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2009年06月25日

雑感。

 毎日何かしら都議会議員選挙向け活動をしているので、私の仕事用の脳みそはほとんど東京都政のことで埋め尽くされている感じ。でも大きく見れば政治は国、都そして市とつながっているので、都政のことを考えると自然に市政の方にも目が向くし、それは国の政治であっても同じこと。

 「何も、民主党何かに入らなくて無所属で活動したらいいのに。」と生活者ネットワークをやめて民主党を選んだ時もそう言われ、そして今だにしばしばお会いする方からは「なぜ?」と言われることも。でも、「大きな政治の流れ」を意識するならば、「民主党」に足場を置いて活動することは市民にとって決してマイナスにはならないと思っているのだけれど。(ここは色々と見解がありそう。)

 さて、今朝の読売新聞に「ニュータウン再生へ 多摩市諏訪・永山地区で」という記事が掲載されました。

◇国補助でバリアフリー
 多摩市は、国の住宅市街地総合整備事業を活用し、1971年に入居が始まった多摩ニュータウン内の団地「諏訪2丁目住宅」を中心に諏訪・永山地区の再整備に乗り出す。ニュータウン再生のために同事業を活用する全国初のケースとなる見通し。

 市都市計画課によると、同住宅管理組合の建て替え決議が前提。現段階の整備計画案では、少子高齢化や住宅・公共施設の老朽化などニュータウン共通の課題が集中している諏訪・永山地区(約3平方キロ・メートル)を「整備地区」として設定。そのうち、諏訪2丁目住宅や併設公園など約7万3000平方メートルを住宅整備を核とする「拠点開発区域」、京王・小田急永山駅を中心とした約73万平方メートルを「重点整備地区」としている。

 重点整備地区では、多様な世代が安心・安全に暮らせる環境を整備する。具体的には、国の補助金を活用し、歩行者専用道路や公園内通路の段差解消を進めたり、高低差が大きい地形にエレベーターを整備したりすることが検討されている。

 諏訪2丁目住宅は、約6万4000平方メートルの敷地に5階建ての23棟が並ぶ。総戸数は計640戸。

 管理組合は、23棟を一括して建て替えることを決め、昨秋までに高層の7棟に集約して総戸数を約1200戸に増やす計画案をまとめていた。

 しかし、資材費の高騰とマンション市況の悪化を受け、建て替え決議の延期を余儀なくされた。今年5月24日に開かれた管理組合の住民総会では、最高17階建てを14階に修正するなどして工事費を削減した計画案を作成し、今年度内に建て替え決議をする方針が承認された。市は来年度、諏訪・永山地区整備計画を国交省に提出する考えだ。

 永尾俊文・市都市計画課長は、「ニュータウン再生は一つの自治体では対応できない。国は、道路や公園などの建設促進に税金を投入することから、既存のストックが時代の変化に合わせて機能するよう、再整備を支援することにやっと目を向けた」と話している。

(2009年6月25日 読売新聞)

 「国がやっと目を向けた」ということですが、東京都の役割はどうなっていくのでしょうね?まさか見て見ぬふりではないと思っていますが、東京都HPで探せばわかりますが、今のところは「多摩ニュータウン宅地販売」ということでそれを担当しているのは「都市整備局 市街地整備部 多摩ニュータウン事業室」。ここの役割は、あと事業撤退の目途として2年後までに多摩ニュータウン事業の赤字を減らすこと。なので、事業清算に向けてとにかく所有している土地を売り尽くす・・・ということになるのでしょうね。「ニュータウンの再生」なんてことは東京都の視野には入ってなさそう。


 あっ・・・・多摩センターの北口側に広がっている空地も早急に売り払ってしまいたい土地のうちに入っていると思います。あの広大な土地へのアクセスを良くするためにペデストリアンデッキなるものを計画していたのは昨年のことだったっけ・・・・(昨年度の当初予算で市議会で抹消されてしまった事業:参考はこちら)。もしかしたら、この事業が目論見どおりにいかなかったから、ご立腹?!で・・・売却は諦めてしまったのかしら?


 いずれにせよ、ニュータウンの問題について言えば、国策で開発・建設されてきたということを考えたら、「まちの再生」に国が果たすというか、国の支援をもらいながら・・・というのは必要不可欠なことだと思うのと同時に、東京都も同じく素知らぬふりをするのではなく、例えば・・・・昨日のブログで話題にした「少子高齢時代にふさわしい新たな『すまい』の実現」プロジェクトとやらでえらくご立派な報告書だけをつくるだけでなく、その実現のために「世界一最速の高齢化」と言われる多摩市でその実現を目指してほしいと思うのは甘い甘い素人考え?!

 今、都議会議員選挙にどっぷりつかっていて思うことは、きっと地域から選出されていく都議会議員の役割で重要なことは、多摩市と東京都をどうやってつないでいくのか、そのつながりをどうコーディネートしていくのかについてその力量が問われていくのだろうと思います。もちろん私利私欲のためでなく「市民」のために。


 そういう政治ができる人材をこの地域から輩出していきたいものです。
 民主党公認の立候補予定者→しのづか元

投稿者 hisaka : 2009年06月25日

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