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2010年05月14日

臨時議会

 今日は臨時議会。市議補欠選挙や会派構成の変更などがあったのでいわゆる「席替え」が行われ、新市議2名の委員会が決まり、民主党TAMAが議会運営員会の正式メンバーとして正式に仲間入りすることが決定しました。

 それ以外には市長が専決処分をした市税関係の条例について3件の報告があり、その承認、それから2件の条例提案があり議決されました。これらは全て国の税制変更に伴うものなので、あまり議論になることはないなと考えていましたが、阿部市長にとっては初めての議会ということもあり、「質疑してみよう!」という意気込みがあったのでしょう・・・・・「市長は専決処分についてどのような見解をお持ちなのか?」という質疑がトップバッターで出されました。

 専決処分というのは議会を開催する暇がなくて、緊急を要する場合に市長が行使できる権能とも言えるのですが、見方を変えれば地方自治法では議会軽視で、市長に独壇場を与えているということにもなり、議会改革の議論でも「専決処分を最小限にする」ということが何度も議論されてきました。でも、いわゆる「日切れ法案」問題があり、国会でぎりぎり年度末に採決がされた場合など、すぐに市議会を開催して条例改正を連動させ、4月1日新年度から施行というのが難しいことが多いのです。そういう場合に行われるのが専決処分。行政は法改正に伴うものとして、形式的な変更だと主張し、専決処分の妥当性を主張するわけですが、時にはその変更が市民生活にも影響がある場合・・・市議会を飛び越して専決処分していいのか?!との指摘もあります。

 何と言うか、以前の市長に対しては共産党会派が質疑していた内容を・・・・今日の臨時議会では公明党会派の方がどうような視点で質疑をしているという・・・・その光景は・・・・わかりやすい表現で言えば「与野党逆転」風。


 今日の専決処分については前市長が行ったものなんですけど。新市長が事務的に引き継いだものを議会に提案しているだけというこれまた形式的なものだったわけですが、阿部市長も専決処分に対してはなるべく最小限にし、できる限り議会と議論をしていきたいとの姿勢をお持ちのことと考えます。


 さらには、今日の条例提案内容に関しては扶養控除廃止を見据えた変更事項もあったため、国の政策に対する市長の見解を尋ねる質疑があったのですが・・・・・これに対して阿部市長は国の政策を批判するわけではなく、「地方自治体としての多摩市の姿勢を明確に示したい。」市長として、地域からしっかりと発言していきたいという趣旨を堂々と答弁していたのが印象的でした。質疑者は「子ども手当に対する批判」を市長答弁で引き出したかったのかな?と思いましたが、とても大人な対応の答弁にほっと一安心?!


 阿部新市長は時には一緒に市民活動をしてきた仲間の一人でもあったので、市長席に座っている姿が何とも不思議。そしてまた答弁をしていて、こちらとは対置する側にいるということも何とも不思議。


 「今日のところはこのくらいにしておくけれど。」なんてつぶやきが議場から聞こえてきたわけですが、阿部市長との緊張感ある論議を期待できる議会になりそうでしょうか?・・・・傍聴席に尋ねてみないと。

 午後から青少年とインターネットに関する学習会に参加をして、藤川大祐さんの話を伺ってきました。学習会のテーマに沿ったお話もわかりやすい解説でしたが、専門である授業づくりの話も伺っていたいなあと思いました。

投稿者 hisaka : 2010年05月14日

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