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2008年06月06日

6月定例会 一般質問5日目

 25名の議員が一般質問を終えました。25人さまざまな課題がどっと市長には突きつけられることになりましたが、それらをどのように受け止めて市政に反映させていくのでしょうか・・・・?

 「全部の主張を取り入れることはしない。」


 これは当然のことだと思います。市長は市長として選ばれているわけで、市長なりの政策やものの考え方があるでしょうから。
 とは言え、議員もまた市民からそれぞれ選ばれていることを考えると「全くの無視」をしようとは考えていないはずなので、市長が妥当だと感じたことについては取り入れてもらいたいと思います。でも、そのときに「与党」「野党」という地方政治には本来存在しないような構造をつくることは避けたいものです。市長が25人25通りの意見をどうやって取捨選択していくのか、市長の絶大なる裁量権をどう生かすのかがまさに問われている部分です。その裁量権を大いに活用してもらいたいわけですが、判断の基準が疑心暗鬼を増幅するような方向に振れて欲しくないと思うのは私だけではないでしょう。

 でも、得てして「言っている内容」ではなくて「言っている人」で判断されてしまう場合が多く、理不尽な要求やらがスポンジに水が吸収されるかの如く、市長に浸透してしまう・・・なんてこともあり複雑です。政治は本当に難しくて、微妙なパワーバランスに基づいて動いていることをヒシヒシと感じる今日この頃です。

 さて、今日の一般質問では今井さんが「学校裏サイト」を取り上げていました。解決策までは提案できない・・・・とご本人もおっしゃっていましたが、解決策があればもうとっくに対策がとられているだろうと思います。子どもたちが自身固有の携帯電話と持つ時代・・・・・そんな世界に育ったことのない私でも想像を超えるような実情があるのでしょうね。怖いと思います。教育長も「これをすれば解決をする・・・というような打つ手がないのが大変歯がゆい」という趣旨の発言をされていました。子どもたちに携帯電話を持たせ、自由に使わせることの「負」の部分への認識が求められているのでしょうね。「便利」「不便」はいつも裏腹。・・・・これはどんなことにも共通していることなのかもしれません。私たちレベルで今のところやり続けなければいけないし、強化しなければならないのは「啓発活動」ということに留まってしまうのに忸怩たる思いを感じます。

 また、石渡さんが都市機構に対する質問をしていました。お隣日野市の高幡台団地73号棟の取り壊しの件です。これについては報道がありましたね。多摩市内にも取り壊し決定が行われた73号棟と同様にランクされた耐震性しかない賃貸住宅があり、それらの行方はどうなっていくのか。73号棟に対する都市機構の措置は住民にとって青天の霹靂だったと指摘し、多摩市内住宅の状況をどのように把握しているのか迫ったのですが・・・・・・・・・答弁は「なしのつぶて」。
 「都市機構からは何も話を聞いていませんので、そういう状況であると受け止めています。」


 ・・・・・「だから、都市機構にきちんと確認をすることが必要なんじゃないか」というのが石渡さんの主張で、それは当然のことで、正しいと思いますし共感します。でも、行政の回答内容は最後まで変わらず。
「確認することくらい何も難しいことではないはずなのに。」「73号棟の問題は他人事ではないでしょ!無視できない事態じゃないの!」

 「もっと、市民のほうを向いて仕事をして欲しい!」


 一体、誰のために何のために行政の仕事はあるの?今日しめくくりの発言者だった石渡さんの質問の最後のやりとりに・・・・・怒りを覚えるどころか、それを通り越して呆れてしまったのは私だけでしょうか。

投稿者 hisaka : 2008年06月06日

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