「よこやまの道」と観光資源と。

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毎年、大好評だという関戸公民館の郷土史講座ですが、今年は「多摩よこやまの道を歩く」がテーマでした。連続4回講座の後半2回で、市学芸員さんにガイドをいただきながら、実際に「よこやまの道」を歩けるということでしたので、お願いをして参加させていただきました。

折しも?・・・多摩よこやまの道は多摩市の貴重な観光資源とし、経済観光課が新たなPR策を考えています。そのための補正予算が9月定例会で可決されたばかりです。私としては正直・・・こちらの補正予算の提案の内容に対し、微妙に首を傾げるところもあり、いくつかの点を指摘しておきましたが、ニュータウン地域の遊歩道とも合わせて多摩市の地域特性を大々的にアピールし、来街者を誘引できるようなものにしていくそう。ちょっと楽しみですね。

ということで、多摩よこやまの道は数回歩いたこともありますが、「解説付」というのが良いですね。永山駅で集合し、わくわくしながら多摩よこやまの道のちょうど入り口にあたる多摩東公園までテクテク・・・・途中、馬引沢の共同墓地のところでも解説をもらい、子どもの頃から「お墓が怖いし、夕刻は近づきたくない場所」だったのですが、江戸時代からの続いていることなどを伺って、少し見方も変わりました。土地に根づき、ここを守ってくれているのかもしれないなと思いました。外側からでも塀の中を覗いたこともありませんでしたので、立ち入りできないまでも、中の方に見えるお地蔵様などを見て、「ありがとう」って思ったりしました。

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今回の講座は前半2回で、歴史や植物の解説があり、それを踏まえて後半で2回で半分ずつ歩く企画でしたので、講師のお一人である多摩市の文化財保護審議会の会長さんという内野秀重さんからも植物の解説がありました。参加者約40人を引き連れるというのはなかなか大変なことですね。足を少し痛めておられる方もご一緒で、ちょっと心配になりましたが、それでもみなさん秋の昼下がり、晴れて、少し汗ばむ陽気でもあり、たっぷりと楽しめたのではないかと思います。

ご一緒した方の中には郷土誌講座リピーターの方もおられました。「毎年、この講座を楽しみにしている」と話しておられました。関戸公民館と市学芸員さんとの協力にて企画されているものですが、もちろん参加の年齢層は高いわけですが、「なかなか充実しているんだよ」とのこと。

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今日のゴールは一本杉公園でした。ロータリークラブさんが寄贈されたという「碑」を見ながら、古民家へ。有山家と加藤家・・・。すばらしく手入れされた公園の佇まいを見て・・・・個人的には「お金、かけてるよな」と思わずつぶやいてしまったわけですが、本当にいい季節にて、時間があったらこうした公園でもっともっと楽しむ時間が欲しい・・・と思ったものです。

さて、「多摩よこやまの道」なんですが、こちらを観光資源にする・・・今でも観光資源になっているのかもしれませんが、さらにここを魅力ある場所にしていく!なおかつ市民とともにPRしていくためにも・・・高尾山のボランティアガイドさんのような「多摩よこやまの道ボランティアガイド」を提案したいですね。ご一緒した方の中には植物にめちゃくちゃお詳しい方、歴史にもお詳しい方・・・何度も何度も多摩よこやまの道を歩いておられる方・・・・いらっしゃるようにお見受けしました。こうした市民の皆さんにもっと協力いただくことも可能かなあと。しかし、こうしたボランティアガイドさんの育成にあたって、市が中心となるというのではなく、本当は観光協会みたいな団体があり、協力関係で実施できるのが望ましいですね。

ちなみに、今日の講座についても本当なら、パルテノン多摩とか経済観光課さんとももっとコラボレーションしても良いのにと個人的には感じたものです。パルテノン多摩にも植物にとても詳しい学芸員さんがいらっしゃるのにな。

 

そして、私も久々に3時間ほど歩いて、足がじーんとなったまま、夕刻から「パルテノン多摩大規模改修事業説明会」の第1回目に参加してまいりました。議員、マスコミ他関係者を除く、いわゆる市民の方の参加・・・で考えれば約30名ほどだったでしょうか?全体的見回すと・・・顔見知りが多い印象でもありました。「まだまだ、パルテノン多摩の改修事業のことは知られていない」と思っています。っていうか、今回の説明会で特に老朽化対応あるいは財源の話しと言うのは昨年度中にでも実施しておくべきことだったかもしれませんねとかとか・・・感ずるわけですが、仮に遅ればせながらだとしても、「説明をしないよりはするほうがいい」のはもちろんのことですし、もっと言えば、「今回の説明会をやったから、説明をした」ことにもならないだろうな・・・これが昨日の参加者の顔ぶれも見つつの私の感想でした。パルテノン多摩も・・・人を集めることのできる観光資源になれるのでしょうか?