2007年01月08日
晴れやかな一日に。
成人式でした。式典に出席をしましたが、新成人有志の実行委員会により企画されている式典は毎年パワーアップしているような気がしています。今回の企画もかなり時間をかけて練られたきたと聞きました。「祝★自分20周年 さぁ、ここからだ!!」というフレーズが印象に残りました。
ところで、今年は都知事選、市議会議員選挙、参議院選挙が行われることもあり、やはり20歳と言えば選挙権!今日配布されたグッズ?の中には選挙に関する啓発資料が多数入っていました。そのなかに「選挙啓発ゲーム」という不思議なCD-ROMが入っていました。(誰かやるのかな?)それから、「選挙はこんなにオモシロイ!!」ということで、「TOKYO1週間」という雑誌「TOHYO1週間」という冊子も入っていました。
どうやらこれらのグッズは明るい選挙運動推進協会が全国各市町村の選挙管理委員会を通じて配布しているもののようです。若者に政治や選挙に関心を持ってもらうことは協会でも大きな課題と位置づけ取組んでるみたいです。
明るい選挙運動推進協会のホームページをちょっとチェックしてしまいました。色々と活動しているんですね。初めて知りました(⇒例えば)。ちなみに投票率の推移も興味深く拝見しました。
でも思ったのですが、「明るい選挙」というのは、「有権者が主権者としての自覚を持って進んで投票に参加し、選挙が公明かつ適正に行われ、私たちの意思が正しく政治に反映される選挙のことです。」という説明のようですが、ちょっとわかりにくい感じがするのですが・・・・。今は「暗い選挙」????ってことになるのでしょうか?
20歳になって初めての選挙。ちょっぴりうれしくて投票に行くそうです。しかし、そのとき限り。初めて投票を経験したら、「こんなものか・・・・」と思ってしまい、次回以降は選挙に行かない・・・という若者が多いようです。それだけ「選挙に行くことの虚しさ」があるということなのかもしれませんね。
若者に限らずのことですが、議員にとっては投票をしてくださった市民の方々の顔を一人ひとり思い浮かべることはほとんど不可能。けれども、その市民一人ひとりは自分の一票を投じた議員の活動をしっかりと見つめていることは確かです。「虚しさ」を感じさせないような活動ができているのかどうか・・・・ここが議員一人ひとりに問われていることなのかもしれません。あわせて、私たち議員は考えてみたら50%投票率で選ばれているわけではないということの自覚を持つこともまた、必要ではないかと感じています。
2005年08月10日
子どもも一員
解散総選挙に向けて、暑い最中に選挙活動をしなければならないわけですが、蝉の鳴き声に暑さがかきたてられ、イライラ感が募るのと同じく、ガンガンと選挙カーのマイクなどますます嫌われる存在にとなるのかと・・・・思っているわけですが、有権者の国政への関心、とりわけ今回の郵政民営化は大きな話題にもなっていたので、いつもの時よりは市民の選挙そのものへの関心も高まっているのかなと感じます。というのも、昨日も駅に立っていると「民主党頑張れよ。」とか「ダメだよ、反対しちゃ。」という声をかけられました。しかし、朝日新聞では自民党中心の政権を支持する人の方が多いという世論調査が公表されていたこともあり、結構シビアな選挙戦になりそうだと思っています。
今日は未成年「模擬」選挙を実施しているRights(ライツ)の方に話しを伺いました。未来の有権者が選挙や政治について考えるきっかけづくりとして行っていますが、模擬投票の結果というのは不思議なもので、大人たちの選挙結果とそれほど隔たりがなく相似しているのです。
ところで、模擬選挙の感想を紹介してもらったのですが、特に「なぜ学校で選挙の仕方、投票の仕方を学ばないのか不思議です。何も基礎知識無しにいきなり投票しろと言われても誰に投票したらいいのかわからないと思います。今回、模擬投票をしてみてわからないことがすごくたくさん出てきました。選挙権を持つ前にこのようにして経験することができたのはとてもよかったと思います」というものがありました。これは15歳の意見です。また、「どの候補者の首長を聞いても、口先だけに聞こえたり、現実性や具体性がなくて、白票しかかけなかった・・・」(18歳)など、全く大人に引けをとらない意見がほとんどで、改めて子どもたちの政治参加という視点の大切さを認識させられました。
実は選挙活動をしていても、一票を持っていない子どもたちというのはその対象外に置かれてしまいがちで、例えばマイクを持っての演説など「有権者向け(大人向け)」にしかなっていないのが実態です。でも子どもたちも大事な市民の一員、「子どもにはわからない」ということを決めつけてはいけないなと感じます。
「模擬」選挙の取組みですが、未来の有権者が対象です。この活動を広げて行くことが投票率の向上にもつながっていくのではないかと考えます。つまり、大人の選挙と同時に「模擬」選挙が必ず行われるともなれば、「子どもに理解してもらう。」という視点も組みこんだ選挙戦、また政治が展開されるようにもなり、結局は有権者にも「伝わる」政治が行われていくのではないかと期待できそう。ライツの取組みに意義を感じます。活動の支援者を増やしていきたいものです。
2005年06月03日
若い人たちが求めること
ニュータウン地域の賃貸住宅には空家が目立つということを指摘していた議員がいました。これは議員の独自調査に基づくため、全ニュータウン地域を対象にした正確なデータであるかどうかはわかりませんが、場所によっては未入居が目立つ地域があるのだと思います。
実はニュータウン地域の旧公団賃貸住宅の空家状況について把握するためにデータを求めたことがありますが、入手することができないのです。仮に調査していないとしても、調べることは簡単にできるはずですし、結果も示せると思うわけですが、旧公団は情報開示には消極的です。今日の質問に際して議員が要求した資料にも「調査がない」という回答だったようですが、多摩市として旧公団に要請しても資料が提供されなかったと考えられます。
旧公団、現在の都市機構の体質は旧来のまま温存されています。ニュータウン地域内にある都市機構所有の空き地の売却問題にしてもそうですが、都市機構にとっては、ここで暮している住民、行政も含む「多摩市」のことは二の次、三の次でしかないのです。残念ながら…当然ながら、都市機構の体質改善に一自治体の力は及ばないのが現実です。
ところで、今日の質問者は旧公団の空家を若者対策として家賃軽減していくように要請すべきとの指摘をしていました。若年層にはフリーターが増加しており、生活保障の観点からも低家賃で入居できる住宅の確保が課題であるというのです。そうすることにより若い人たちに魅力的な住宅都市にしていけると言うのです。しかし、本当にそうでしょうか・・・。低家賃だけを魅力として若者が多摩市に移動してくるとは思えません。
そもそも、「フリーター」として一括りにして語られますが、自ら選んでフリーターをしている人もいれば、やむを得ずフリーターをしている人もいます。役者をしている友人はフリーターという働き方を選んで舞台づくりをしています。その点からすれば、フリーターでも入居できる低家賃の住居も必要かもしれません。しかし、私たちにとって深刻なことは「雇用の場」がないことです。私たち若い世代は働く場所を必要としています。確かに家賃は安いに越したことはありませんが、「フリーター」という働き方を前提にした低家賃住宅の確保をする前に、何よりも重要なことは「働く場所」の確保です。
働く場所を確保し、住宅もある…安定した雇用環境があれば、それに伴って税収基盤も確保されていくわけです。魅力ある住宅都市になるためには多摩市に若年層の雇用機会をまずは増やすことが必要です。今の若い世代は男女ともに「子育ても仕事も」という意識があります。職住近接で暮らすことのできる‘まち’にしていきたいなと思うものの、雇用確保に向けた対策が思うように進まないのが現実です。まずは雇用の場、そして住宅…と整備されれば、多摩市は子育て世代にとってはかなり魅力ある自治体になると感じます。「保育行政」の分野では多摩市の評判は近隣に比べるとかなり高得点であることを生かしたいものです。
