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2008年06月12日

6月定例会 厚生産業常任委員会

 今日は委員会の傍聴の前に東愛宕小学校のコミュニケーション教室「おおぞら」に足を運び、特別支援教育マネジメントチームによる合同見学会と説明会に参加をしました。先日、とある方から問合せをいただいて初めてこのような会が催されていることを知りました。昨年度から実施しているようです。このような見学会や説明会の存在が議会に情報提供されていないのは本当に残念。特別支援教育に力を入れているというならば、もう少しその取組状況を積極的に市議会にも情報提供すればいいのになと思います。議員が調査不足で知らなさ過ぎると言われれば、それまでなんですが・・・・。ちなみに、次回は本年度後半に予定されているのだとか。

 さて、参加者は保護者を中心に30名ほど。前半は実際の授業の様子を見学し、後半は特別支援教育マネジメントチームの学校教職員(って校長級?)経験者3名と教育委員会の特別支援教育担当の主事、学校支援課で学務を担当している職員による説明、質疑応答というのが内容でした。

 授業の様子を見学といっても、子どもたち(今日は小学校1年から4年までの4名)の邪魔にならないように、集中力を阻害しないようにと配慮をしながらの見学。突然大人が30名ほどやってくるわけで、子どもたちも落ち着きませんよね。とりあえず教室のドア外から中の様子を見せてもらえただけでした。しかし、授業の内容までを十分に把握することはできないものの、子どもたち1人に1名の先生がついている様子、指導をしている先生が4名にていねいに話しかけている様子など見ることができました。子どもたちも比較的落ち着いていたように思いました。ただ、授業の終わりに近づいて先生が「終了」の合図を出したとたん、気持ちを次に切り替えることのできない子がべそをかき始めました。でも、サポートの先生がついているおかげで、激しいパニック状態にまで至らず、そして他の子にも影響することなく(他の児童にも教員がついているため)おそらくは、落ち着きを取り戻せたのかなと思います。

 仮に、これが通常の学級だと・・・先生も焦るでしょうし、子どもはますますパニックになるという悪循環に陥りそう。ここが通常の学級と通級指導のクラスとの一番の違いだと考えます。教員は自分の担当する一人の児童にまずは目配りすることが求められるのでその意味では余裕が持てると思います(今日は児童一人に教員一人という対応でしたが、もちろん児童の状況に応じて複数児童に教員一人という場合もあるそうです。)。


 ところで、ここに通っている子どもたちは大体は週に1日ペースだと伺いました。やはり私としては残りの4日間を在籍校である通常学級でどんな過ごし方をしているのか気になるところです。コミュニケーションなどは基礎力中の基礎だと思うので、そこを十分に習得するためには週に1日だけでは十分とはいえないような気もします。通級学級という性格上、それは仕方がない言い切ることもできますが、改善していかねばならない点だと感じます。


 このような通級指導学級は東愛宕小学校の「おおぞら」だけではなく、多摩市には瓜生小「ひばり」南鶴牧小「わかば」とあるわけですが、既に定員は満員で新たに通学したいという希望者を受け入れる余裕がないのが現実。年度途中から学級数を増やすなんてことも臨機応変にはできない現状で、今後、「待機者」が出たときの対策に悩ましいところです。現在は待機者がいないとの話ですが、今日の合同見学会・説明会の参加者がみな入級を希望したとすれな、定員オーバーは必至。希望者全員の受け入れはかなえられないように思っていて、頭の痛い問題です。子どもたちの個々の育ちのスピードを大事にし、ていねいにフォローすることが求められている特別支援教育。コミュニケーションスキルを学ぶなど通常学級ではできない指導を行っている通級指導学級の果たす役割は無視できないほど大きい。特別支援教育に力を入れると宣言している限りにおいては、しっかりと力を入れていかねばならないと思います。(今日の説明会の中で、東愛宕小学校の校長先生は他市に比べて多摩市は特別支援教育に力を入れていると評価をなさっていました。)

 というわけで、見学会と説明会の後で厚生産業常任委員会の傍聴に間に合ったので「妊婦健診の拡充を求める陳情」の審査を聞くことができました。何とも、多摩市でも今年度から5回までの健診が無料になったわけですが、9月補正予算を組まなければならない状況だという説明もあり、陳情の要求内容にあるように14回まで無料(厚生労働省の願望)にするともなれば、財政的なやりくりがかなり苦しくなることが目に見えています。
 委員会では1名が陳情を採択し、残りの4名は趣旨採択ということで、「財政的なことについては国がきちんと手当てするべき」「14回全てを無料にするということが本当に必要か慎重に見極める必要があり、子どもを生むことを支援するにももっと他の手法があるのではないか」という意見など、かなり頷ける意見が出ていたことはよかったと思います。経済的な困難性から健診を受けないという人がどのくらいいるのか・・・ということも十分な裏づけで調査がされているわけでもなさそうだしなあ・・・。

 いずれにしても、出産費用が軽減されたからといって、その後の子育てにかかりすぎる費用がどうにもならなければ「二人以上」という選択になかなか結びつかないと思います。陳情に対する委員会の結論は当然のことと思いました。(参考→一昨日のBLOG)

 ・・・・それから、「ひまわり教室」の今後の件も含め・・・・「発達障害児(者)支援検討会」の平成19年度報告書ができあがったみたいです。委員会での報告事項になっていました。とりあえず一定の目処が出たということを喜びたいと思いますが、今後の取組みがいまいち具体化されていないのは気になるところ。「平成20年の夏を目安に(報告書の内容に沿って)進めていくことが必要。」ってことで・・・・・・・・・・・・夏はもう目の前ですよ!!・・・・・一体今後どうなっていくのでしょうか?目が離せません。

 明日は建設環境常任委員会です。

投稿者 hisaka : 2008年06月12日

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