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2010年09月21日

決算特別委員会~成果目標の立て方とか

 決算委員会が続いています。委員長の私・・・質疑したーい!という気持ちになったり、答弁に歯がゆくなったり、さらに突っ込んで聞きたくなったりしながら時間を過ごしています。委員長席にいるとかなり勉強にもなります。議員の質疑の仕方とか、決算審査をするという意味とか。

 そこで一番言いたいのは・・・議会がやっている事業評価って一体何なのか?ってことです。全会派がとりあえず事前事業評価をしている対象事業10項目にそれほど光が当たらずに、やりすごしていく審査・・・・。最も、事業評価対象事業にするくらい重要な項目を議論するともなれば、はっきり言って、従来通りの決算特別委員会の運営では収まりきらないのです。要するに、収まりきらないということを認識し、自覚をすれば、特別委員会そのものの運営方法を変えるか、さもなければ事業評価をいっそのことやめてしまうとか・・・・何か大胆に改善しないといけないような気がしています。これはたぶん来年4月の改選以降の仕事になるだろうなあ。


 今日、子ども家庭支援センター事業が評価対象事業にもなっていたので、それについての質疑がいくつか出されました。児童虐待に関する報道が絶えない今日この頃・・・・事業の重要性がますます増していることは間違いありません。


 ということなんですが、子ども家庭支援センター事業の成果目標について・・・虐待相談数をあげていてそのことが話題に。成果目標がなぜ虐待相談件数になっているのかが私はとても疑問でしたが、質問者は一様に、目標に掲げている実数よりも成果として相談を受けた件数が半数にしかなっていないことをあげていました。つまり、想定ではとてもたくさんの虐待相談があると考えていたのに、半分しか相談を受けていないということは・・・相談の掘り起こしができていないのではないのか?人が足りなくて相談に応じきれていないのではないのか?それとも何か他に理由があるのか・・・・?ということのようでしたが、私自身はそもそも成果目標に虐待相談件数をあげていること自体を問題にしてほしいと思いました。


 なぜなら、相談が多いから成果があるとか、少ないから成果がないとか・・・・そういう問題ではないはずだからです。


 成果としては子どもや家庭を支援した結果・・・・「支援を必要としない状態になった」ということが最終目標になるはず。事業活動そのものをどれくらいやったのか・・・という量を問題にしたいのであれば、それこそ都内でも随一と言われるケース会議など事例検討会議の開催回数を掲げておけば十分。その会議の回数にしたって、相談の重篤さによっても回数の多寡は決まってくるはずなので、多ければいいというものでもなければ少ないから駄目というものでもないわけで、やっぱり事業の成果を図ることはとても難しいでしょうね。


 では、何が事業の成果になるのでしょう?何を目標にして事業の成果を測ればいいのでしょう?


 と考えると、事業の達成度云々について、数値化できそうでできない事業の存在を認めていくべきだと感じるのです。比べるべき問題ではないかもしれませんが、例えばごみの減量目標を定めて、そこに向けて各種さまざまな取り組みを行って成果をあげるのとはこれまた質的に違う感じがしてなりません。


 つまりは、事業評価をするになじむものとなじまないものがありそうです。それぞれ事業には目的や目標があることは確かであり、従来通り、前例踏襲で淡々と・・・活動をし続けて何の改善を施そうとしない状態はナンセンス。しかしながら、子ども家庭支援センターをはじめとして、特に相談事業などについては数値目標を掲げさせたり云々ということそのものがなじまない気がします。もちろん、出張相談が求められるような場合には、実際にどのくらい出張して相談を掘り起こしてきたのかなど成果を求めることはできるのかもしれませんが・・・・・。子ども家庭支援センターにそういうことを求めているわけではないでしょうし・・・などなど考えてしまいました。

 そしてやっぱり深刻なのは社会福祉協議会。これは公明党の小林さんがいつも指摘をしていることなんですが、私たちの会派でも多額の補助金を出しているけれど「どぶに捨てている」ことにならないように、しっかりと行政には考えてもらいたいと考えています。何のために支出している助成なのかが明確にはならず、しかもそれが明確だったとしても全く成果があがっていないともなれば、助成し続ける理由がますますますますなくなるというものです。歴史的な経緯もあり、社会福祉協議会と市との関係は複雑。かつては単なる下請け機関気分だった社会福祉協議会・・・脱皮脱皮脱皮脱皮脱皮・・・・何回も脱皮してもらわないと困るという感じ。脱皮しすぎたらスリムになりすぎてそれで終わっちゃうかもしれませんが・・・・。限られた税金を効果的に使うことへの緊張感で仕事を進めてもらわなければなりません。


 明日はもしかしたら残業?・・・各会派の持ち時間の残りとにらめっこしながら、明日明後日の2日間の委員会の運営を考えるのが私の仕事です・・・とは言うものの、ガッツリサポートしてくれる事務局のおかげで、ちゃんとお膳立てしてくれているのが実情だったりしますので助かっています。でも、明日は水曜日・・・ノー残業DAYなんだけどなあ。

投稿者 hisaka : 2010年09月21日

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