「わがまち学習講座」にこだわる市長の心意気。

20161219

 

週明け月曜日。いつもどおり、朝は永山駅へ。きっと道行く人は、私が「くしぶち万里」だと思っているだろうなあ・・・と思いつつ。知り合いならわかるけれど、さらっと見とか、チラっと見・・・くらいだと絶対にわからないと思う。

「所沢と多摩」で30代が急減している・・・・というちょっと衝撃と言うか、わかっていたことというか・・・三浦展さんの分析。

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さて、土曜日に「わがまち学習講座」の最終回がありました。受講生の皆さんの学習成果の発表会でしたので伺いました。もちろん市長もいらっしゃいました。何せ、市長の一声によって、始まった事業と言えるものですからね。

この講座は、東京都市大学の小池研究室の学生さんも一緒に進めてきた取組み。小池研究室は過去には愛宕のミニバスの社会実験にも関わってくださった実績もありますが、「コミュニティづくり」や「地域活性化」とデザインをどう結びつけることなどをテーマにした研究を進めているようですね。今回も、受講生考えていることや思いについて、言葉だけではうまく表現できないところを「可視化」して伝える工夫など、マインドマップづくりのお手伝いと言うか、「議論の可視化」により、コミュニケーションを活性化(それがコミュニティや地域の活性化にも発展していく)させていくために力を貸してくれたよう。もちろん、小池星多先生に寄れば「学生さんたちにとっても現場に出れる貴重な学びの場である」とのことでしたが、市民の方と学生さんたち(よそもの)の視点で議論ができるというのもポイントかもしれません。

それにしても、正直、10月から12月で、全部で7回も・・・週末土曜日がつぶれることとなる講座です。興味関心があっても、受講回数だけでハードルが高い。裏を返せば、それでも受講しようと参加する市民のやる気の高さを物語っていると考えていますが、今回の受講生の皆さんは多摩市に転居されてから日が浅い、あるいはまだまだ年数短い方が多い感じでした。今年で4年目になりますが、初年度はご年配者も多くいらっしゃったという印象です。ちなみに、講座の進め方については毎年毎年、トライ&エラーというか試行錯誤を重ねながらなのですが、いわゆる「学習講座」といっても室内で座学で学ぶというのではなく、「実際にまち歩きをしながら、まちを知り、課題を発見し、そして芽生えた問題意識を解決するための自らの行動を考える」ことがコンセプト。こんな風に発表するとは思っていなかった」・・・と受講した市民の方はみな異口同音におっしゃっていたことに端的に表現されていると思いますが、そこに「わがまち学習講座」の狙いがあるのです。講座を通じて「まちに貢献できることがあるだろうか?」を考えさせられるというわけで。

 

「他人事」を「自分事」にしていくというか・・・・。

 

 

この講座について、4年間ずっと見てきまして・・・・受講生の数も減少していることを思うと今後の展開がなかなか厳しそうとも感じています。担当している職員さんにとっては成果を表したり、事業の効果を示すことはかなり難しいでしょうし、その苦労は察するばかり。ただ、これに関していえば、私は市長が講座を開きたかった理由というか、こだわっている理由というか、だから、最終発表会にもわざわざ来て、ちゃんと受講生の発表に耳を傾けて、そしてコメントも述べる・・・・気持ちがわかるというか、なるほどって頷けるんですよね。「まちに関わろうとし、実際に動いてくれる市民」を増やしていきたいとする市長の思いから取り組んでいる「わがまち学習講座」は、阿部市長じゃないと誕生しなかったと思っているので。活動する仲間はそんなに簡単に増えないけれど、増やそうとしなければ、たったの1人も増えなくて、でも、いつも共感できる仲間を見つけようとしていれば、1人かもしれないけれど増やすことができる。たぶん、市長は本当はもう一歩先を進めて、職員にももっと関わってほしいと思っているだろうに・・・とも考えたりしますね。市民は行政の立場を、行政は市民の立場を互いに理解し合うコミュニケ――ションなくして、これからのまちづくりはできないでしょうから。

分かりやすいところで言えば・・・「愛でるみどりから関わるみどりへ」と言ってみたり(みどりのルネッサンス)とか、この「わがまち学習講座」だったり・・・何となく市長がやろうとしていることがわかりつつ、しかし、カタチにすることがなかなか難しいので、その成果を評価する方も大変ですよね。あっ、評価する議員の立場としても。とは言え、もう少し市長自身が「こだわる理由」をわかりやすく述べていくことも必要かなと思ったりします。この講座に関わったことをきっかけにグリーンボランティアの講座を知って、受講に結びついていく・・・みたいなことも小さなことかもしれませんが、成果の一つかなって私は思うので。市長の心意気がどこまで継続されるのかにかかっているような事業です。

 

「成果がよくわからないし、見直し対象」・・・って・・・もし、「わがまち学習講座」の予算が見直し対象になるとしたら、市長のこだわりがどこかに消えてしまい、阿部市長らしさを手放すことになるって個人的には考えています。市長の考えていることを、小池研究室の方に「マインドマップ」化してもらうといいかも♪・・・と思いましたね。私の考えも「マインドマップ」化してもらいたい。やっぱり、イラストをすらすら書けるのって素敵♪

 

以上、呟きと感想。