2005年05月13日
深く深く考えることを。
中央大学で開催されたイベントに出席しました。ステイツマンが協力をしていた催しでもあったのでパネラーとしての参加です。
前半は「国民主権と政治参加」として衆議院議員の菅直人さんが講演し、その後、「政治の世界で‘働く’という選択」をテーマに菅さんと私、国会議員の秘書をやっている女子学生の3人がパネルディスカッションをしました。極めてイメージがわきにくい…むしろダークで好印象とは程遠い政治の世界を身近なものとして感じてもらいたいというのが主催者のねらいでした。政治に関わっていると言うと、何だか‘たいそうな‘感じもするのですが、本当のところはどんな気持ちだったのか等、政治の世界に身を置くようになったきっかけ、やりがい、若い世代が参加することの意味などを話しました。
会場はそれほど広くなく100名弱の学生が集まりました。政治には関心があっても、その気持ちをどう表現していくのか、関わり方がわからないと考えている若い人は多いように思います。日常的にも政治の話題で議論するような場は少なく限られているのが現実です。そもそも「政治の話題」というのは、何も難しいことではなく、非常にささいな身近な生活の中で感じている不便さや不満だったりするわけですが、それを政治と結びつけて考えることは少ないのだと思います。もちろん何でもが政治の責任と言うわけではありませんが、社会の中にある漠然とした不安感を払拭するために政治の果たす役割が大きいことは言うまでもありません。
私自身もふとしたきっかけや人との出会いの中で、今、政治の現場に携わっているのだと思っています。そしてもちろん「迷うぐらいだったら行動する」ということもあるのだと思います。誰もが自分自身、そして社会に対する不満は多かれ少なかれあるのだと思います。でも不満は言えば言うだけ、自分自身が嫌な気持ちを味わうことになり、自分自身が傷つく場合が多いというのが私の考えです。だからこそ、どうやったらその不満を解消できるのかを考えて行動すること、考えつづけていくことをしなければいけないなと感じています。
「・・・だったらよかった」とか「あのときこうしていればよかった」と言うのは政治の世界では通用せず、「今、どうするのか」ということを判断し決断をしていくのが政治の現場なんだと思っています。
さて、菅さんは日本の若者がこれからどう考えて行動していくのかを少々危惧しているということでした。歴史をひも解きながら、たどりながら「深く考える」ことをして欲しい、学生という時間に多少ゆとりがある時代にぜひと述べられていました。最後に会場に向かって述べたこのメッセージはとても印象的でした。日本の歴史教育は丸暗記教育で、その時代その時代、そこに生きていた人が何を考えていたのかを考えるような想像するような教育にはなっていないのが現状です。「昔」とか「古い」の中から今の時代にも通じる価値観や考え方を学ぶことの大切さを感じている私の思いに重なる菅さんの言葉でした。
2005年03月26日
政治が身近なものになる瞬間
政策ゼミの終了式がありました。「ごみ」と「コミュニティ」の問題を通じて、一緒に活動をしてきた学生たちはそれぞれにいい経験をしたと語ってくれました。
特に「ごみ」をテーマに一般質問づくりをした学生たちは口々に実生活のスタイルが少しは変わったと言います。私もそうでしたが、リサイクルセンターの見学へ行き、大量のペットボトルの処理をしている現場を目の当たりにしたことで、自分自身の廃棄の仕方にも気を遣うようになりました。きちんと中を水洗いし、臭いをある程度はとっておくことで、どのくらい作業員への負担が軽減されるのかは、恐らく現場を見た人にしかわからないと思います。ついつい「自分一人くらいなら…」という「まっ、いいか」となる安易な気持ちに、「いや、待てよ」となれることは確かです。学生たちは口々に「分別は難しいけれど、少しでも協力をしていきたい。」と述べていました。
政策ゼミに参加する動機はさまざまですが、やはり身近な生活課題をどうやって解決できるのかに関心があることは確かです。そしてゼミに参加し、一般質問をつくるために議論をし、調査活動を行います。それを踏まえて、最終的には議員の一般質問へとつなげます。学生から次のような感想がありました。実際の議場という現場で、議員と行政とのやりとりが行われている瞬間、「政治は政治家がやるのではなく私たち一人ひとりの思いによって動いていくのだと実感できた。」と言うのです。これが政策ゼミの最大のねらいとしていることかもしれないなと感じたのでした。
2005年02月23日
若い人の仕事探しは自分探し
若い人たちの定職率が低く、また雇用環境も厳しいと言う話、フリーターの増加と近頃よく耳にする「ニート」の存在など、社会問題として語られています。29歳以下を対象にしたヤングハローワークは平成13年度に開設された新しい機関です。先日、ベルブ永山にも府中ハローワークのブランチとして「永山ワークプラザ」がオープンしましたが、公共職業安定所も生き残りをかけた組織改革をしているように感じます。
今日はヤングハローワークを訪問しました。ヤングハローワークは渋谷の駅から徒歩ですぐでしたが、看板もそれほど目立たず、ビルの中に入りこみわかりずらい場所ありました。にも関わらず、相談コーナーから求人閲覧コーナーなどなどフロア全体に若い人がひしめいており、びっくりしました。
さて、予め知人を通じてヤングハローワークの職員の方と2時間弱話をしました。ハローワークでは利用登録が必要なので、その登録者の情況を中心に話を聞きました。利用者は25歳前後で未婚者が多くなっています。その中で男女とも短大、大学、大学院を卒業している人が約6割という実態です。担当者の目から見て驚いていることは、足を運ぶ人の「希望職種」についてです。なぜならば、最終学歴から考えても、何らかの専門分野を持っていそうなものの、調査によると「希望職種不明」と答える人が男性約5割、女性約3割も存在するからです。この実態に非常に悩ましく、ハローワークでの就職支援もなかなか難しいそうです。ちなみに希望職種で最も多いのは「美術家、デザイナー、写真家」が男女とも第一位です。専門学校を卒業し、一定のスキルを身につけている人たちとのことですが、中には畑違いの分野で大学を卒業した経歴を持つ人が多く存在しているとの話です。
何しろ希望職種がわからない人が半分もいるという実態に即して、ヤングハローワークではカウンセリングに力を入れており、臨床心理士が悩みの相談を受けつけるカウンセリングルームを設けています。また職業相談のブースは9ヵ所あり、まずは利用者との「自分探し」にも時間をかけるようです。
大学時代の就職活動の経験を思い出しても、就職と自己実現がものすごく意識された就職講座があり、自己発見セミナー的なものがやたらと開催されていた記憶があります。ヤングハローワークのパンフレットにも「自分探し」が「仕事探し」よりも強調されて明記されており、若い世代にとっては「自己発見」が仕事探しよりも重大なテーマになっていることがわかります。それがハローワークの業務になっていることに違和感はあるものの、ヤングハローワークの機能として欠かせない理由もわかる気がしました。
この状況がどうやったら改善されるのかについて、やはり中学校や高校での職場体験が必要ではないかとの話でした。多摩市の中学校でも総合学習などで職場体験を実施しているところもありますが、「職業観」を身につけるような教育プログラムが求められていることを感じました。
「でも、結局は自分がしっかりしていることで仕事の良いも悪いも決まってくるんだよね、最終的には自分なんだよ。」ヤングハローワークの担当者が何人もの若者と出会っていた経験から最後に語った一言は非常に重みのある言葉でした。
2005年01月17日
若者の政治参加をどうしたらいい?
