« 9月定例会 一般質問 | メイン | 【今週の1枚】代表選挙に向けて »

2010年09月03日

9月定例会 続・一般質問

 いつになったら涼しくなるんだろう・・・・と思いながらも、夕刻帰るころにはいわし雲。「秋空だねえ。」と帰り道を共にした傍聴者の方が空を眺めていらっしゃいました。

 今日は武内さんの「思春期の子どもたちに対する精神保健対策」の重要性に対する問題提起から始まり、白田さんの「持続発展教育について」の環境教育に対する指摘、安斉さんの「子どもの貧困と虐待」の指摘・・・・とても重いテーマだと思いながら、やりとりを聞いていました。どれも入念な準備の上で練られた内容の質問だったなという気がします。

 武内さんの質問に対しては、行政は何も考えてこなかったし、ふいに質問されたところで答えあぐねているという感じ。答弁者の声も小さいので、余計に「何もやっていません。」という雰囲気がありありと伝わってくるのが致命的。スクールソーシャルワーカーも今年度から新たに設置したとはいえ、どうやって活用していきたいのかが全く見えないまま、とりあえず設置しました状態にあるような気もするし。

 阿部市長は現代の心の病などの状況を捉え、「国家的な損失」という表現をしていて、対応策を考えなければいけないとする認識は示していたものの、具体策については言及せず、やっぱりまだまだ対応策を考えるまでにも至っていないことを感じます。これは多摩市が・・・ということではなく、社会全体としての取り組みが遅れていることを意味すると考えています。阿部市長は「家族形態の変化」をあげ、支える体制をいかにつくるのかが鍵になるけれど、難しい課題としていましたが、それには私も同感です。そもそも精神保健の分野への対応そのものが遅れている日本社会の現状を打破するためには、国の音頭取りが重要かもしれません。多摩市だけで考えるには少々荷が重いかも。


 さて、白田さんの持続発展教育の話題は、緑のカーテンや太陽光パネル、校庭芝生化など‘エコ’な取り組みをしてもいいけれど、それがきちんと教育効果につながっているのか?という視点から教育委員会に追求していました。教育委員会の持続発展教育はその目標を「2050年の大人づくり」としているようです。我が子も来年から多摩市教育委員会の指導のもと展開されている教育活動を受ける立場になりますが、「本当に大丈夫かなあ。」と懸念してしまうのは、やっぱり議場などでの教育委員会の答弁の歯切れの悪さと自信の無さ・・・・。エコスクールを謳っているのに、エコスクールになっていない現状を年間の各学校光熱水費のデータから指摘されると、エコスクールの一番の目的は「子どもたちの環境意識を向上させることであり、啓発だ!」という回答も。確かにそういう側面もあっていいですし、否定はしませんが、やっぱり実質的なエコにつながってくれなければ意味がありません。太陽光パネルを設置するにしたって、決して安くはない税金を投入しているわけですから。


 安斉さんの質問は子どもたちの実態をきちんと把握する「公の責任」の果たし方に問題提起をしていました。民間委託化などが進みすぎることの危惧を訴えていました。「民間でできることは民間で」という考えは否定するものではありませんが、行政がその役割を放棄することなく、民間委託した業務の内容を把握し、精通し、市民サービスの質的低下を招かないように渡り合える力がなければなりません。その力をいかに担保し、持続継続させていけるのかは課題です。


 明日は民主党代表選挙に向けての集会などがあります。特に・・・・午後1時から、JR新宿駅西口にて一般向けに開催する立会演説会が行われます。これが最初で最後の演説会になります。残念ながら、私は行くことができませんが。

投稿者 hisaka : 2010年09月03日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/2349