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2010年11月12日

「ここに来ているから、元気になれる」その③

 今日は唐木田駅で議会報告会の宣伝活動をしてからスタート。唐木田周辺を活動エリア(別名:テリトリー)にしている議員さんを中心にチラシを配布しました・・・・これらの宣伝効果が本当に気になるところ。明日明後日がいよいよ議会報告会の本番です。

 にも関わらず、私・・・・相変わらず扁桃腺が弱いので・・・・ウイルスがひっついたようで数日前から喉が痛く、今日はついに声がガラガラ・・・・。明日までに何とかなりますように。本番にめっちゃ弱いです。


 さて、訪問シリーズの生きがいデイサービス体験の最後の施設。白楽荘に訪問してきました。白楽荘は幅広く高齢者に対するケアサービスを展開しています。そんな施設の一角にある生きがいデイ。やはり通ってこられる利用者の方には欠かせない居場所となっているようです。


 今日は特にパワーのある利用者さんが来られるとのこと伺っていたのですが、その通りに圧倒されるくらいのご達者ぶり。「女子高のよう」という職員さんの表現がまさにぴったり。私の女子高時代を思い出しました。「ここにきているから、元気になれる」「ここに来るととっても疲れるけれど、でも帰りたくない。」「ここに来週も必ず来たい、来よう!と思うの。そのことが本当に気晴らしだし楽しみ。」そうお話してくださる大先輩達。生きがいデイに来ることが生きる目標の一つになっている方もおられるように感じました。


 70歳を過ぎて、もっと言えば80歳を過ぎて、家族の都合で多摩市内に転入されてこられる方にとっては、「いくら地域にたくさんの活動場所があったとしても、敷居が高い」という実情は想像に難くありません。地域に引っ越してきて、自治会のシルバー会に入ってはみたものの、既に完成しているコミュニティには入りづらい、話の内容についていけない・・・・だから足が遠のいてしまったの・・・こんな実際の体験談も伺うことができました。


 「まずは引っ張り出す、家族は押し出す。」・・・・いい意味でプライドを持っている高齢世代の方を地域参加させるところに並々ならぬ苦労があること。「やっと、ここに来てくれた。だから引きこもり防止をすることができた。」・・・高齢になり住み慣れた地域から移動してきた方の精神的な気力の衰えは体力減退にもつながっていき、やがては介護にと陥りやすくなるところを、まずは生きがいデイに参加することにより、友人ができ、話をする場所ができ、居場所ができ、気力回復していくこと・・・ここが何よりの、何かデータや数値では掴みにくい生きがいデイの存在意義になっているような気がします。


 ちゃんとスタッフが見守ってくれる。だから、つまらない小競り合いもないし喧嘩もないし、「本当にいいところ。」「生活のハリ。」・・・週に一度のこの日を心待ちにしながら他の日々を過ごしている利用者さんは他は病院以外には居場所がなかなか持てずおられるのが実際。ここに来ることを何よりの楽しみにしていることをその姿全体から感じることができます。スタッフの方にお話を伺えば、「グレーゾーン」の方にどこまで頑張ってもらえるのか、そこにスタッフとしての見極めがあるのだということを感じます。介護保険に移行しないようにスタッフと家族とでおじいちゃんやおばあちゃんを支えているんだと思います。


 いきがいデイサービスについては議会内でもさまざまな意見もありますし、私ももっと有効有意義に活用できるような気がしてなりません。そうすることで地域に不可欠な場所としてもっと認識されていくようにも思います。「今の若い世代が15年後20年ごと高齢の両親の介護し、面倒みることをあてにはしない。」それを前提にした高齢者施策の展開を考えていかねばならないと思います。その時にいきがいデイサービスがどう位置づけられるのかを考え直すことが必要なのかもしれません。


 他の自治体ではどうなっているのだろう?それも調査しなくては・・・やること山積み。

投稿者 hisaka : 2010年11月12日

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