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2010年11月24日

とりあえず通告書を提出して。

 正午までの通告書(議会質問内容に全文掲載)の提出。順番のくじびきは21番。最近は番号順が遅くって、ラッキーなんだかアンラッキーなんだか・・・ということですが、今回の質問も相変わらず、図書館と学校給食センターの業務委託化をめぐる一連の流れを引きずりながら今後の方向性を尋ねようと思っています。加えて、第五次総合計画の策定に向けての市長の考え方も尋ねてみたいと思っています。まだ、頭の中は整理しきれていないので、他の議員さんの一般質問に対する回答も聞きながら、せっかく発言順が後になるので、重ならないような視点で質問の組み立てをしていきたいと考えています。

 さて、今日は質問を出し終わった後、大野さんを誘って日野市の「自殺対策シンポジウム」に足を運びました。現在、日野市では来年の3月定例会に提出を目指して「(仮称)日野市自殺総合対策推進条例」案へのパブリックコメントを募集しています。それに合わせた格好でのシンポジウムでした。日本での自殺者は3万人を超えるここ数年。経済の不況などが大きな要因とされることもありますが、今日の話では必ずしもそれだけではないという指摘もありました。アメリカ社会に追いつけ追い越せで進んできた日本社会の歪だという専門家のご意見。日本と同様にアメリカナイズされている韓国が今、またものすごい勢いで自殺者が増えているのだとか。何がどう歪になっているのかまで十分に聞くことはできませんでしたが、明らかに発展の光と影があるとしたら「影」の部分になるのでしょう。

 私は国が自殺対策にのりだし、自殺対策基本法を制定して以来、この動きをいつも気にしながら社会を見つめてきました。精神的に滅入ったり、まいったり、ストレスフルだと言われる現状、そしてまた弱いところにしわ寄せがいっているのではないかと感じざるを得ない状況などなど・・・この問題の奥の深さを考えてきました。

 ちょうどそんなとき、「東京多摩いのちの電話」の活動をされている方にお会いし、そしてまた日野市で条例案が策定されていることも知り、今回のシンポジウムに足を運ぶことにもなり・・・ということで、一般質問で尋ねてみてもいいくらいの内容だとは思ったのですが、もう少し温めてみようか?!と考えて今回の質問では先送りしました。


 でも、自殺対策に地域でどのように取り組むのか、やはり市民に一番身近な自治体の取り組み姿勢は大事だと感じます。今日のシンポジウムでは日野市の担当部長さんが「一番住民に近い自治体だからこそ」とのフレーズを何度となく繰り返していたのが印象的で、やっぱり「身近」であるからできることやらなければいけないことがあるんだろうと感じました。


 特に自殺予防が重視されがちですが、遺族への支援の必要性と重要性に関する視点は私にも欠けていたところ。多摩市にも犯罪被害者支援条例あり、その中では遺族に対する地域ケアの体制の視点もありますが、それと同様にやはり遺族のやりきれなさをいかにケアできる社会であり地域であるのかが問われることを確認しました。


 日野市はいろいろな施策について「条例を制定して、計画を策定して、推進していく」のだそう。それが行政の文化なので、今回の取り組みについても条例制定を行って進めるのは特別なことでもなんでもない・・・というサラリと発言できる担当部長さんのしなやかさが魅力的でした。多摩市の場合には自殺対策について質問をしたとしたら、一体どんな回答が得られるのかと想定してみるのですが・・・「うーーーーん」という感じ。


 なので引き続き、自殺対策への理解者の輪を広げていきたいと考えています。私に無理やり?!誘われた大野さんはきっと理解者になってくれたはず。


 何はともあれ、一般質問の通告書を出し終わった夜は「仕事を終えた!(終えてなくて、これからなはずなのに。)」という気分ですっきりなのでした。

投稿者 hisaka : 2010年11月24日

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