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2010年10月27日

徒歩圏がより大切なのにな。

 用事があって貝取・豊ヶ丘商店街まで。あまりにも風が強すぎたので、歩いていく予定を・・・バスに乗ってしまいましたが。

 貝取商店街からはスーパーマーケットが撤退してしまい、本当に人通りや人の気配が感じられず。時代の流れとはいえ、高齢者が増えてくると、やっぱり「徒歩圏内」が重視されるようになってくるはず。実際に、「ちょっとの時の買い物に大助かり。」という声も聞いていたのと、行動活動範囲が広くはない高齢者にとっては近所で歩いて買い物ができることをちょっとした喜びにしていた方もおられたとの話で、事業者の立場抜きにして考えてみれば、本当に残念な光景です。シャッターが閉じてしまい、寂しくなった佇まいが、そうではなくても寒くて人の出が少ない今日の午前中により寂しさを感じさせるものです。

 スーパーマーケットの撤退については、多くの場合は「閉店する」という店舗側の掲示を見て初めて情報をいただくことも多く、事前に手だてすることがなかなか難しいのが実際です。同じく聖ヶ丘商店街にあるスーパーマーケットも撤退するという情報があり、その際には地域の人たちが何とか残してもらいたいと知恵を出し合って、今のところは踏みとどまっている状況ですが、やっぱり地域内に根付く店舗にしていくためには地域住民がユーザーになり、しっかりと購買行動に結び付けていかねばなりません。「ちょっとあったら便利」というのではなく、「そこがなければ食卓が成り立たない!」となるくらいにお世話になる地域住民が増えなければ、経営者としても存続させることが難しいのでしょう。

 車の免許がない私にとっては「徒歩圏」が何よりも重要。徒歩で行ける範囲の利便性がやっぱり大切だと感じます。でも、この「徒歩圏」というのはとても難しく、そのエリア、範囲は個人個人により設定されるものです。


 いずれにせよ、商店街の立地は一応「徒歩圏」を前提に考えられているわけなので、それを存続させるもさせないも事業者側の努力だけに委ねることはできません。大型量販店のように安さは期待できなくても、すぐに不具合などに対応してくれるし、ちょっとした相談もしやすい近くの電気屋さんで製品を購入するのと同じ感覚で・・・・地域の商店の活性化に地域の住民が大きく貢献できることを再確認したいものです。

投稿者 hisaka : 2010年10月27日

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