« 寒空の下。 | メイン | 教育再生にも学校図書館 »

2009年01月22日

議会改革は進むか?・・・一寸先は闇だったり。

 議会改革特別委員会がありました。前回の会議で問題提起があり、くすぶっていた件(19日の活動報告)については下記のとおりの報告・・・・というか、議長からの弁明というか釈明というか、謝罪があり。
 
 ①事実経過としては、多摩市議会初としていた全議員対象の来年度予算の事前説明会に先立って、情報提供を受けた会派が存在していた。
 →これは、市長というよりは、事務方の配慮によるものでいわゆる市長による「会派説明」という位置づけではない。

 ②事前説明会の当日に議長挨拶において「多摩市議会初めての取り組みであり、足元からの議会改革の一つ」と述べたことについては、議長個人の「思い」(思い入れ?!)を述べたものにすぎない。


 ということで、①については一部議員だけが事前に説明を受けていたこと、そこにご自身も参加していたということについては軽率であったと思うし、深く反省をしているということを示し、②については、議会改革の一環として公式に取り組んでいることの一つとして誤解を持って受け止められたのかもしれず、それについては「遺憾である」との心境を述べておられました。


 特段、この問題を議会改革特別委員会が議論する必要がなかったのは、既に前段で各会派の代表者が集まっての密談が行われていたから。その場でもやはり一連の出来事に対する説明と釈明があり、事前説明前に行政との意見交換というか事前説明、情報提供を受けていた会派の代表も頭を下げたのだとか。まあ、何というか事を大げさにせず、穏便に収束できたことは良かったのか悪かったのか・・・・「納得がいかない。」と浮かぬ顔をなさっていた方もいたというのが事実です。


 それにしても、この一連の事態って単に「恥」にしかならないような出来事で、「議会改革」と高らかに叫んでいる私たちの声がむなしく響き渡るという感じ。高邁な精神を掲げているにも関わらず、言っていることとやっていることが違うという感じ。今回の事態を受けて、議会改革の動きに大きく水をさすようなことにならなければいいけれど。議会改革は議員がそれぞれの立場で「もっと市民のために機能を発揮できる議会でありたい」という願いから動いていくものだと思っていますが、そのベースには議員どうしの信頼関係があるような気がしてなりません。「もっと、正直にやろうよ。」って思ってしまいます。


 さて、今日の議会改革特別委員会では執行部からの意見を聞こうとのことで、副市長、企画部長との意見交換をしました。現副市長は饒舌で議会答弁も非常に滑らかなのですが(なので、いつも議員が言いくるめられている。)、今日はやや緊張気味風でした。でも、副市長の個人的なイメージとはいえ「問答方式ではなくて、もっと新しいものが生み出していけるような議論の展開があったらいい。」との発言は、裏を返せば「問答方式にしないためには、議員ももっと勉強して、きちんと議論ができるようにしなければいけない。」ということと同意だと私は受け止めました。討議をするというのは単に自己主張をするものだけれ終わらせるものではありません。自分自身の提案もしながらも、相手の主張もきちんと受け止める力を持ち、協議の中から、新たな道や解決方法を見いだしていくことのはずですよね。なので、「討議する議会」なんて言っている私たち議員は、単に地域要望を要求していれば役目を果たせるというような活動に変質を余儀なくされるのです。つまり、議員同士の討議も議員と市長(行政)との討議にも「俄仕立ての知識だけでは対応できない」ということが共通していて、結局は私たち自身に質的にかなり水準高い活動が求められるのです。

 
 議会は合議体であり、議論を行う場所であり、議員同士がもっと議論を戦わせていこう・・・・なんてこともまた高邁な高邁な高邁な理想?!

 いずれにせよ、議会改革・・・・市民に後ろ指さされないようにしなくてはと思います。


 そうは言いながらも、今日は夕刻から会派説明のような市長との意見交換の場がありました。これは予算の内示前に一応私たち会派の意向を伺いたいと。議会改革の精神に即して言うならば、このような意見交換を会派ごとではなくて議員全員で行えるといいわけなんですが、それはやっぱり理想であって現実的ではないのかしら?
 今日の特別委員会で、副市長に「会派をどのように捉えていますか?」って尋ねてみたけれど、「政策集団」ということで優等生の答えしかありませんでした。まさか「頭数をそろえたり、勘定する時にわかりやすくて便利な小グループ」なんて答えられないでしょうね。

 市長との内示前の懇談会ということでしたので、民主党TAMAとして意見交換をしたというよりは、メンバー3人3様に発言をしたという感じでした。私としては「来年度予算の目玉はどれなんですか?」って一番聞きたかったのですが、市長からは子育て、教育、障害者福祉、環境・・・・・と重点施策の項目があげられてしまったので、思わず「あれもこれもじゃないんです。」と返してしまった。(あーあ、、、、また印象悪くしちゃったか?!)・・・・「思い切ってこれに取り組む」「これを思い切ってやめる」とかそういう事業がないのかなあ。うまく説明できないだけかもしれないけれど。

 というわけで、議会改革のその先にそうそう簡単にバラ色広がっているわけでもなし。ただ、議会改革は何かを今までよりもちょっぴり考える人が増えたことを前向きにとらえたい。本日の顛末・・・・議長の「お詫び」がその他大勢にはどう響いたのだろう?

投稿者 hisaka : 2009年01月22日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/1912