アメリカの地方議員や地方政治に関わっている同世代の方々と交流する機会を持ちました。アメリカの地方制度や選挙の仕組みなどは日本とは異なる部分があるようですが、しかし「若い人たちの投票率が低い」ことは大きな課題だそうです。「どうやって若者の政治参加を広げていけばいいのか、いい知恵はありませんか?」と逆に日本の私たちに質問が寄せられました。それは私たちにとっても悩ましい課題です。むしろ私の中では、アメリカの選挙戦は派手なパフォーマンスがあり、若い人たちが参加をして活気溢れるイメージだったので意外さを覚えました。しかもアメリカと言えば、納税者意識が高い人たちが多く、その点からは政治に積極的にアプローチする人も多そうですし、若い人たちも政治に関心が高そうです。また政治教育プログラムも日本に比べれば進んでおり、模擬投票などの取組みにも積極的です。そのアメリカでさえ、若者の政治参加が大きな課題と聞くと日本では一体どうしていったらいいものかと感じます。
特に政治教育というのはメディアリテラシーの問題とも深く関わる非常に重要ですが、日本では未発達で発展途上の分野です。「政治」を学ぶことなく、いきなり二十歳になればが選挙権が付与されてしまうのが日本の現状だと言えます。日本の教育現場では政治に対して一人一人がどのようにアプローチできるのかを学ぶ機会、学ぶ場所がありません。「政治を学ぶ=特定の政治イデオロギーを学ぶ」ではないはずですが、確かに、教育の中に取り入れる時に慎重さが求められます。そのためなのか「政治教育」の分野が惰弱であり、若い世代であるほど選挙権を行使することに対する自覚が軽薄なことは事実です。それにしても教育プログラムと若者の政治参加がどう関連しているのかについて以前から関心を持っており、アメリカのことには興味があったのですが、実際のアメリカの議員から語られた現状は伝え聞いていた事実とは異なりました。日本の私たちと同じ悩みを共有していることには驚きさえ感じたのでした。
海を越えて同様の悩みを抱えているということを知り、ぜひとも共に問題解決の道筋を考えることが出来たら面白いなと思ったのですが、いかんせん通訳を介してしか会話できないもどかしさがあり、円滑なコミュニケーションができない残念さが今日の交流会における私の最大の思い出になりそうです。
2004年09月14日
建設環境常任委員会…陳情や請願を出すという行動にも
昨日の厚生産業常任委員会の「花火大会再開」の陳情は多摩大学の学生たちによるものでした。建設環境常任委員会でも、同じく多摩大学の学生グループからの陳情を審査しました。内容は永山駅のスーパークリシマの駐輪場に関することです。学生たちの要望は駐輪場が狭いこと等から、駐輪場を整備して、自転車を整理するための警備員などを配置してもらいたいとのことでした。
確かに、私もスーパークリシマのところは、ゆるやかな坂道になっていて、自転車を置いておくことも危険だなと感じていました。風が吹いたりすると倒れてしまいそうですし、とにかく店頭の狭いところに自転車がひしめきあって停めてあるのをよく目撃しているからです。
さて、学生たちは'まちの安全'という観点から、ここの駐輪場に着目し、100名にアンケート調査をしたようでした。その結果をもとに、もう少し使い勝手の良い場所にしてもらいたいと要望をしてきました。
委員会では、現地も視察して、なるほど…と学生たちの主張を一定理解したのですが、しかし陳情に対する結果は全員一致で「不採択」でした。アンケートの内容にもう少し深みが欲しいことや、また、そもそも駐輪場を整備はスーパーが行うべきこと、また永山駅周辺の駐輪場には空きがあることなど、考えれば、今すぐに人員配置も含めた行政の対応について必要性は薄いとも言えます。(でも、お店のすぐ側に駐輪させたいという市民の気持ちがあるのは当然のことでしょう。
ところで、私は、こうしてせっかく提出された陳情。学生たちが授業の一環で、地元の'まち'を知るという目的もあり、さまざま調査をしていると聞いています。そして、導き出された調査結果などから、例えば今回の2例のように市民の声として議会に陳情として提案をしているのです。その内容については、もう少し精査した方がいい部分もあると感じるのですが、「陳情提出」をするまでに、提出手順を学ぶ必要もあり、議会に関心を持つ入口にもつながるのではないかと考えます。もちろん、むやみやたらに提出をするというのでも困った話しで、やはり議会に審査を求めるべきものかどうかの判断や議論もすべきとは思います。でも、このような学生たちの活動は後押ししたいものです。
しかしながら、肝心な陳情の審査の時、学生たちが傍聴に来ないので、そこが何とも残念で、ちょっと力が抜けてしまう感じがします。やはり学生たちだけではありませんが、陳情や請願の提出者の方々がきちんと議会での議論の場を見つめることが大切です。それは議員がどれほど真剣に議論をしていたのか…もちろん採択してもらうことが重要ですが、不採択する理由、各議員個々人がどんな考えを持っているのかを知るためには、最終的な結果を知るだけでは不十分だと思うからです。そして、議員としてもやはり提出者本人が傍聴に来ていれば、非常に緊張感を持って議論に臨むという効果もあります。
実は、委員会での陳情や請願の審査の時、私は、市民と議員との関係をものすごく実感します。これは議員であれば誰しも感じることだと思います。一般質問など議場にいる時では感じられない背筋の伸びを味わうからです。
2004年03月30日
インターンシップ終了報告会
大学の長期休暇に地方議員インターンシップを選び、2月から活動をともにしてきた8人の大学1、2年生たちの終了式でした。
今回、彼らが一番熱心に取組んだのは「容器包装リサイクル法改正」に向けた署名集めだと思います。いまやリサイクルは当たり前の時代。私が子どもの頃と比べてると、現代っ子は「リサイクル」を小さな時から身につけているし、学校でもしっかり学んでいると思います。時代の変化と自然環境の悪化が本当に深刻なんだろうと感じます。
今日はせっかく…ということで施設見学をしました。エコプラザ多摩と清掃工場です。ゴミを収集場に持っていけば、あとは野となれ山となれ…その先の事を考える人は少ないのではないでしょうか?ここがゴミ問題がなかなか解決しない部分だと考えます。ゴミの行く末をトレースすれば、自分自身のゴミのだし方も変わるのではないか、少しでもゴミを減らそうと意識するのではないか?と思います。
もっと徹底的に「ゴミ追っかけ」ができれば面白かったのですが、施設を見学することだけでも十分に発見があると思います。とにかく一番は「ゴミ処理現場で労働している人がいる」ということです。
エコプラザではペッドボトルや缶を手作業でチェックしている人たち、また瓶処理の行程では障害者が働いている姿を目の当たりにしました。草木を土壌改良剤として生まれ変わらせるための処理施設では女性二人が切り盛りをしていました。
「自分にはできない。」「私は無理。」…一緒に見学したメンバーは誰もがそう感じたに違いありません。この労働環境をつくりだしているのは紛れも無く自分たちだと心に刻んだ事と思います。もちろん施設そのものが新しい事もありますが、毎日の施設清掃なども徹底して行なわれているお蔭で、エコプラザの臭気は他自治体などの同施設よりもまだ随分と‘まし’だそうです。さらに、唐木田にある清掃工場はさらにゴージャスな施設です。しかし、ここでも手選別で作業をしている人の姿がありました。数分いるだけで体全体に臭いがしみつくという案内してくれた職員の方の説明に、私たちは正直言葉少なくなり、ただじっと見学コースのガラス越しに見える作業場を見つめてしまいました。
私は逆に「ゴミ処理」が美化されるのではないか?と危惧を抱くくらいに行き届いた立派な施設だと思いますが、この現実を目の当たりにすると自分の生活、暮らし方を変える必要性をつくづく感じさせられました。「捨てる前に思い留まる。買う前に思い止まる。」この意識を忘れないことだと思います。
見学を終え、夕方から修了報告会をして、それぞれから活動について感想などを発表してもらいました。「楽しかった」「つまらなかった」色々な感想を持っていると思いますが、私はそれぞれに一つ以上の感じた事があるはずなので、その思いを大事にしてもらいたいと思っています。印象的だったのはインターン生作成してもらった「ほうれんそう」3月号についてでした。自分たちが作成したものを配っている時「受け取ってもらいたい」という思い、「自分たち声を伝えたい」という気持ちが強かったのだそうです。相手に思いを伝えたい…でも届けることの難しさを実感したという感想に私はインターンに自分が伝えたいことが伝わった気がしました。
そして「地道な活動が大事」「行動的になれた」「自信がついた」「市民の反応を直に感じられる喜びがあった」「出会いの大事さを知った」などなど彼らの素直な感想に私の原点も思い出せた気がします。私自身も彼らから学んだことに感謝をして今後につなげていきたいなと思っています。
