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2010年05月17日

与えられた条件が変わるとすれば・・・・。

 今日はさわやかな朝!昨日に引き続いて、気持ちが晴れやかになるような天候で週明け月曜日がスタートしました。いつものように永山駅前での遊説をしましたが、大阪勤務から東京勤務になり、多摩に戻ってきたという友人に再会し、やっと就職先を見つけられそうで、今はジョブコーチをつけてもらって仕事の練習をしていると話す友人の笑顔に出会い、そして、毎週月曜日に声をかけてくれたり、手を振ってくれる名前は知らない顔見知りの方から励まされ、いつもよりも元気をもらえた早朝でした。

 その後、定例で開催することに決めた会派の会議。議会基本条例の施行に向けて検討が進んでいるルールについて会派の意見を取りまとめたり、6月定例会に向けての取り組みをどうしていこうかを話し合ったりしています。特に6月定例会については、市長が変わったことにより内容濃いものになると理解しています。とりわけ、前回3月定例会の当初予算は「骨格予算」で、政策的な経費は除いているとのことなので、新市長の政策目標に基づく内容で補正予算が示されるものと考えています。どんな内容になっていくのでしょうか。

 とりわけ、私としては注目しているのが学校給食センターと唐木田図書館の問題。両者ともにすでに業務の一部を民間委託化していく方向で下準備や議論が進められていますが、新市長の方向性では「やや慎重」というよりか「かなり慎重」姿勢なので、今日までに積み上げしてきた職員の取組みも中断する可能性もあります。
 

 政治的には中立の教育委員会で議論されていることに市長がどこまで突っ込んでいくのか・・・当然ながら教育委員会は上記2件に対しても民間委託化の方向を模索し、そちらを推進してきた立場。いまさらその方向性を覆すために無理くり理屈を編み出すことは難しく、おそらく方針転換と変更をするのであればその理由は単純明快で「市長の方針とは異なるため、予算権のある市長の意向に従わざるを得ない。」となるしかありません。
 予算調整権のある市長の影響力ってものすごく大きく、その前にあっては教育委員会の中立性云々も、議会の独立性に基づく議員の条例提案権云々もかき消され吹き飛ばされるほど。予算が伴うということは議会であっても常に「市長にお伺いを立てねばならない」というのが事務的な手続き。議会事務局が財政をつかさどる担当部局に常に頭を下げているというのが現状とも言えるのです。


 そんな中で、学校給食センターと図書館問題はかなり揺らいでいるらしく、早ければ・・・・というか、私がこれまでに公式で確認しているところでは6月補正予算において、具体的に民間委託化を進めるための予算化(たとえば業者選定のための委員会の設置とか)が行われることになっていたけれど、それがどうなるやら?

 というのが個人的にもものすごく気になっているので、午後からの用事がたまたまキャンセルになったので久しぶりに図書館に出かけてきました。多摩センター駅から図書館まで・・・・やっぱりちょっと距離があり、本をたくさん借りている場合には歩くのがつらいなあと思いながらも、多摩中央公園で時間を過ごしている親子連れなどなどの姿を横目で見ながら、太陽の光をさんさんと浴びている若葉の下を楽しみながら、心地よい天候に足取りは軽やかな昼下がりでした。


 住宅街に佇んでいると図書館はいつもと同じく静か・・・・のんびりと閲覧をしたり、本を探したりしている方がおられました。本館は他の図書館とは違って時間の流れ方が違うように感じるのは気のせいかもしれませんが、とにかくゆったりしたスペースでもあるので時間が贅沢なほどにゆーっくり過ぎていくような気がしてなりません。そんな中で私はかなりいそいそとしていたわけですが、図書館長に現況をヒアリング。

 図書館としても市長の方針がどのように出されてくるのかで再検討が迫られる可能性があるとのことでしたが、今のところ・・・・「民間委託」から方針変更するために必要な条件は提示されていないということだけ確認されました。

 「人も増やせない、予算額も増やせない」「だけど市民ニーズの増加には応えていかなければならない」・・・・そんな中で苦肉の策ともいえるのか、新たな取り組みでニーズ増などに応えるための方策が「業務委託」との方向性。仮に、ここを変更するとしたら図書館政策が今まで以上に重要だという位置づけをはっきりさせるとともに、図書館の質クオリティを維持するために「力量のある人材を配置」「予算を増やす」という2方向が示されなければならないでしょう。与条件が変更されるという確約があってこそ、前提条件を明らかに変更されるということがなければ、既定路線を変更していくのはなかなか難しいはず。


 私としても民主党TAMA会派としても、従来積み上げてきた議論の経過と現在の到達点があるので、「唐木田図書館は民間委託を取りやめて、直営方式での運営にしていく。」ともなるならば、相当なる与条件の変更がなければならないと考えています。

 というわけで・・・遅ればせながら3月定例会での会派の見解としてまとめた討論書をやっと掲載しました。(図書館について学校給食センターについて


 今日のところは図書館まで行けたので、次は学校給食センターにもヒアリングして来ないといけないのですが、学校給食については異物混入騒ぎがあったらしいので、そのことについても一度調査してみる必要がありそうですね。年間で異物混入がどれくらい発生していて報告されているのでしょうね。

 いずれにせよ、この2件は懸案事項として今は宙ぶらりん状態に置かれているのだと予想しています。与条件の変更を行うのであれば、そのことをまずは示してもらわなければなりません。6月定例会で場合によっては質問してみるかなあ・・・・。

投稿者 hisaka : 2010年05月17日

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