら‥‥とフォローもしていかなければならないですし、そのためにまた引き続き、取材活動もしていかないとです。また、時間を見つけて「児童館」まわりをしていくつもりです。よくいろんな場面で出てくるのは「連携する」…ということ。市の事業でも児童館と一緒に取り組んでいることもあるにはあります。ただ、「一緒に作り上げる」という視点から連携されている事例は少ないような気がするのですね。企画段階からも児童館を入れて、各所管の「子ども向き」とされているような事業をリニューアルというか、リメイクしていくと、もっともっと良いものができそうなのになあと思うと残念。ここは今後の課題の一つになりそうです。

明日から定例会。特に何か気合を入れるとかそういうものではないですが、普段通りに臨みます。