2004年03月07日
インターン生との中間報告会で
午前中にステイツマンのインターン生との中間報告会を開きました。今までの活動の総括をして、残りの一ヶ月にとつなげていきたいと考えるからです。朝遊説やポスティングなど随分とイメージとの落差はあったけれど、地道な活動の積み重ねで政治が動いているんだなと実感がわいたとの感想を持ってくれているようです。
インターンをやってみよう…と思う時、おそらく、インターンをやれば何か掴めるだろう?という期待感が大きいのだと思います。特に「何が自分にあっているのか?」とか「なにがやりたいのかわからないし…。」とか考えている学生はとても多いです。けれども正直、インターンは経験の一つにはなりますが、そのことが自分自身にとってどうだったのか?ということはすぐにわかるものでないと思っています。「結果を出したがる」「すぐに結論を求めたがる」…という傾向が強く、インターンに来れば何かわかるのではないか?と過剰な期待をせず「結果を出すことを求めすぎないでね。」というのが私の今日話したことでした。
私の考えの中では、すぐにわかることもあるかもしれないけれど、恐らくインターン生たちが一番求めていることについては、少し時間が経ってから見えてくるのではないかと考えているからです。
それは私の経験や今の活動にもつながっていることです。私が発言したから、すぐに実現することもなく、私が行動したからすぐに世の中が変わるわけでもありません。でも、時間が経ち、振りかえって見た時、「前よりも、朝遊説でニュースを受け取ってくれる人が増えているな?」とか「メールを下さる人や意見を送ってくれる人も前よりは増えた」とか気づくことあります。
「政治をわかりたい…」「のぞいてみたい…。」という学生たちに私の活動から伝えられることは、まさに「結果を求めすぎずにやっていく」ということなのかな?と最近考えているところです。
午後からは多摩自由大学の学習会に出席をして、行財政再構築プランを題材として予算編成に関するテーマで相模原市の職員の方の話しを聞きました。行政マンから見れば再構築プランは評価に値するものと言えるそうですが、しかし、「手段」「手続」をどう踏んで、市民に財政状況に対する理解を求めるのかが重要だと強調されていた気がします。
市長の施政方針の中で、スピーディにでもプロセスを大事にして…という二律背反する課題を抱えて進めていかねばならないとの言葉を再度思い出しました。「どういう結果を求めたいのか?」そのことがはっきりしていない中で、やみくもに行財政再構築をしているのではないか?ふと感じたことでした。
2004年03月03日
昨日の反省会
早速、政策ゼミの多摩センター活性化チームでの反省会をしました。ゼミに参加したことで昨日初めて議会を傍聴した若い世代の感想は「もっといろんな人に見てもらいたい!」ということでした。「もっと、つまらないのかと思ったけれど、意外に面白かったし、あ~いうのを見れば若い人も関心を持つように思う。」という意見もありました。全てを見たわけではないので…とは思いますが、私は昨日の一般質問は今までで一番楽しかったのは事実です。演劇部育ちということもあり、みんなで舞台を成功させた時のような清々しさがありました。メンバーたちも「楽しかったのが何よりだし、他の傍聴者の人たちの反応もいいように思えた。」と議場の雰囲気も面白がってくれた気がしました。反省会では、特に行政側の答弁よりも他の議員の野次についての話題で盛りあがりました。
事前に一般質問の項目と提案事項にあわせて、答弁チェックシートを作成していました。それぞれ昨日に書きこんだメモを見ながら、提案事項の実現可能性のことや、行政の姿勢を点検しました。
結局は私たちが提案した中で一番最初に実現しそうなのは、既に来年度の予算にも計上してあるというパルテノン大通りの街灯を部分的にでも明るくして、もう少しストリートミュージシャンなどアーティストたちが夜の時間にも集ってきやすいような環境づくりをするということ、それから提案をする前に答弁で出てきてしまったベンチの設置でした。
パルテノン大通りは高齢者などにとっては非常に坂が苦しくてある行くのが辛い場所です。「ハローキティに会える街」が匂うように、キティベンチになればもっといいわけですが、とにかくベンチを設置していくことの予算を確保しているとのことでした。この2点については、もしかすると私たちが提案する前に行政側も考えていたことかもしれないけれど、一応は実現しそうで「うれしい」ということになりました。
私たちはパルテノン大通りのところにFM多摩のサテライトスタジオができないものかと提案をしていて、これは結構自分たちにとっては目玉でした。新宿などへ行くと狭い一角にガラス張りのブースがありますが、その周りにはいつも人が何気なく集まってくるような雰囲気があります。ガラスブースがあるだけでの賑わい効果、さらにはストリートミュージシャンや、アーティストたちのメッカになるようなパルテノン大通りにするためにも彼らの発信を進めていくことは必要で、その一助にもなると考えました。
FM多摩はコミュニティ放送ですが、今は桜ヶ丘のビルの一角にあるため、市民からの距離は近くないのが現状です。もっと顔の見えるラジオ局にしてもらいたいという私たちの願いを込めましたが、これは「慎重に…」との答弁に留まってしまいました。
でも、実は今日、ある行政側の幹部より「ラジオブースの提案はよかった。」と言われました。(だったら、ぜひ実現して!)
多摩センターを文化の発信拠点として…を強調したかったのでアーティストの活動場所としての駅前というのは私たちの提案の導入部分。最終的にはパルテノン多摩を今よりももっと市民の文化創造拠点に変えていくためにその後の提案や質問を続けました。「今ある資源の有効活用」という観点を柱にしていて、そこの部分はおそらく行政側にもそして他の議員さんにも理解してもらえたように思う・・・という話になりました。答弁は決して後ろ向きではないけれど、すっごく前向きでもない…だけどこちらの希望は十分にわかってもらえたのではないか?というのが結論です。そして「私たちの提案が言いっぱなしにならないように、何かしら考えたいね!」というところまでメンバーの思い入れが深まりました。
「いやあ、他の議員さんでうなづきながらメモ取っていた人いたよ~。」という観察もばっちり、それから答弁している以外の部長さんたちの表情のチェックももちろん・…質問が終了した後に議場全体が「明るくなれたよね。」
私もそんな気がしました。みんなでやってきたからこそだと思います。そして何しろ、メンバーと多摩センター活性化推進室担当の職員さんとで数回にわたっての意見交換をしてきたことで、私たちが何を主張したいのか、提案しようとしているのかの主旨を事前に理解してもらえていたことがよかったという話になりました。
これは決して事前に質問と答弁が準備されているような…セレモニー的に一般質問を進めるための打合せではありません。私たち自身もただ単に「これをやって欲しい、あれをやってもらいたい!」という要望だけをするわけでなく、実際に行政自身がどんなことに困っているのかを知りたいということ、そこを共有すると言う目的がありました。だからこそ当初、私たち自身も「もっといい雰囲気のお店あったらいいね」とか「デパートみたいなものもあればいいかも」という発想をガラリと変えることもできました。そんな流暢なこと言えない状況、既にそのあたりのことを行政はリサーチ済みであることも了解しました。
双方向のやりとりがとってもいい雰囲気の中で進んだのが、今回の一般質問におけるみんなの達成感につながったのだと思います。
せっかくのパルテノン多摩に対する提案事項。行政側だけに言うだけではなく、ちゃんと管理運営をしている財団まで足を運んで、自分たちの思いをそのままぶつけてみたい!という意見も出ています。ぜひ、これが実現するように早速明日にでも話を持ちかけてみようと思います。
2004年02月01日
インターン生との初顔合わせ!
今月からインターンシップがスタートします。今日はそのメンバーとの顔合わせをしました。議員インターンシップ・・・と言って、思い浮かべるイメージはおそらく人それぞれだと思います。そのことを表すかのように、こちらが恐縮してしまうようなカッチリしたスーツ姿の学生もいました。
今回は女性2名を含む8名と一緒に活動をしますが、女性が少ないというのはちょっと残念。やはり、「政治」に関わってみようかな・・・というのは男性の方が多いように思います。朝遊説などでチラシを配っている時に、ふと考えると周りに男性しかいないなあと妙に意識してしまうことがあります。そのときには何だか恥ずかしいような変な気持ちになります。もともとステイツマンのメンバーも圧倒的に男性だらけ・・・それは仕方がないのですが、まだまだ政治は「男世界」「男社会」で女性には敬遠されてしまうのかもしれません。しかしながら、ネットの事務所は女性ばかり。そういう意味では新鮮といえば新鮮なのかも?
