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2008年03月13日

08年度予算特別委員会では否決

 本日が最終日の予算特別委員会。一般会計予算については①多摩市議会自由民主党、公明党、生活者ネット・無所属の会・あおぞらからの修正案(11人)、②民主党TAMA・改革ゆいの会からの修正案(7人)、③共産党多摩市議団からの組み替え動議(5人)が提出されましたが、いずれも過半数の12を獲得できず。そして、最終的に原案も「否決」という結果になりました。


①案は多摩センター北口側に予定されているペデストリアンデッキに関する予算を削除するもの。
②案は①案にプラスして多摩第一小学校用地の取得に関する費用を削減したもの。
③案は国民健康保険税の引上げを阻止すべく、福祉基金の取り崩しを行うとともに、歳出の一部を見直しを図ったもの。
 ちなみに③の案でも歳出の一部の見直しにおいて多摩センター駅北口側に予定されているペデストリアンデッキの費用について減額が示されていました。

 いずれの案も可決されなかったものの、 上記3案の共通項は「多摩センター駅北口側のペデストリアンデッキ」。昨日、さんざんに質疑が繰り広げられていた懸案事項の「ペデ」については全員がそれぞれの立場から削除を求めたことになりますね。ここは多摩市議会の総意として市長は汲み取る責任があるでしょうね。「どの案も可決されなかったから・・・・・」とそ知らぬふりでは許されないでしょう。

 っていうか、そのまえに・・・・原案が否決されているわけですけど。

 だけど、その深刻さがまったくない・・・・?

 なぜなら、「否決」というのはあくまでも今日の段階でのことだからです。 


 というのは、予算案については、今日の特別委員会の採決がそのまま確定するものではなく、定例会最終日、本会議にて再度採決が行われます。大方の予測では、本会議では今日の結果が覆る算段です。おそらく修正案①が可決される格好に落ち着くのだと考えています。
 そのことが見えているからなのか、市長は「否決」という結果になっても痛くも痒くもなし。いたって元気そうでした。原案が否決になると「暫定予算」の編成が迫られますが、今回の場合には「暫定予算」は回避できそう。修正箇所を最小限にとどめ、小さな傷口で何とかそのまま走り抜けられるとの計算があるからでしょうね。議会が修正案を可決して、本予算が可決した・・・・という美しいシナリオです。なので、深刻さもうわべだけ?

 理由は簡単。最終日の議決には、今日の採決に加わらなかった予算特別委員会の委員長や議長も加わります。このお二方は自民党会派。つまり、①の提案者11人にこの2人が加わればあっさり可決となるのです。(定例会初日から欠席中の議員がいるので、その方は頭数には入れず。)


 誰しもがその数を計算できているので、心中穏やか?に最終日を迎えうつことができるわけですね。特別委員会の終了後、市長があまりにもさわやかな様子だったのを見て、「何ともいえない複雑な気分だ」ともらしていた議員もいました。

 それにしても、今日の特別委員会は朝から波乱続き?午前中には「不規則発言」も飛び出し、動議が出されたり。ここは委員長の仲介によっていさめられましたが・・・・・議員どうしでの罵りあいは気持ち悪いですね。「金の猛者」だと言われた同じ会派の篠塚議員は怒り心頭、乱闘直前?!っていう雰囲気でした。
 そんな緊迫感いっぱいのドタバタで終了した予算特別委員会。波風立たずに終了するよりはよっぽどいいのかもしれませんが、ここで本当に市民のための審議が行なわれているのだろうか・・・・・傍聴席からは「チロリン村」のように映るだけなのかも・・・・・とまずは現場に身を置く私自身も反省しなくちゃとため息一つ。


 明日からは委員会が順次開催されて、最終日へ。まだまだ、ここで疲れるわけにはいきませんねー。私は明日から東京を離れます。祖母の見舞いにちょっと遠方まで外出。心機一転で、来週の文教委員会に臨みたいと思います。 

投稿者 hisaka : 2008年03月13日

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