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2010年09月22日

決算特別委員会~大事な持ち時間・・・。

 引き続き決算特別委員会。今日は宣言通りに残業・・・。議員のみなさんは、本当プライベートでもさまざまお忙しい方ばかりなので残業を嫌いますが、それは誰しも同じこと。加えて今日はノー残業デイだったので、議会によって残業になってしまったとなれば、何となく説明がつかない感も。

 一応、議会サイドとしてはそれぞれ持ち時間をばっちり決めていて、日程内におさまるように配分されているはずなので、実は答弁者側の答え方説明の仕方によって、残業になるかどうかも決まるというのが事実。それにしても、質疑をする議員が思いつきやひらめきだったり、あとは質疑の内容がわかりにくかったりすると、回答を引き出すのが難しく、回答するにも回答しにくかったりするという事情もあるにはあります。職員の答弁ですが、本当は回答になっていないのに・・・・・あたかも回答しているかのような印象を与えるべくノラリクラリ答弁をするというのが正攻法とされているのかもしれませんが。


 そんな議場で・・・・今日は最後の最後に爆弾投下されたという感じ。まずは、教育委員会と議員の質疑応答のやり取りに対し、市長が「割って入るのはどうかと思ったけれど・・・」と前置きのもとで出場し発言。しかも、「反問したい!」なんていうので大変。議会基本条例が施行しているので反問も認められる場合もあるのですが、それは一般質問に限ってのみ。決算委員会では「質疑」なので、質疑に対する反問は想定外・・・・・ということに市長は「そんなんじゃ、議会基本条例の意味ないよ!何のために作ったんだ!」なんて怒りの一言。
 とりあえず、反問できないことは理解してもらえたのですが、ここから質疑をしていた公明党の安藤さんとのやりとりが数回。議論になっていたのは学校給食問題で、安藤さんが「食育に対して最終的に責任を持つのは誰なのか?」って教育委員会に質問をしたら、「学校教育課程中では学校長であり教育委員会だ」というのが答弁。
 でも、市長はその教育委員会の答弁にも実は納得が言っておらず、食育というのは学校だけで完結する問題ではないし、もっと幅広い取り組みが必要だと言いたかったみたい。確かにその通り。なので、市長が全面的にスクッと立って答弁したことそのものは・・・案外格好良かったかも!

 そんな安藤さん(議会改革では先頭に立っていた)と市長のやり取りをもう少し続けてほしい・・なんて委員長の立場を忘れて、次の展開を見つめていた私でしたが、正気に戻って整理をしないとって思った時には、整理をしようと始めた私に「委員長は意見は言わなくていいから、安藤さんにこのまま市長とやりとりをしたいか聞いて、早く議事を進めて!」って自民党のマサノリさんからアドバイス?!なので、私はアドバイスに従って、議事進行・・・・再開。


 で、結局は安藤さんは「市長が議論をしたい気持ちもわかるが、教育委員会に対して聞いていることに対して市長が介入するなんてもってのほか!」という発言をして終了。


 「あ・・ヤレヤレ」

 と思った次には白田さんの質疑。「給食の異物混入について昨年度の件数」。


 「21件です。」

 「その21件について、どこが発生源なのか内訳を教えてほしい。(調理場が原因なのか、委託炊飯している民間事業者での事故なのか、パン製造会社での事故なのか・・・など)」

 私・・・この質疑を聞いただけでヤバイ!って思いました。なぜなら、はっきり言って、給食センター、教育委員会は前年度のことは取り纏めていないのを知っていたから。慌てて慌てて今年の1学期分しかまとめていなくて、そのことはすでに委員会でも問題視されていることだったので。異物混入についてはあまりの危機管理意識の無さに私も呆れているわけですが、そもそも異物混入が発生した時にどのように対応するのか、その報告をどうするのかなどなどマニュアルが存在しないというのが実情で、先般の一般質問でやっとそのことを指摘して、マニュアル作成に取り組む方向が示されたばかりなので。


 予測通りの答弁は・・・・。

 「今、手元に資料がありません。」


 その資料ってすぐに探せばあるのかと言えば・・・・ないわけなので、ここでゲームオーバーでノックアウト状態の教育委員会。白田さんは「明後日になったら、まとめられるのか。そのことをちゃんと報告してもらってから質疑をしたい!」ということになったので、ここで今日の委員会は終了し、明後日に延会となりました。

 「明後日までには資料作成できますか?」って尋ねたら、「できる限り努力します!」ということでしたが、はっきり言って、「やります!やり遂げます!」って返答すべきでしょ!教育委員会のこういうあいまいな態度が解せないと思いました。誰しもが教育委員会の緊張感の無さに閉口するに違いないという実態・・・・・誰に責任を求めたらいいのか・・・・・こんなタイミングにセンター長になっている職員や部長に同情さえしてしまいます。


 「同情するなら仕事しろ!」って突き放すべきなのかもしれませんが。


 いずれにしても、昨年度の決算の議論をしているのに、昨年度の事業からはかけ離れたところでの質疑が続出したりしていて、委員長席にいて一番思うことは「人の振り見て我が振り直せ」って。質疑の仕方とか、事前にきちんと質疑の意図を伝えておく必要性とか、勉強会にならないように事前に勉強をしておくとか調査をする必要性とか・・・いろいろと感じさせられてとても勉強になります。持ち時間制で、自分の持ち時間だから、何を発言してもいいし、自分の時間は自由自在に使っていいだろう!という主張もあるのかもしれませんが、市民が評価してくれる議会議論になっているかどうかも重要かもしれません。有効に限られた発言時間を活用するということかもしれませんね。大事な大切な持ち時間一人30分です。

 それにしても、委員長としての仕切り方についてもまだまだ甘くて、「まったく議事進行がなっていない。」という冷ややかな視線と、仕切りきれていない娘世代の私を心配してサポートしてくれている議会事務局長の放つオーラを感じるのも勉強。

 明後日で最後。とりあえず、明日は休日なので、ゆっくり休んで備えたいと思います。でも、このblog だけでは書ききれない議会模様がありすぎて。やっぱりインターネット中継あったらいいなあとか、せめて録画だけでもなんて思ってしまったりします(予算がなさすぎて、実現が程遠いみたいですが)。

投稿者 hisaka : 2010年09月22日

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