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2010年12月10日

「合理的配慮」という考え方

 今日は総務委員会がありましたが案件は請願と陳情。結論を見届けてから、パルテノン多摩で行われた障害者支援についての講演会に行きました。この講演会は「関東信越ブロック精神保健福祉センター連絡協議会」の公開講座と言う位置づけになっていたようです。全国には精神保健福祉センターが67か所あり、関東信越ブロックには17カ所。ここが情報交換や研修などを行っていて、今回は都立多摩精神保健福祉センターが幹事を務めていたとのことで会場がパルテノン多摩だったようです。

 講師は藤井克徳さん。現在、国の障がい者制度改革推進会議議長代理を務めていらっしゃるとのプロフィールでしたので、自立支援法の行方も含めて、話を伺いたいと思ったので参加をしました。講演の内容はとてもわかりやすく、議長代理をなさっている会議の紹介なども含めて、考え方の整理をすることができました。この会議では当事者が半分以上、会議進行の工夫もなされていて、進行がわかりにくい場合には「イエローカード」、ちょっと理解ができない場合には「レッドカード」を用いて意思表示をする、部屋の温度調整など等ととても配慮に行き届いて会議の運営が行われているそうです。多摩市でも障害者の計画を策定する際には当事者参加の視点を入れようと努力をしていますが、やっぱり国の方はそのモデルになるような会議進行が行われているんだなあと思うと、このやり方が広く普及することを願うものです。
 それにしてもまだまだ知らないことが多く、新たな制度改革ではやっと「手話」が言語として認められるようになるという話にはただただ驚きました。


 新たな制度改革が進むとなれば、そこに「合理的配慮」という考え方が位置づけられ、みんなが対等になるための支えあい、合理的配慮が欠如していることが「差別」に認められるようになるとか。そのために、個々に応じての支援が行われることになる・・・・ことを目指すものですが、そんな話し合いをしているところにすでに財務省は・・・・・「これを法定化すると金がエライかかるようになる」と横槍を入れるのだそう。ルールとして定めるということの意味の大きさを感じさせるエピソードです。


 当事者でなければわからない気持ち、感覚が制度づくりに反映されるべきというのは当然のこと。でも「当事者性」をどう捉えるのかと言うのは難しいことでもあり、一口に「障害」と言ってもケースは千差万別、百人百様で十人十色。でも、人権を尊重するとの視点を追求するならば、「大多数」の平均的なところ、水準でサービスをしていても保障されていかないことは過去から今までのさまざまな問題をみていてもわかることでもあります。とはいえ、その保障をいかに進めていくのかしかも税金を使いながら公平性も担保しながら進めていくとなれば、またものすごく難しい。悩みぬいても答えが出ないのかもしれません。


 明日は第3回目のタウンミーティング。会場を桜ケ丘周辺へと移します。
 日時:12月11日土曜日 14時から
 場所:関戸・一ノ宮コミュニティセンターつむぎ館会議室
 主催:民主党TAMA くしぶち万里衆議院議員 しのづか元都議会議員
        遠藤めい子市議会議員(司会)
        大野まさき市議会議員と岩永ひさかが参加します!

投稿者 hisaka : 2010年12月10日

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