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2010年09月24日

決算特別委員会~無事に終了・全員で認定すべき

 そう言えば、昨年度の決算は「不認定」でした。


 で、今年の決算特別委員会は全員で「認定すべき」となりました。たぶん、このまま本会議でも間違いなく全会一致で「認定すべき」になります。・・・・オール与党(?)体制?!・・・・今年度は当初予算、そして市長交代してからの補正予算から何から・・・・全会一致という前代未聞な状況が続く多摩市議会。はっきりいって不気味です。

 それまでは予算と言えば、修正案。決算は不認定というようなことが当たり前だったので。

 さて、今日は一昨日に引き続く、学校給食問題から。異物混入については本当に深刻な事態。調理所での異物混入はもっての外ですが、ご飯・パン・麺については委託業者から直接各学校に納入される手はずになっていて、昨年度21件の混入事件でも委託業者のミスによるものも6件あったと発覚。しかも6件のうち5件は同一の事業者だとか。こちらの事業者は今年度に入ってもミスを続発しているようなので、一時的な指名停止も視野に入れているというのが今日の答弁でした。


 ご飯・パン・麺・・・それぞれに委託業者がありそうだと思いますが、学校給食業界の色んな歴史的な経緯から次のようになっています。


 委託炊飯事業者は2社(AとB)。パン納入業者は2社(AとBとC)。かつて学校給食はパン食でした。歴史的にはアメリカの策略とも言われていますが、これはアメリカ産小麦の消費先としてターゲットにされ、日本にパン食が広げる原動力にさえなったとのこと。それはさておき、つまりはコッペパンを出発点としたのが学校給食。その後次第に米飯が導入されるようになった際、パンを納入してた業者に配慮した結果、もともとパンしか取扱していなかった企業が委託炊飯を行うようになったようです。ですので、委託炊飯事業者Aはパン納入業者Aであり、同じくBはBと同一事業者となっています。


 それで、結局、何が言いたいかというと、異物混入のミスをしている事業者はAもBも双方ということではなくて、このうち一方に偏りがあるとの話です。それについては既に子ども教育常任委員会の際にも確認した事項なのですが、改めて決算委員会の審査で公に問題が明らかにされたことはよかったと受け止めています。


 とにかく学校給食への異物混入事件に見る杜撰さには議場全体が呆れかえるばかり。これからの挽回を大いに期待するところです。挽回してもらわないと来年から学校給食にお世話になる私としては不安です。私の不安が解消されないと、市民に説明できません。


 
 ・・・・・今日で委員長職から解き放たれる直前の私はほっと一息。今朝は開会直後に、市長からは発言取消の申し出。一昨日に議会基本条例に対して不適切な発言をしたからとのこと。私は市長が議会基本条例に対して、もっと活発に議論ができるように設計してもらいたい!決算特別委員会では質疑にとどまって、議論を深化させる討議を深めることができないことへの憤りを表明したことにはあまり問題を感じずに「率直な感想だなあ。」と思って聞いていたのですが、やはり少し感情的になりすぎた発言だと省みたのかもしれません。

 私は阿部市長に大きく期待するのは職員が変に凝り固まっていて、思考停止に陥っている雰囲気を変えること。なので、職員がドッキリするような発言でもしてくれないと!なんて思います。「行政の誤謬」なんて呪縛に雁字搦めいされていて、組織全体が本当に停滞しています。渡辺前市長はさすがに職員出身者だったのでソツなくこなすタイプでしたので、やっぱり役所文化はそのまま引き継がれていた気がします。
 「そこを変える!」「そこをチェンジ!」阿部市長に期待されることと言えば、役所文化には馴染まない異国情緒を持ち込むこと。もっと組織を活性化して欲しい!ハラハラドキドキとしているのは副市長だったり、企画政策部長、総務部長かもしれませんが、時に市長には爆弾発言でもしてもらって・・・・・。大いに議会とやり取りをしてもらいたいですね。ただし、時の話題になっているような某県某市の傍若無人な市長にはなって欲しくないですが。

 それにしても議会の人間模様やら、職員の人間模様やら・・・委員長席からはいろいろと感じることができて私にとっては充実の5日間でした。時には答弁に窮する職員に同情する気分になってしまったり、誰が聞いても首を傾げたくなるような内容にも関わらず至極尤もらしく答弁する職員・・・・そしてまた質疑内容が面白すぎて議場が笑いの渦に包まれているのに表情一つ変えずに冷静に答弁に立つ部長の姿に泣けてきたり(おかしくて涙が出る)、市長が自分で答えていいかどうかを躊躇していたりする姿・・・・まあ、一番聞き苦しいのは答弁ではなくて「言い訳」と思いました。委員長席では「言い訳大臣」、「答弁だけはピカ一くん(わけわからないことに答弁できる)」を勝手に決定しました。


 最後まで理解に苦しんだのは、議員の質疑の意図を理解できないままチンプカンプンなまま答弁できてしまう職員の技量。それだけは私は真似できない。思わず・・・・「私もちょっと質疑の内容がわからなかったんですが。」とこぼしてしまう場面もありました。本当はそれは委員長としては失格ですね。でも言わずには居られなかったのです。
 そんなこんなで議事進行危うい委員長でしたが、おかげさまで無事に「全会一致」の現場を見ることができてよかったです。全員が手を挙げるって場面・・・委員長席からの眺めていると「すごい!」って感じました。

投稿者 hisaka : 2010年09月24日

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