とにかく「政治」という言葉自身、ものすごくハードルが高そうなイメージを醸し出しているようです。私は気軽に政治に関わっていく、政治家だけが政治をやっているわけではないんだ・・・ということを一緒に活動をしながら実感してもらいたいなあと思っています。
それにしても学生たちの緊張感が伝わってきました。もちろん、初めて人と会うときには緊張もするのですが、「政治」という場所に対して・・・学生たちと政治との間にある壁を感じたように思います。
早速、明日の朝遊説に参加してくれる人もいます。私もぐずぐずと体調を崩してばかりもいられません。いよいよ明日から本格スタート!楽しみです。
2004年01月21日
「投票したくない」
来月からインターンとして数名の学生を受け入れることになったので、今日はその打合せをしました。去年もちょうど春にインターンを受け入れましたが、「政治好き」というわけではなく、どちらかというと政治がよくわからないから、知ってみたい…という気軽な感じで参加してくれる学生が多いです。
12月、1月と顔合わせをすることができなかったので、ステイツマンで応募者に書いてもらったエントリーシート(インターンをやってみたのかが書いてある)を見せてもらいました。
ほとんどが大学1、2年生で、まだ選挙権がない学生もいます。「政治といえば選挙を思い浮かべる」「政治は一部の人たちでやっているものだというイメージがある」など、読んでいると私自身も感じたことはあるけれど、今では忘れかかっていた思いに久々に出会うことが出来ました。学生たちの素朴な気持ちが胸に刺さるようでした。
さて、その中でも一番痛烈だったのは…「選挙権がもらえたら、投票にはいかなくてはいけないと思うけれど、でも投票したくない。」というある学生の考えでした。「知らない人たちばかりだから。」というからです。その学生が抱いている責任感に私は身が引き締まるようでした。もちろん「なるほど、そうだよな…」と思います。それと同時に、それはら知っている人だったら投票できるのか?と言えば、それもまた単純に結び付けられる問題ではありません。やはり地域の課題をどう把握しているのか、そしてそれをどう政策提案、提言へとつなげているのかという視点で‘自分の眼’で選び抜くということが必要だと思うからです。ただ、よく駅前などで遊説しているのを見かけて名前を知っているからとか、知り合いの知り合いだから…という形で安易な投票行動をしてしまうというのは無責任だと思っています。そういう意味で、何を考え、活動をしているのかについて市民にメッセージを送りつづけなければならないと私は考えています。「きちんと届ける」ってどういうことなのか?と思いながら、そこは私も迷いながら活動をしているのが実情です。
インターンに参加した学生たちに私が何を伝えていけるのか、そのことを考えつつ、ともに活動をしていきたいと考えています。少なくともインターンに関わりたいというきっかけの一つには「政治を身近なものにしてみたい」という動機があると思います。なぜそう思うのか?については、追々聞いてみたい部分ですが、いづれにしても「政治を身近なものにしたい」という彼らの気持ちを個々人のうちに留めておくのではなく、そのことを多摩市の人たちにも波及していけばいいなと感じています。それができればステイツマンがミッションとするところの「政治と市民の架け橋」が達成出来るからです。
2004年01月10日
ずっと多摩市に住んでるのに。
年明け第一回目の政策ゼミがありました。これは3月議会の一般質問に向けて政策づくりをしてみよう・・・要は一般質問づくりに挑戦しようということで学生が中心に集って、調査活動などをしています。
私は「活性化」をテーマにするチームに入っていますが、漠然と「活性化」と言っても範囲が無限大に広がってしまうので、もっと絞りこんでいかなければいけません。多摩市の活性化…と言えばやっぱり「多摩センター」ということで、先月は多摩センター駅周辺をメンバーで散策しました。もちろん私は家で寝ていましたが。
ところで、みんなで多摩センターを見た結果ですが、1度目は夕方過ぎに訪問をし、イルミネーション時期とちょうど重なっていたため、「意外に活性化しているんじゃないか?」と感じたそうです。そこで次に、昼間の多摩センターに行ってみようということになり、再び明るい時間の駅周辺の調査をしました。
その結果、多摩センターの問題点がいくつか上がってきました。何と言っても「多摩市で生まれて育って、何となくのわかっているつもりだったけれど、全然知らないところがあってビックリした!」という感想に象徴されているように、PR下手ということがみんなの共通点でした。その学生によるとワンニャンランドなどがあるTamaTimeのエリアを初めて知って驚いたということです。ずっと市民であるにも関わらずその存在を知らない…そういう人は意外と多いかもしれません。
そしてもう一つはエリアごとのコンセプトがない…ということです。それは多摩センター駅周辺全体のコンセプトがないことにもつながっているという議論にまで展開したのですが、駅前としては広大過ぎるという問題点をカバーするためには、エリアごとにコンセプトを決める必要があるのではないかということです。確かにディズニーランドのようにエリアごとのコンセプトを決定しながら、それに合わせた立地誘導をしていくことも大事なことかもしれません。(でも、多摩ニュータウンはエリアごとのコンセプトを重視しながら街づくりが行われてきた気がしますが…)
でも、やっぱり何しろPRが弱体であることが一番の指摘事項。考えてみれば、例えば多摩市の公式ホームページにしても「多摩センターの活性化」関連がトップページで目立つような場所には位置づけられておらず、ここから見ても失格です。多摩センターで週末には何かしらのイベントを行ってきて、随分と週末のにぎわいが出てきたというのは担当部長さんの見解でしたが、それにしても週末に一体何をしているのかがすぐにはわからないのは問題だということになりました。
実は多摩センター周辺の発信と言えば、「たまっぷネット」というサイト(もちろん多摩市も補助金を出している)と今年度からは「e-ワーク情報局」のサイトが立ちあがり、これは市のホームページにもリンクしてありますが、そこまで探すのが大変。やはり市の重点施策ならば、トップページにもっと目立つように載せなければ意味がない・・・特に市外からの人を集めたいと思うなら尚更という意見が出ました。
改めて家に帰ってから、多摩市のホームページを見て…「多摩センター」という言葉がトップページのどこにも見当たらないことにガッカリし、それとともに、まずはここから改善すべきと強く思ったのでした。
…なぜなら、ホームページの改善ならすぐにでもできるはずだからです。
2003年11月02日
岡山での応援をしました!
実は昨日、夕方まで多摩にいた後で岡山から国政にチャレンジしている友人の応援に向いました。
本当は飛行機で行く予定だったのが、何と搭乗手続きに5分ほど遅れたら「陸上交通でお願いします!」とフライトを断られ、それも最終便だったので泣きそうになりながら、品川の駅まで急ぎ「のぞみ」で岡山まで行きました。新しい品川駅を使えたので「よし」としなくちゃ!と気を取りなおしましたが、悪いことって次々と起こるもので、なんと携帯電話まで故障してしまい、誰とも連絡が取れない状況に陥ってしまいました。
頼みの綱は携帯電話のアドレス帳。なんとかこちらは使えたので、相手と連絡を取ることができて、無事にめでたしめでたしでした。携帯電話を家に忘れて快適さを味わうことが多々ある私ですが、携帯電話がなくてこんなに困ってしまうこともあるんだ!と初めて実感しました。古典的かもしれませんが、ちゃんと重要な連絡先などはアドレス帳に書き留める必要を痛感しました。
岡山には夜遅くに到着し、そして今日は朝6時40分から行動開始。さすが岡山!と感激をしたのは「市場」です。海の近くで市場が開催されていたので、そこでいわゆる「もも太郎」歩きをしました。ここにはとてもたくさんの人が集るらしく、(市場の開催場所はちょうど岡山1区の選挙区地域ですが)となりの岡山2区の候補者の勢揃いしていました。いわゆる選挙合戦のような状態になっていました。朝早くは天候が悪く雨がざあざあ降りでしたが、その中でズラリと並んだ各選挙隊が、声をはりあげ候補者の名前を叫んでいました。
岡山市内は多摩市のようなベットタウンの装いとはまったく違います。いわゆる地方の県庁所在地で、かなり大きな‘まち’です。雰囲気が全く異なる‘まち’での選挙の応援は、やっぱり多摩市でやっている選挙とは違いがありました。何しろ選挙カーの音量がものすごい大きいのです。多摩市でも選挙カーの音が大きいことでは多くの人が迷惑をこうむっていると思いますが、そんなのは比にならないほど大きいのです。もちろんちょっと走れば田畑が広がって、大きくしなければ音が広がらないということもあります。あまりにも大きすぎるのでちょっと小さくした方がと思ったわけですが、私の隣で応援弁士として車に乗りこんだ地元の大物議員が「どんどん大きな声でやっちゃって!」というので、とまどいながらも‘ウグイスさん’として声をガンガン響かせてしまいました。
岡山市内にはいくつかの商店街もあり、街頭演説もしましたが、とにかくたくさんの人、しかも新宿や渋谷みたいにわんさか人ごみで息苦しいわけではなく、ほどよい人の集まり具合で、通行人もたくさんいます。そのにぎわいを私は楽しみながら、地域ごとに異なる有権者の雰囲気や反応を眺めていました。
とにかく友人は地の地元が岡山ではないので、知人、ネットワークを広げて行くことから選挙戦をスタートしています。対戦相手は歴史古くがっちり地盤固めが出来ている前職。どこまで象に近づけるかな・・・という面もありますが、何せ選挙では人手が重要、この3連休中は泊まりこみで全国から友人知人が来ていました。おかげでにぎやかな1日だったように思います。選挙はにぎやかで楽しい雰囲気になるのが一番いいのです。
私も結局はギリギリまで岡山にいることとなり、帰りの飛行機もキャンセルし、またまた「のぞみ」で帰宅。帰りついたら日付が変わっていました。明日から今度は多摩で選挙態勢。こればかりは仕方がないのかもしれないけれど、私にとって選挙期間とは・・・・「多くの人に投票に行こう!」と呼びかけることができる重要な重要な意味を持ちます。そのチャンスであることを意識すれば、これほどありがたい期間はありません。
それにしても携帯電話、すごくお気に入りだったので買い換る必要性がどうしても出てきたことにガッカリです。
2003年09月20日
政策ゼミ@Tamaスタート!!
