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2007年12月26日

12月定例会 最終日

 本日最終日も市長が提出した補正予算を含め、全ての議案は可決しました。波風立たず・・・淡々として採決がとりおこなわれました。結果その他は議会だよりで確認をしていただければと思います。本当は翌日に議会のホームページなどで結果報告がされるのが理想的ですが・・・・。


 民主党TAMAとしては、6月定例会にて提案された組織の変更に対し、会派の見解が賛成1名、反対2名に分かれた経緯を踏まえて判断せざるを得ない案件もありましたが、それにしても大勢に影響がなく・・・「民主党はバラバラだ。」と皮肉っぽく言われて終わりました。これは12月定例会が始まったときから織り込み済みの結論。会派は政策集団で、議論を尽くして統一見解を出したいと思っているので、いささか残念。でも、経過を考えるとぐっと我慢するしかないですね。

 

 ところで、今日は会議の最後にて市長の行政報告があり、議員の質疑が行われました。その内容は先日の「個人情報の紛失事件」について。行政報告では個人データが保存されていたUSBメモリの紛失した状況、その後の経過やら対応策やらの説明がありました。それに関連し議員からは庁内体制やら紛失当初の詳しい状況を尋ねる質問が相次ぎました。残念ながら、私にはその問いに対する回答、説明がただの‘言い訳’にしか聞こえませんでした。というのも、「職員の個人情報に対する取り扱いの意識の希薄さが原因。」ということに原因を求めようとする姿勢だけが全面に押し出され、誰がどう責任をとるのかを明らかにする姿勢が不足しているように思えたからです。


 単純なことです。「どうして、そんなことが起きてしまったわけ?」


 「それは職員個人の責任なの?」


 数名の議員が質疑し、その中で今回の事件の関係者についてはしかるべき処分を図りたいとの意向が明らかにされました。しかし、それについても「個人の責任」の領域にとどめるのか、それとも個人情報の管理体制が甘かったという「組織の責任」を認めた対応をするのかが全くあいまい。「多摩市長が管理する情報システムの管理運営に関する規則」があることなども含め、とにかく弁解しよう弁解しようとする姿勢だけが印象に残った説明でした。そんな回答をされればされるほどに、皆が自分の責任をとろうとしない体制があることを感じずにはいられませんでした。


 私個人としても会派としても、この問題は職員個人の認識不足だけで発生したこととはとうてい思えませんでしたし、そこに責任の所在を求めただけの処分では不十分。市長が自らその責任を取って欲しいと求めました。職員の処分も必要かもしれませんが、市長が組織のリーダーとしてそして、政治家として市民に見せる態度があると考えました。もし、「部下の責任だけ」に終わらせるとすれば最悪の結末。市長にはしかるべき姿勢を示すべきと厳しく指摘しました。でも・・・とうとう市長はこの件に対する議員の質疑に対しては一言も説明責任を果たそうとしませんでした。


 そのかわり?全ての議事が終了し、議会が閉じた後の時間で市長発言がありました。そこでは個人情報紛失事件に対する改めての謝罪と議会への理解を求めたいとの訴えでしたが、途中感極まって涙をこみあげた瞬間も。「涙の意味は?」


 「・・・・・・」

 よくわからない。全ての議事が終了した後は、いつもどおり「ありがとうございました。」とにこやかな笑顔で各会派の控え室に頭を下げて訪問していました。市長の感情の切り替えってある意味ですごいと思いました。

投稿者 hisaka : 2007年12月26日

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