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2010年11月17日

「お蔵入り」している成果物

 職員といろいろと意見交換をしている中で・・・・時々古い記憶の話が出てくることが。多摩市では児童館は今後も直営施設として運営する方向が示されているので、ちょっぴりそこに関心を寄せながら、話を伺っています。今、あり方について議論がされているとかされていないとかっていう話も。

 で、あるところで聴いたのが「児童館のあり方について、プロジェクトチームがまとめた報告書があるはず。」ということ。

 早速、担当に問い合わせてみたところ、すっかりと埃もかぶらずに綴じられて保存文書にはなっていたのかもしれませんが、平成16年9月に「児童館・学童クラブ運営検討委員会」報告書がやっと発掘されたところです。

 その内容を見てみると、これがまた素晴らしい内容。「当時、確か現場の職員たちがまとめたものだ。」と聞いていたわけですが、「この内容が実践されていたら。」と思うようなことばかり。なぜなら、厚生労働省の社会保障審議会少子化対策特別部会の昨年の議論でも「児童館」が話題になっているのですが、それに先んじている内容、さらには杉並区でも「児童館等のあり方検討報告書」が平成18年12月にまとめられているわけですが、はるかそれにも2年も先んじて多摩市では議論されていたわけです。多摩市の場合と杉並区の場合で異なるのは、おそらく多摩市の報告書は現場職員のワーキングチームだけで取り組んだ内容、杉並区の報告書によれば利用している市民なども参加をしながら報告書をまとめているところ。つまりは最終成果物の位置づけとして、杉並区の場合は市民が参加している以上「お蔵入り」させることはできない、でも、多摩市の場合は単なる内部検討にすぎないので「それはそれ」として片づけてしまっても市民は誰も気がつかない・・・となるのでしょうか?


 これ、ものすごい「もったいない話」。


 従前は「職員は宝」「職員の英知を結集する」ということを‘耳にタコ’くらいに聞かされていたのに、職員の英知とも言える内部検討報告書が全く日の目を見ないでそのままになっているとしたら、「英知の結集」、苦労の泡・・・・ひいては、「どうせやっても無駄」なんてことになれば職員のモチベーションが下がり、落ち込むことは目に見えています。


 というわけで、平成16年9月当時から考えてみれば、担当課長も数名は交替しているわけで、当たり前のことですが、今の課長さんも「知るわけがない」、なおかつ今の部長さんだって交替しているから「知るわけがない」というわけで、とりあえず、私は封印されていた成果物である「児童館・学童クラブ運営検討委員会」の報告書についてまずは目を通してもらうことをお願いしなければと思っています。忙しいさなかに目を通すということを必須にするためには「議会での質問」が一番。なので一般質問で少し採り上げてみるかなあと検討中。


 今回12月定例会からは議会基本条例に基づいて、いよいよ市長等が反問権を行使して、議員に対して回答を求めることができるような活発な意見交換が期待できる?!なので、一般質問の準備をするにしてもちょっと念入りさが必要。そう思うと・・・一般質問を作成する議員にも緊張感がありますね。市長には「人を選んで」反問せぬようにお願いしなければなりません。(笑)

投稿者 hisaka : 2010年11月17日

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