多摩生活者ネットワークの新企画「政策ゼミ@tama」の開講オリエンテーションでした。20代、30代の若い世代にもう少し政治を身近に感じてもらうことが目的で、半年間のプログラムで政治スクールっぽいことをしますが、ただ単にゼミ形式ではなく、実際に生活者ネットワークの提案活動を体験してもらいます。
「調査なくして提案なし」ということをスローガンに長年活動をしてきているわけですが、実際に多摩市の課題を抽出し、それを裏付けるための調査をし、最終的に来年3月の市議会で私ともう一人の代理人(市議)の一般質問へと結びつけるのが目標です。
ネットニュースなどでも広報しましたが、結局は知りあいづてにPRをしてもらい、集まったのは学生を中心に15名ほどになりそうですが、今日の開講オリエンテーションでは10名参加しました。
「なぜ、この参加しようと思ったのか?」ということから、「自分の興味関心」などをそれぞれ出し合いながら意見交換をしましたが、「実際に学校で勉強しているだけでなく、そのことが具体的にどうなっているのかを見てみたい。」とか「まちづくりに関心があって、自分がどう関わっていけるのかを探し中。」など、私の学生時代にはあまり考えていなかったなあ… 「すごい!」と思えるような声がありました。
この政策ゼミ@tamaの校長の都議会議員の新井美沙子から「みなさんは石原都知事のテロ(爆弾事件)に対する発言をどう考えますか?」と単純に来てみたいんだけどと感想を尋ねたところ、「別にいいと思う」「公人としての発言にはふさわしくないけれど、世論を喚起しているというところでははっきりしていていい。」「思ったことを口にしているのはいいんじゃないですか。」との意見が出ました。
石原発言は「ババア発言」など多々話題に上ります。新井さんによると今回の発言について都庁に寄せられた意見では肯定的な人、否定的な人が半々くらいだったそうです。新井さんはこの結果にびっくりしたとのことでした。恐らく、知事の立場での発言としてふさわしくないと考える人が多いだろう…と考えていたからだと思います。
自民党の総裁選でも小泉さんが再選されたり、または石原さんがぶっちぎりで都知事に当選する理由について思うことがあります。それは「とにかく今までの政治の在り方が嫌だ!」と思っている人が確実に増えていることがわかるということです。小泉さんにしろ石原さんにしろ不可解な発言もありますが、「はっきりしている」のだと思います。
政策による評価以前に、政治に対する不信感の大きすぎ、従来型を「ぶっ壊す」ことへの期待感が票に結びついているというわけです。石原発言について、政策ゼミ@tamaに集まってきた学生の意見でも、「公人としての発言としてはふさわしくないな」とわかっているけれど・…でも…という部分を感じました。
あまり比較対象にならないかもしれませんが、私自身がなぜ大量得票を得たのかについてある意味で政治への不信感と期待感で語られます。「女性・若さ」は武器というわけです。そのことを否定するものではありません。だから今「政治を信頼に値するものへと変えていけるのか。」ということが私自身の抱える難題で、大きな壁です。
何となくの期待感だけで政治が動いていくことの恐さを感じる…これが最近考えていることです。
さて、今日はたま広報で「多摩市自治基本条例(素案)」が掲載されました。ちなみに本日行われた市民説明会ですが、聞くところによると「多摩市市民自治基本条例をつくる会」の関係者以外の市民は数名しか参加していなかったとのこと。市長はより多くの市民に意見を聞きたいと強く主張してきました。ぜひ、その言葉をカタチにしてくれるよう望みます。
2003年05月30日
ライツフォーラム
午前中は一般質問の通告書締切りでした。6月議会では「NPOとの協働を目指した仕組みづくり」について質問することにしました。改選後初めての議会なので、新しいメンバーがどんな質問をするのかも楽しみです。
質問書を提出してからは急いで、駒場エミナースで行なわれた生活クラブ生協の東京全体での総代会に出席しました。挨拶のためだけに出席をした感じで少々申し訳ないなあと思いました。
会場へ向う電車の中で偶然、学生時代に家庭教師をやっていた生徒に会いました。彼女は幼稚園で働いていたのですが、この3月でやめたそうです。話しを聞いてみると、幼稚園の先生も本当に大変なようです。ほとんどが一人っ子だったので「ウチの子は・・・。」となる親が多く、対応しても対応しても対応しきれなくて、体を壊してしまったとの話でした。みんながほとんど一人っ子の子どもたちが集まる幼稚園や保育園って大変そうだと思います。
挨拶の後、桜美林大学に行きました。「受動喫煙」のことで先週朝日新聞に投稿の記事が載っていました。投稿者の中田ゆりさんに会うためです。現在、桜美林大で講師として仕事をしています。
このご意見募集欄にも飲食店での全面禁煙の提案などが載せられていました。先日から施行された「健康増進法」で駅は全面禁煙となりました。6月から市役所庁舎も全面禁煙になります。
「ルールがないのがいい社会」だといいます。ルールをつくらないと社会秩序を維持できないのは悲しい社会です。一人一人が、今よりももう少しだけ、周囲を気遣う気持ちだけでいいのになと思います。
ゆりさんにはぜひ多摩市で「受動喫煙」についての話しをしてもらいたいと考えています。
今日の一大仕事はRightsフォーラムのゲストで招かれたことでした。ライツは選挙権年齢の引き下げを求めた活動をしているグループです。私はOL時代から知り合いを通じて勉強会等に参加をしてきました。その場所にゲストとして呼ばれるなんて夢にも考えてこなかったので、いつもとは違う参加は違和感がありました。
ゲストは3人でそれぞれ「なぜ政治家になったのか?」とか「地盤看板かばん」の話しなどをしました。地域のことをやっても解決できなければ都や県レベル、国レベルで活躍をしていきたいという二人のゲストの間で私は非常に居心地悪く感じていました。
私は「政治が何でよくならないんだろう?」と思っている人がたくさんいて、みんなが政治をあきらめている状況の中をまずは変えないといけないと考えているからでした。地域でも都や県、国にしてもそこで政治をする人間を選ぶのは市民です。そこに私が地域で議員をやっている理由があります。住民に一番身近なところで一緒になって地域のことを考えて解決策を見つけたいと思っているからです。これができるのは地域密着型で活動できる地方議員だと考えています。
ライツでは全国的に広まっている住民投票で18歳や16歳、中学生までに投票県を認めている傾向を歓迎しているわけですが、これについても「住民が本当にいい判断が出来るのか分からないから住民投票に異議あり」そして「子どもたちに判断能力があるのかわからない?」という消極的な意見を持った二人に挟まれていたように感じます。
住民がいい判断出来るのか分からない・・・・という意見に対しては「じゃあ、議員はいい判断が出来るのか」ということになってしまうし、子どもたちの判断能力・・・・についても「それなら大人はいつもいい、正しい判断が出来るのか」ということになると思います。人はいつもその都度、自分自身の置かれた環境の中で精一杯考えて自分で決めるのだと思います。20歳の時に支持していた人(党)と30歳の時、40歳の時・・・と考えてみても、ずっと同じ場合もあるかもしれないし、違う場合もあるかもしれません。でもそれでいいと思っています。大事なことは「自分で考えて決めた」ということだからです。だから、私は子どもたちにも年齢なりの判断を表明する機会は必要だと考えます。
長野県平谷村での合併をめぐる住民投票でのライツの取材での中学二年生の女の子の話です。<ライツニュースから>
・今回、住民投票が行なわれたが、こういう機会が与えられたことについてどう感じたか?
A「10月に(住民投票がある)と言われてびくりした」
・家の人などと、この住民投票について話しをしたか?
B「学校のクラスメイトと話す機会があった」
・今回住民投票することになったが、本当の選挙でも中学生などから投票する機会があればいいと思うか?
A「よかった。大人ばかりで(村の物事が)決まり、今まで言いたいことが言えなかったが、こうして私たちも言うことが出来た。」
・今後の平谷村についてどう考えるか?
A「小さい村だけど、(村外にいる)友達が、平谷村に来てもらいたい。観光客をもっといてもらいたいので合併してしてもいい」
B「(平谷村という)名前が消えるかもしれないけれど、村の人たちとのふれあいは残っているので、消えないで欲しい」
今年から高校1年生になった男の子は・・・
・今、投票を済ませてきて、率直な気持ちは
「責任が重かった」
・やはり中学生が投票することは負担として重かったか?
「確かに自分の1票ということで責任は重かったが、今まで資料や友達と話し合いをしたり、アンケートをしてきたので、経験として今後もついていく」
・この村は好き?
