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2009年07月21日

何が何でも意見交換をすることが必要?!

 議会を変えていかなくっちゃ!


 それは、議員どうしでの討議を!議員どうしが議論をして意見交換することの重要性(って当たり前のことだと思うけれど)と必要性への意識にも根ざすもので、「議会」の本来あるべき姿を取り戻していく営みなのかもしれません。


 いずれにせよ、議員どうしの意見交換はすべきだと思います。


 でも、その意見交換って一体何のためにやるのでしょうね?・・・・・なんてことを問題にしたくなるのは、決算特別委員会の運営が話題になっているからです。

 というのも、今日は9月定例会中に行われる決算特別委員会の運営を検討する「理事会」(決算特別委員会の委員長就任予定者を長として行われる会議)が行われたのですが、その席で話題になったことが「会派どうし、もしくは委員どうしの意見交換をやるのかどうか」ということ。

 「意見交換必要ない」って方と「去年のやり方を検証して、やり方を工夫して意見交換を行う」との見解と。


 どちらかと言えば、後者の意見に賛同する人の方が多く、最終的にも「意見交換を行う」という結論にはなったわけですが、全員が一致をしていた見解は昨年度に試行的に行った委員同士の意見交換は単なる「意見表明大会」に終わってしまい、いわゆる市民が期待をしているような意見交換も討議を深めることも全くできているとは言い難い状況だったということ。なので、意見交換の手法については相当程度改善が必要だとの認識は共通理解されているようでした。

 そもそも、意見交換をすると言っても、時間的な制約があり、十分な討議ができる時間が保障されているとは言えません。意見表明になってしまうのはやむを得ないとも言え、意見交換タイムをどのくらい確保するのか、できるのかがかなり重要なポイントになってきます。昨年は意見交換タイムを設けるためにわざわざ決算特別委員会の日程を一日増やして6日間にしましたが、今年は増やさないで5日間で実施をするということだけは決定済みです。
 なので、意見交換タイムを設けようとすると決算審査に必要な質疑の時間を犠牲にしなければなりません。今年度に限っては、現況で議員2名が欠員状態なので質疑時間を犠牲にすることもなく対応できるとの話でしたが、欠員のことを念頭に置くというのもまたおかしな話です。

 「議会改革をしているわけだし、議論することは必要だ。」「地方分権だし、地域のことを議会が主体的に議論をして決めていくのが当然の流れだ。政党を乗り越えないといけない。」などと意見交換の必要性を主張する立場からはご尤もな意見ばかりが出ました。私も同感です。でも、私はチョロリと意見交換タイムを設けたところで、私たちが目指しているところの「討議する議会」にはなれないと思っていますし、そんなチョロリだけの意見交換であたかも「討議をした」なんてお茶を濁すのは嫌ですし、去年の二の前にならないかだけが心配です。(去年についての私の感想


 私は私たちが目指す「討議」と照らし合わせれば、時間的な制約が目に見えて存在する中で、何が何でも無理して意見交換タイムを設ける必要はないと考えています。私には限られた時間内で十分な意思疎通と受け答えできるだけの時間が確保されているとは思えません。
 しかし、ただ単に意見交換することの必要性だけを主張し、昨年の手法に問題点があるから見直していくことは必要です・・・・という意見が大勢を占めたことには意外でした。昨年度の「意見交換」ならぬ「意見表明大会」を改善し、工夫するための具体的な提案がないにもか関わらず・・・・「討議をすべし」なんてとてもとても私は言えませんから。

 「議員さんたちがさまざまに主張をお持ちであることが明らかにはなったけれど、議会としての見解が一つにまとまっているものではないのでせっかく出されたご意見も受け止めようがありません!」


 以上のような市長の弁に応えられる意見交換ができるのかしら?・・・・鼻から挑戦することを否定するつもりはありませんが・・・・。


 まあ、考えようによってはそのくらいみんなが「討議する議会」を切望しているとも受け止められるのかもしれませんね。多摩市議会の議会改革・・・・この状況からは大いに期待してほしい!って言えそうですね?!

投稿者 hisaka : 2009年07月21日

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