« 6月定例会 危うく不承認だったら・・・ | メイン | 6月定例会 総務常任委員会 »

2008年06月10日

休会になったので。

 思わぬ休会となったので、今日は午前中から会派で集まり、意見交換など四方山話をしました。特に話題になったことといえば厚生産業常任委員会に提出されている「妊婦健診助成拡大」の陳情のこと。多摩市では東京26市足並みを揃え、妊婦健診助成を5回行っていますが、都内23区内の多くは14回まで助成をしているところもあります。ここに明らかに財政力の違いを見て取れるわけですが、妊婦健診の負担が軽減されることによって、「子どもを生み育てやすくなる社会」に近づき、本当に少子化が回復するのかといえばいささか疑問もありますね。もちろん、経済的な負担が軽減されることはありがたいことですが、妊婦健診の負担だけが軽減されたとしても、生んでから以後・・・子どもを育てるということの経済的な支出を考えれば、出産に足が竦んでしまう人も多いのでは?・・・・なので、「一人っ子」で十分だという心境になる場合も少なくないように思います。
 現在、妊婦健診助成については、厚生労働省が14回まで助成するほうが望ましいが、それが無理ならせめて5回までは補助をすべし・・・というような方針を出しているんだとか。しかし、方針は出しても金は出さず・・・ということで、全て自治体が負っているそうです。しかし、本来は自治体の財政力に左右されないことが必要です。先般の、東洋経済(5月17日号)でも「子ども格差」を特集でも妊婦健診助成が自治体間格差につながっていることに指摘がされていました。

 いずれにせよ、多摩市の財政力で妊婦健診助成を独自で拡充することにはかなりの困難があるので、実現方策を考えるとしたら東京都もしくは国に財政的なフォローを求めることが近道のような気がします。それにしても少子化対策の一環として、どれだけの効果効用があるものなのか・・・・もっと根本的に解決されなければいけない問題課題があるような気がしてなりません。


 明日から総務常任委員会から始まり、特別委員会が開催され、定例会の最終日は24日となります。

投稿者 hisaka : 2008年06月10日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/1751