「村の政治ということを考えるきっかけとなった。自分は(この村が)好きだからこそ、きちんと考えた投票した。」
これはもちろん一部のことかもしれません。でもこの一部の子どもたちの気持ちどう受けとめるのかが問われているのだと思います。
今日のライツフォーラムはとても面白い、貴重な経験となりました。
2002年10月19日
うららかな一日
昨日、多摩大学の学生4人と出会ったからか、今日は朝から元気でした。私は学生がもっと地域に関わって元気を分けてもらいたいなと思いますが、なかなかきっかけを見つけることが難しいのです。それは学生も同じで、これまで多摩市と縁もゆかりもなかったのに突然に地域に踏み込むには勇気がいります。ここにいる‘人’を知らないからです。そこの勇気を出してもらいたいな?と思うわけですが、もちろんこちらの方からも働きかける必要があると考えています。
私はちょっと運に恵まれているなと思うことがあるのですが、ちょうど2ヶ月前の出会いにはびっくりしました。というのもチャータースクールについての行政と市民の懇談会に参加した時にたまたま多摩大学生と居合せたからでした。さらにはつい2週間ほど前、自転車でぷらぷらとチラシまきをしていたときに偶然ばったりと再会したのでした。とてもラッキーだと思いました。そこでこのチャンスを生かすべく、今後、多摩大学生で地域と関わりたいという意欲を持っている人たちとどうやってネットワークしていくかについてや、私が議員になってみて知った多摩市のことなどについて情報交換をしたのでした。
多摩大学はユニークな授業を行っているようで、新入生全員で「自己発見講座」というのを今年初めて試みたようです。詳しくはわかりませんが、班ごとにわかれて多摩市内の調査など実地勉強によって、自分自身のテーマを探していくという授業だと思われます。
昨日出会った一人は、「『自己発見』では多摩ニュータウン地域の高齢化について調べました。『3A(=Active Advanced Aged) Project』と題して、ニュータウン地域の高齢者がいかに活発に社会参加できるか、についての政策を発表しました。最終的に、高齢者の精神面での若返りを目的としています。」ということに取組んだそうですが、これはまさに「介護予防」「高齢者の社会参加拡大」という私のテーマのひとつです。そういう思いを持った学生とぜひ一緒になって考えてみることは、彼にとっても地域にとっても意義のあることだと考えます。
今、地域社会の創造は<連携>なくしては語れない時代です。多摩市では産業というよりは大学との連携、そして市民との連携による‘まちづくり’を模索していると思います。もちろん大学教授の専門性も大事ですが、私自身は多摩大学生と市民とを結ぶことで生まれる力の可能性を信じています。もしかすると私自身、大学生と年齢も近いので市民と学生との間の橋渡しにちょっと役割が見出せるかな?と思いました。
大学との連携と言えば、今日は多摩市で多摩白門会が発足しました。これは多摩市に在住の中央大学の卒業生たちで結成するものです。それぞれ時期は全く違うけれど、同じ学び舎で過ごしたということで生まれる連帯感は不思議です。「校歌」を歌えば打ち解けるようです。もちろん親睦も重要ですが、この白門会(経験豊かな様々な方がいらっしゃいます)を地域で生かせるのかも楽しみなところです。もちろん今日が船出…なのでまだまだこれからですが。ちなみに多摩市の渡辺市長は全く私と同じ学部同じ学科の大先輩です。それもまた、うれしいことです。
私はネットワークづくりはとても大切なことだと思います。そしてネットワークを閉じないでどうやって広げていくのかが、もっと大事なことだと思います。学生のネットワークと言うのは時に学生だけに終わってしまって地域への広がり不足かなと感じます。例えば白門会にしてみても、ただ単なる卒業生の会に終わらずに、縦のつながりを生かした親睦を深めながら、何を発見していくのか…がネットワークの面白さだと思っています。
意見は色々言えるけれどいまいちアイデア不足なのが私のダメなところですが、どんなヒラメキができるのかに知恵を絞ることはとても楽しい作業です。
2002年10月07日
自分のことは自分で決めるのが一番!
朝は永山駅での遊説。ネットとして9月議会報告のために行いました。今日は信じられない!目が覚めたら6時48分。なんとか間に合わせて時間通りに駅まで走っていったけれど、気の緩みなのか?ピリリとしなくては…と思う次第です。「あー昨日はちゃんと髪を乾かしてから寝たからよかったわー。」いつものように寝癖だと、今日は完璧遅刻でした。あとは永山駅だったからラッキー。
遊説が終わってからはステイツマンとポスティングをしました。まだ一区画残っているのでそれは次回の予定です。こんなに晴れるとは予想せずで、いい汗かくことができました。
今日の一番のお仕事はステイツマンが企画している政治家インターンシップの説明会をお手伝いすることでした。たまたま今日が中央大学で開催だったからです。事前にステイツマンのメンバーは2千枚のビラをまいて宣伝をしたそうです。少々宣伝不足ぎみとのことで、今日人が集まるかどうか不安でしたが男子学生3人、女子学生4人が来てくれました。7人しか・・・ではなく7人も来てくれたことに私たちは大喜びでした。
説明会の中では私たちが一番伝えたいメッセージ「面白そう!っていう気持ちが大事。」だと強調しました。政治は私たちにとって大事なものだから、私たちも関心をもたねばならない…これは私たちにとって一番ナンセンスな考え方です。とにかく「面白そうだから、やってみよう!」と思って飛びこんで、体験出来ること感じることを通して政治を身近に感じてもらえることが目的です。キーワードは「出会い」です。政治家との出会い、ステイツマンのメンバーとの出会い、インターンシップの同期生(一度に10人ほどを募集しています。)との出会いなどがあります。そして最後には『ナマの政治』との出会いです。
政治の世界はとてもダーティなイメージだし、政治家というと「悪いことしてそう」な感じです。でも本当は議員の仕事は地道です。特に市民一人一人に対して自分の考え方を含め、丁寧に情報を伝えていくこと、特定の人だけにではなく、広く市民に平等に情報を伝えることほど難しいことはありません。私自身も駅頭演説やニュースレターのポスティング、ホームページを試みていますが、どれをとってもそう簡単にはいきません。例えば駅頭演説の時にニュースレターを配布しますが、受け取る人の確率はおそらくそれほど高くないし、ポスティングはそれこそ地道だし、ホームページの活用の仕方についても試行錯誤です。結論的には「時間がかかるのが当り前」。街の中の隠れがパン屋さんの噂がだんだんと広まっていくのよりも大変だと思っています。
今回の受入れ先はステイツマンの支援議員加藤公一さんの事務所です。「政治と出会うきっかけづくり」をしようというのはステイツマンの目的である信頼できる政治家をつくるのに一番重要な信頼できる政治家を選ぶ眼を鍛える訓練かな?と思います。
さて、今日はハプニング?というか、たまたま以前に授業を受けたことのある先生とバッタリで会いました。そして今日の講義には選挙権引き下げを目指して活動をしているRightsがゲストで来ているとのことで、私も授業をのぞかせてもらいました。すると先生に「ぜひ、一言」と求めらたので、私は150人ほどの学生の前で恥ずかしながら5分ほど話をしました。選挙権の引き下げをテーマにRightsのメンバーが日本の現状(最近、秋田県岩城町の住民投票では18歳から権利が認められました。)や海外の状況、これまでの選挙権をめぐっての議論などを紹介していました。私はそれについて「引き下げてもらうかどうかなどは、誰かに決めてもらうのではなくて、自分自身で答えを探して欲しい」と言いました。最終的には議会で決定されるかもしれないけれど、それを国会で決めてもらうのではなくて、自分たちで決めるということです。自分たち自身が今、どう考えているのかをもっと表明する必要があるということです。「必要だと思うかどうか?」の答えを持っているのはやはり今、選挙権のない若者であり、被選挙権のない若者です。既に権利が認められて人は、個々人の価値判断によって彼らを支援していくわけです。
「今、どうしたいのか?」まさに渦中にいる人、当事者の人に答えを出してもらう必要があります。秋田の住民投票では18歳の若者が投票できてよかった…という感想をもらしていました。今、権利が認められていない10代の若者たちは必要性を感じているのでしょうか?その声をまずは集めていくことが選挙権引き下げをより具現化していくと思います。原点には「自分のことは自分で決める」があります。選挙権を引き下げて欲しいかどうかの答えは自分の中にしかないからです。
今日はいろんなことがあって充実していました。わりとのんびり過ごせました。明日からは来週の決算委員会に向けての打合せです。膨大な資料と向き合います。気力勝負が続きそうです。
2002年07月26日
動き出した?若者!
