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2010年12月14日

20年後のことを考えて・・・と言われても。

 今日は朝一番で会派で明後日から2日間の日程で開催される特別委員会に先立ち、「第5次基本構想」についてのヒアリングを行いました。

 第5次基本構想・・・というのは、来年度からスタートする多摩市のまちづくりのベースになる考え方のこと。実は地方自治法改正の議論では基本構想(総合計画)策定に対する義務については撤廃とされているものの・・・国会での審議が宙ぶらりんになっているのが現状のよう。なので、とりあえず指針としての基本構想やら総合計画を策定するというのが多摩市の方針になっています。

 ということで、今回の基本構想はなんと!20年のビジョンを描き、将来都市像を「みんなが笑顔 いのちにぎわうまち 多摩」となっています。


 でも、20年後・・・私・・・・53歳・・・・・一体どんな社会になり世の中になっているのかが全く想像できず。想像力がないだけかもしれませんが、20年後の都市像・・・・これを実現するために一体何をどうすればいいのか・・・・・。

 いまいち、悩みのどん底に陥りそうな感じ。


 ちなみに今の第4次基本構想では「市民(わたし)が主役のまち・多摩~夢と希望をかなえる“手づくり”ステージのまち~」が将来都市像に掲げられていて、その実現期限は・・・・今年度末。

 どうでしょうか?市民の実感は?そうなっています?

 ・・・・という疑問がふつふつと心に浮かんでは消え・・・・・浮かんでは消え・・・・としているので、ますます明後日から議論することになっている第5次基本構想なるものの必要性と意味と意義に100%納得することができず、釈然としないのです。特別委員会では1人発言時間が10分間になっているのですが、十分な議論を尽くすともなれば10分そこそこでは何ともならなそう。

 多摩市には自治基本条例があって、とても立派な前文がありますし、これさえあれば十分とも思いますが、やっぱりそういうわけにもいかないのでしょうか?

私たちが暮らす多摩市は、太陽の光あふれる、緑豊かなまちです。
私たちは、ここに集い、あるいは生まれ育ち、学び働き、暮らし、生涯を終え、それぞれの歴史を刻み、文化を育んでいます。
私たちは、先人の英知とたゆまぬ努力によって発展してきた大切なこのまちを、より暮らしやすくするとともに、次の世代へ引き継ぐために、ともに力をあわせて自ら築いていかなければなりません。
そのためには、市民が、市民の手で、市民の責任で主体的にまちづくりにかかわることが大切です。
このため、私たちは、一人ひとりの人権を尊重しつつ責任を分かち合うとともに、誰もがまちづくりに参画することによって、私たちのまちの自治を推進し、それぞれの持つ個性や能力がまちづくりに発揮される地域社会の実現をめざし、ここに多摩市自治基本条例を制定します。

 もう一度、基本構想を読み返したり、5年間の財政見通しの資料、人口動態に関する資料などにも目を通して見たのですが、考えれば考えるほど・・・「20年後」がわからなくなってきます。というよりかわかりたくないなあという気になっているのかもしれませんが、とにかく財政見通しで言えば、税制改正その他もあり読み切れない部分があるとしても・・・来年度から予測されている財源不足に一体どうたいおうするのかとブルーな気持ちになるのが正直なところ。「笑顔と言われてもねえ。」・・・・多摩ニュータウン60年を刻んだ我が街はどうなっているのかを考えてみるだけでも少々気持ちが重苦しくなったりして。

 でも、その重苦しさを克服するために、何か対策を立てなくちゃいけない!そのために汗かかなくてはいけない!ということなのでしょう。


 と言っても、やっぱり「20年後、私・・・53歳」をイメージすることに心理的ハードルがものすごい高かったりするのです。


 

投稿者 hisaka : 2010年12月14日

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