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2010年10月22日

議会でのあれこれ。

 今日は午前中は来月の議会報告会の打合せをしました。市議会主催で中心になるのは議会運営員会。委員長と委員長に指名された私を含む3名が世話人的に当日までの準備を進めることになっています。とはいえ、事務局が万全のサポート体制になっていて、報告会開催までの段取りやら準備物やらも準備万端そろっている感じ。・・・・あとは演じ手?!役者とまでは言わないわけですが、私たち議員が当日までに体調整えて臨むだけという状況です。

 当日までのリハーサルは2回(もある!)。土日で3回の報告会をこなすわけで、どの会場でもちゃんと同じ内容としなければならず・・・・発表者は「発表者原稿」を出さねばならないという体制です。わざわざ発表するための読み原稿は要らないのではないかとも思ったのですが、そうも言っていられません。私としては面白みに欠ける気分もありますが、初めての議会報告会でもあり、「台本あり」で進めるとの慎重に慎重を期す方針には従わなければなりません。台本を準備しておこうという発想そのものが、とっても行政マン的だと思えてなりません。

 さて、今日は午後から市長、副市長をはじめ、企画政策部長も立ち合いのもと・・・第5次総合計画の基本計画案の説明会がありました。予定では2時間だったのに、1時間足らずで終了・・・・なぜなら、示された「案」なるものが、私たちの意見できるような内容、水準になっていなかったから。まだ、未完成というか、不完全というか・・・・「途中経過の報告」という表現で説明をされたのですが、端的にいえば「まだ全然、話し合いが進んでいません。」ということで、意見しようにもしようがない資料が示されて、「今の段階では、不十分にしかお示しできていませんが、12月の議会までには何とかもう少し内容を詰めていきたい」ということでした。
 さすがに、失笑・・・・というか、わざわざ今日の説明会のために時間のやりくりをしてきた議員一同は「笑うしかない!」という状態。「こんな説明会のためにわざわざ時間調整してきたのに!」と憤りをぶつける議員が一人もいないのは大人というか寛大というか、寛容というか・・・・・。見方を変えれば「議会をバカにしている」とも受け止められる状態かもしれません。


 そんな有意義とはとても言えない時間の後、先般終了した決算特別委員会の総括と称して、理事会メンバーが非公式に集まりました。今年度の決算特別委員会で実施した事業評価の内容など、市長らと率直に意見交換しようという趣旨。こちらも市長、副市長と企画政策部長がそろい、理事会メンバーと決算審査のあり方などについてちょっとした協議をしました。
 市長からは「決算特別委員会では質疑を受けるだけで、逆質問ができなくてストレスがたまってしまった!」という率直なるご意見が。市長としては議員の発言の真意その他、もっと突っ込んで議論したいと思ったようです。市長はとても議論好きの方。ですので、もっと議論したい!という気持ちがとてもよくわかります。
 でも、そもそも従来型の運営では「議論し合う」「討議し合う」というものは皆無で、それ自体が運営マニュアルから度外視されていたわけなので、市長が望むような、そしてまた議会内でも目指さなければいけないと多かれ少なかれ議員同士もその必要性を感じているような活発な意見交換や協議で合意形成を図っていく状況をすることはなかなか難しい。そもそも根本的に議会運営のあり方を見直さなければ対応できないと感じています。
 時間を無制限にすれば終わらない・・・・それこそ、もともと議論好きな人の集まりとも言える議会なので、発言時間の制限を解いてしまえばいつまでたっても終わらない!となる恐れもありますが、納得のいく議論をしようとしても議員の「質疑時間が1人30分」みたいな時間制約をしながら、審査を進めるような手法では「政策論争」みたいなところまでには至らなくて当然です。


 でも、本当は市長と議会(議員)は「政策論争」を進めていくのが本来の姿。そこを目指すならば、相当程度議員自身も力量を上げていかねばならない・・・それだけは自らを振り返っても覚悟しなければならないと思うと、ちょっと身震いというか背筋がピン!となります。


 異常に暑かった夏が懐かしすぎるくらいに、すごく涼しいというか寒すぎて、布団に入るときにも靴下が手離せない季節が突然到来・・・・まだまだ秋なのに・・・・と寒くなるこれからの季節が心配になってきました。

投稿者 hisaka : 2010年10月22日

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