念願のタウン誌が完成しました。後輩二人の努力の賜物です。印刷作業と製本作業を手伝いましたが、まさに手づくり!約5時間ほどかかりました。製本テープを背中に貼る作業は器用さを問われます。なんでも経験だなあと思います。
今回の特集は「動き出す!若者!」。4月の選挙の時に『ネクストTAMAプロジェクト』という学生中心のグループが立ちあがり、市長選の公開討論会とユース模擬投票をやりました。これに参加した若者の声が掲載されています。私は若者が政治に関わるいろんなきっかけがあるといいなと思っています。公開討論会を一種イベント的に捉えてみて、イベント開催に興味があるから参加した・…っていうのもありだと考えています。それから関わっている本人は意識していないかもしれないけれど、環境保全の活動とかボランティアの活動なんかもすべて政治の世界と関わりがあると思っています。そんな色々なチャンネルがあることで、政治の世界が身近になるし、小難しくないし、本当に政治が自分達の生活なんだな…って感じられるようになるのかなあ・・・と思うからです。私自身も『まちづくり』の活動に関わったとき、「これは政治である!」なんて思ったことは少しもありません。でも実は、『まちづくり』って最も政治的なものだなあと今は痛感しています。というのも『まちづくり』のビジョンを描くことそのものは、まさに「政治」だからです。
私は今回の「動き出した!若者」。とっても注目しています。これをきっかけにして今日とか明日の行動…が広がっていくと思うからです。ただ私は「動き出した!若者」に対して危惧することがあります。それは自分たちがやったイベントかもしれないけれど「公開討論会」の意味、そして「ユース模擬投票」の意味…これを主催した者の責任が考えている以上に重いものだということです。公開討論会にせよ、これを開催して…・投票があって…・その後どうしますか?模擬投票にしてもそうです。投票しました…・その結果を見ました…・何を感じて、今後社会に問題提起していきますか?こんなことが問われてくるのではないかと感じています。だからこそ、引き続き何らかのかたちでグループとしてでも、またはグループに関わった個人としてでもいいから活動をしてもらいたいなあ…と思うのです。つまりはただのイベントとして一発打ち上げの花火だけにはしてもらいたくないなあということです。
そのためにも、この経験を一つのステップアップの機会として今後どのような展開をしていくのでしょうか?もちろん私も多摩市の同世代の人間として協力出来る事があれば、お手伝いしたいなあと考えています。
2002年07月13日
Rightsフォーラムに参加して
久しぶりに開催されたNPO法人Rights(ライツ)のフォーラムに参加しました。「子ども・若者の政治参加に向け~きっかけは『ユースもぎ投票』から~」というタイトルで2月には町田市長選、4月には多摩市長選で行なったユース模擬投票の報告と「子ども・若者の政治参加を考える」パネルディスカッションがありました。ライツはまず、とっかかりとして選挙権年齢の引き下げを求めて、そこから政治参加の輪を広げて行こうとしています。子どもと若者の社会参加や政治参加…というと小難しくてお堅いようなイメージがありますが、本当は全くそんなことはありません。パネラーの一人で都立武蔵高校の松田隆夫先生は十年ほど前から授業で模擬投票を行なっています。高校の授業の中で都合よく選挙のタイミングにぶつかった時には生徒に投票を体験させるのです。彼は「自分が議会制民主主義とか選挙とかを語るよりも、実際に経験してもらうことが一番だ。」と言います。私はその通りだと思います。というのもパネラーには選挙権のない10代の若者、大学生と高校生がいましたが、彼らは口を揃えて「(町田市、多摩市の)模擬投票に関われたことは楽しかった。」と感想をもらしました。「楽しい!」「面白い!」のなかには色々な意味合いが含まれると思いますが、実際に模擬投票を経験してみて、彼らなりに政治を考える機会を持てたことで、新しい発見があったんだろうと思います。ライツが後援して行なっている模擬投票のプロジェクトでは実際に立候補者の事務所訪問ツアーを行なって、投票前に候補者とじかに触れるということも企画に入れています。私はこれが何よりも貴重だと思うのです。「政治は近いようで遠い」という高校生の発言が象徴していると思いますが、連日テレビの報道ではスキャンダラスな政治が映し出されるものの、あまりにも別世界の出来事でしか感じることが出来ず、投票するなんて言われても、自分にはそれほど関係のないようなあるような感じるのは有権者でも同じだと思うのです。朝日新聞の記者で生井久美子さんは「政治のイメージがマスコミでつくられてしまう。」と言っていましたが、私たちがマスコミ人たちの目で切り取られる部分しかわからないのはとても残念なことです。というのも地道に頑張って政治をしている人もいるのに、なかなか見えてこないからです。生井さん自身も政治を見ていて割りきれない部分がたくさんあって記事にするのが難しかったと語りました。私もその通りだと思います。そういう点でも生身の候補者に出会えることは政治を知る上でものすごい貴重な体験になると思うのです。もしその候補者が本当に立派だと尊敬できたなら、マスコミの報道も割り引いて捉えることができるはずです・・・そういう可能性が多分にあります。
パネラーの人が共通して語っていたのは子どもや若者でも判断できる…ということでした。考えるきっかけが与えられれば、また考えさせられる環境さえあれば「政治」と思わずにも自然と政治のことを考えるということかもしれません。模擬投票だって同じで、「面白そう!」とイベント的に参加したとしてもそこでの体験が自然と政治に結びつくことは確かです。私はこの自然さ…というか政治が「面白いもの」、模擬投票が「楽しいこと」と思ってくれることが一番!と考えます。そのために必要なのは「考える」ための正しい材料が用意されていることです。きちんと、そしてわかりやすい多様な情報を提供すること。そのような情報をキャッチして、自分自身の判断をめぐらすなかで、政治に対してのスタンスが見つけられていくのかもしれません。そして政治が難しくなく、実は私たち自身が政治を担っていることを発見出来る気がします。ライツの活動、松田先生を応援したいと思います。そして子どもや若者の政治参加についてともに考えていきたいです。
2002年05月28日
もっとたくさん楽しいこと!・・・あるよね
待ちに待ったICU(国際基督教大学)でのフリートークでした。ちょうどお昼過ぎ12時30分から14時すぎまで話しました。お昼休みだけ・・・という約束だったのですが、長々と居座ってしまいました。ICUの学生は国際化されていて自己主張が強そうなので、一体私はどんなことを話して、どんな質問が飛んでくるのかしら・・・とドキドキしていました。ステイツマンのメンバーも含め約15人に囲まれて私の話しはプロフィールからスタートしました。
私はこのフリートークに望むために当選してからの1ヶ月の間で感じてきたことを整理しました。立候補はあまりにも突然のことでしたし、なぜ自分が議員になったのかを考えてきました。やっぱり私の答えは「自分の大切にしたいことを議員という立場で生かしてみたいな。」ということです。
大学生の感覚のみずみずしさを感じました。本当はちょっぴり興味があるけれど、でもどうやって表現したいのかがわからない・・・ 一体何がどうなっているのかわからないし、政治は難しそう・・・どこからどこまでが政治なのかわからない、自分は興味があっても政治のことを語れる友人がいなかった・・・小学校で政治の話を聞く機会があればもう少し政治になれるのかもしれない・・・議会便りとかを見ても審議前→決定したことしか知らされていないから面白くない・・・第三者の立場で議会をチェックする機能があったらいいと思う・・・こんな意見が出てきました。もちろん不透明で汚職ばかりで、金と知名度がないと議員になれなそう!との厳しい意見もありました。垣根が高すぎる・・・。そして政治なんかよりももっともっと楽しいことがあるから関心がそもそも向かない・・・・関心があるかないかの判断することすらない!なんて率直な意見もありました。
「そうだよね!」現実だと思いました。この声に対して私はどう答えていけるでしょうか?私はみんなに言いました。「私に会ったことが「きっかけ」になれたらうれしいな。」別に政治の活動をすることを求めないけれど、選挙に行く時には(大学生のほとんどが選挙権がなかったので)ただ投票するだけでなく、投票した人について、きちんと見ていくこと、自分自身が有権者として一議員をウオッチしてほしいということを伝えました。「あの時話を聞いた多摩市の岩永ひさか・・・今どんな活動してるんだろう。」って思ってくれる人がいる・・・このことを私が認識することで背筋がピーンとするからです。程よい緊張感をもって過ごす毎日。時々ふと投票した人を漠然と思い浮かべることがあります。いい意味で14,274票が恐くなります。その時に私は大きく息を吸います。ある人が言ってくれたように「いいことをしようと思うな。悪いことさえするなよ!」と思い出して。
政治なんかよりも楽しいことはたくさんあるけど、でも政治って大切なことなんだよな・・・が大学生の心に少しだけでも届いたなら今日のフリートークは成功だな!って思います。