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2010年09月16日

決算特別委員会~前の政権(?!)の評価

 2009年度決算について特別委員会が始まりました。まずは総括的質疑からスタート。総括的質疑というのは、昨年度一年間をざーっと振り返って行う質疑のこと。なので枝葉末節に近いレベルの質疑ではなくて大掴みで考え方などを確認するような内容。

 ・・・とその前に、今年から代表監査委員から決算に対する意見表明をいただく段取りが追加されたので、まずは開会し、総括的質疑の前に代表監査委員の沢登さんから見た昨年度決算について予定では10分から15分と思っていたのに、その倍近い30分ばかりのご説明をいただきました。多摩市の監査委員になり、「それこそ何よりも地方議員の選挙が重要だ!」という認識を持つようになったとのエピソードは決してお世辞とも聞こえず、地方議会への期待については「議員の皆さんには勉強を積み重ねていただいて」という言葉に全て集約されていたような気がしました。

 でも、いわゆる国が地方自治体の財政力を判断する指標のいくつかの数値だけを見れば、多摩市はまだまだ財政余力があるように思われてしまうわけですが、これは全くの砂上の楼閣状態・・・・指標が良好だとされているにも関わらず、実態としては「厳しい」「苦しい」財政環境を抱えています。指標的には優良であり、‘豊か’とされてしまうのが何とも辛いところなのです。今日も数値と実態を問う質疑が多く出ました。一方で、‘豊か’なのに、「厳しい」「苦しい」と言って、市民を締め付けてる・・みたいなご意見もあるにはありましたが。


 ところで、昨日の委員会に熱心に新聞記者が傍聴しているなあと思っていたところ・・・朝刊に多摩市学校給食について異物混入があったとの報道がありました。それを受けて?・・・・緊急対策会議を持つことになったのだとか。再発防止のため。
 でも、今年度4月から7月までの1学期に限定しても15件、さらに9月に入ってからも4件の異物混入騒ぎが報告されているようで、しかも年間では20件くらいは必ず事故発生しているらしいのです。学校給食はご飯、パンや麺は委託しているので、委託事業者が直接的に学校に運び込むことになっています。学校給食センターでの異物混入もありますが、委託事業者が炊飯や製パン、製麺の際に誤る場合の方が多い感じです。そういう意味では委託事業者への対応強化が求められると考えています。委託事業者というのは長年ずっとお世話になっている関係もあり、仕事の受注関係の中に緊張感が不足しているのかもしれませんし・・・。とにかく一刻も早く学校給食の危機管理体制を確立をすべきです。
 ようやっと緊急対策会議ということですが、何をいまさら、今さら次郎との思いもありますが、「気がついてくれてよかった。」、今からが勝負!とハッパかけて前向きに行動してもらうしかありません。(それにしてもひどすぎる。)
 
 そもそも・・・今までに学校給食に関し、危機管理マニュアルが存在していないことが問題です。そのことは私が一般質問でも厳しく強く指摘したこと。学校給食については本当にいろいろと言いたいことだらけ。やっぱりこんな状態で民間委託化を語る資格なし!というのが現状での私の考えです。


 決算特別委員会に話を引き戻せば、結局、昨年の決算というのは渡辺前市長の行ってきた市政運営への評価にもなるわけで、そういう意味では一番肝心なポイントと言えば「阿部市長は昨年一年間の決算を振り返ってみて、どう思いますか?」ということ。でも、ズバリここを単刀直入に尋ねる質疑がなくて残念。ダイレクトに市長に前政権への評価を聞いてみたいものですね・・・・。

 あっ、委員長の席はどうだったのか?と言えば・・・・・・仕切らないといけない場面もあるので「申し訳ないなあ」って思います。なぜなら、みんな私よりも年上の人ばかりだから。それでも委員長という立場では「ちょっとその内容の質疑は決算審査とは無関係でしょ!なじまないでしょ!」と思えるものについてはちゃんと整理をしなければならなくて。歳の差関係のない職業を実感します。

投稿者 hisaka : 2010年09月16日

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