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2010年09月08日

9月定例会 一般会計補正予算審議中

 今日は補正予算の審議でした。約2億円、190,113千円の増額補正です。補正予算の考え方でいつもいまいち理解ができないのが「当初予算編成後の情勢変化などにより緊急やむを得ないもの」という視点。これは前市長時代からも同じなのですが、どうして補正予算まで組む必要性があるのか?そこまでの緊急性があるのかがわからない・・・という内容がいつも散見されるのです。

 まあ、今回で言えば6月定例会の補正予算計上を見送った唐木田図書館開館に向けての費用=カウンター窓口業務の委託化に関する準備経費、そしてまた学童クラブの民間委託化に向けての準備経費については今回の補正予算が一つのタイミングだろうと考えるわけですし、あとは貝取保育園の増員をはかるための準備をするための施設改修などは頷けるものですが、‘緊急やむを得ない’を厳密に厳密に判断するとしたら、「別に今でなくても当初予算でもいいじゃない。慌てて費用計上しなくったって間に合うのでは?」なんて感じられるものがあることは事実です。

 でも、めぐりあわせ・・・・例えば国や都の補助金との関連もあり当初予算に計上するのは間に合わなかったという場合もあるとは思いますが。


 いずれにせよ、補正予算の採決は明日に持ち越されました。唐木田図書館開館に向けての図書館業務一部民間委託化経費を削除する補正予算の修正案が提出されそう。そんな情報が昼ごろにちらほら・・・。そのおかげで慌ただしい雰囲気ともなりましたが、修正案が成立する見込みはなさそうなんですが。


 市長は2年間の間に「公共図書館のあるべき姿を多摩市として探っていく」その猶予期間だと話します。本当は3年間で唐木田図書館の民間委託化に対する検証を行うというのが教育委員会の方針でしたが、市長は1年短縮・・・・これは市長の任期4年間内でしっかりと方向性を見定めていきたい、確定していきたいという強い決意から2年という少々過酷な条件を突き付けたようです。私は2年というのは想像するだけでも、かなり厳しいタイムスケジュールにならざるを得ないこと、スピーディに取り組むことの必要性は理解する一方で、時間短縮が拙速、仕事に余裕がなくなる→市長が求めている水準の結論が出ない可能性やリスクが高まる恐れ・・・・を指摘しました。でも、市長は2年を譲らずに、教育委員会に対し、公共図書館全体としてのあるべき姿、中央図書館問題にも結論を出すように求めていく模様です。
 なので2年間はそのことを考える猶予期間として図書館に時間を与えたという風にも言えるわけで、唐木田図書館でスタートさせようとしている業務の一部民間委託化と並行して、多摩市図書館の今後の展望に道筋までつけていかねばならない、市民主権市民自治という市長方針に根差したまちづくりの理念を踏まえて討議を深めていかねばならない・・・・教育委員会はものすごく重い荷物を背負わされた感じです。

 市長の腹の中はわかりませんが、2年間の検討を経た結果・・・一部業務委託化は中止し、再度全部直営方式を導入しようとしているのか?そうすべきと実は考えているのか?それとも・・・もっと他の構想があるのか・・・・・。


 活字文化、活字メディアへのこだわりがある市長だからこそ、何か考えているのではないかと思えてならないのですが、そこは市長としての立場も心得、教育委員会に対し最初から自分の意向と考えを伝えることはせず、そしてまた「大事なことは市民が決める」という大原則を何よりも重視している市長は、ご自身の考えを明らかにする前に、市民が求める図書館のあり方を方針としてうちたてていきたいと考えているのでしょうね。

 というわけで、私は市民の方から図書館に関する情報提供をいただいて、その資料があまりにも膨大な情報量なのでずっと読んでいます。目が痛くなりそうです。プリントアウトすると膨大すぎるのでパソコンの画面を通しているのですが、これは全く目に良くない・・・・なあ。明日の朝の遊説は中止しないといけないなあ・・と議会があるから仕方ないと自分にちょっと甘いです。 

投稿者 hisaka : 2010年09月08日

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