« 9月定例会 続・一般質問+αオマケ | メイン | 9月定例会 一般会計補正予算審議中 »

2010年09月07日

9月定例会 終・一般質問

 今日は一番目が発言順。答弁者がうんざりするだろう唐木田図書館の業務の一部民間委託、学校給食センターの調理業務民間委託導入の問題について。

 今回最も主張したかったのは、教育委員会の体質改善をしてほしいということ。一体誰がどうやって体質改善するのかが問題になります。それに対し、私自身は教育委員を選任する権限を持っている市長が大きく鍵を握っているのではないかと考えていること。例えば一般的に民間企業でも社長が交代すれば取締役が交代するのと同じで、市長が交代したら、副市長や教育長といった人事も変わるのかなあなんて見込んでいるので、そのことをやんわりと伝えたつもりです。


 一般質問でも取り上げた給食配膳員。各学校に配置されている臨時職員ですが、1日4時間仕事をして5500円という賃金。実質的な労働時間はどれくらいかと言えば、今日の答弁の限りでは、4時間の中に昼食休憩(何かあったときの待機時間と捉えているらしいが)もあり、センターから運ばれた給食の受け入れと各学級への運搬で30分から40分くらいの時間、それから子どもたちの給食時間終了後の片づけなどでも同じくらいの時間は必要だと見込んでいるけれど・・・・でも・・・・・じゃあ、一体それ以外は何をしているのかと言えばいまいち不明。とりあえず、私は各小中学校全ての配膳員の業務内容をつぶさに調べて報告するように依頼しておきましたが、それにしても学校給食配膳員の待遇は信じられない状態。

 なぜなら・・・学校給食配膳員には功労金という制度があり、これは退職金みたいなものらしい。今日の答弁によれば、午前10時から午後2時までの4時間ほどしかない中途半端な勤務時間、なおかつ夏休みなどの休暇もあったのでかつては募集してもなかなか人材が集まらなかったのだと。だから待遇については優遇しなければならなかった経緯があるとのこと。


 とはいえ、他市の学校給食配膳員募集などの状況を調べれば・・・私が調べたところでは1時間時給は830円というのがだいたいの相場。多摩市の場合は時給換算すれば1375円。こんな高くで学校給食配膳員を募集しているところはありません。ちなみに多摩市学校給食センターの調理員の時給は1290円だとか。


 もちろん、金額だけを見て高すぎる低すぎると一概には言えず、労働の内容に見合っているかどうかを丁寧に見ていく必要はあるのかもしれませんね。それならそれで、多摩市の学校給食配膳員が他市の学校給食配膳員とどこがどう違って、特異な業務を担っているのかをちゃんと説明してもらう必要はあるでしょう。


 そのことが理解できる内容であれば4時間で5500円も市民に納得得られるのかもしれませんが、それにしても功労金という制度は廃止すべきです。なぜなら市役所全体の人事制度と照らし合わせても、なぜ学校給食配膳員という臨時職員にだけ功労金があるのか不可解。何かこれまでの経緯はあったにせよ、ここは見直すべきだと考えます。

 で、私が言いたいことは、学校給食配膳員の上記の実態について説明することなく、学校給食のコスト問題を話題にし、やれ調理業務の民間委託だのなんなのと方針を出していること。
 

 ある意味で、学校給食配膳員の雇用条件の後退とも言われるだろう功労金の廃止の話題を浮上させることで、労組交渉が発生したりとまたそこには苦労伴うことが目に見えるわけですが、それを避けて通りたいのか、とりあえず誰も気がついていなければ、それで良し・・・・とスルーさせてしまうような教育委員会の体質は問題すぎます。学校給食のコスト問題を議会においてもきちんと議論していくためには配膳員の待遇問題だって合わせて考えていく必要があるはず。にも関わらず、その情報について、一切議会に提供しないのはどうしてなんでしょう?


 こういう不誠実さというか、教育委員会の情報提供のあり方などに信頼性が持てないような進め方や姿勢・・・・私はどうしても解せないのです。


 で、これがまた氷山の一角にすぎないと思っていて、それ以外に気がついたことについても今日は合わせて指摘をしておきました。

 まだまだたくさん書きたいことがありますが、何よりも私は・・・・・教育委員会が本当に必要であるとするなら、教育委員会不要論を乗り越えることができるような状態を作るためには、もっとテコ入れをする必要があり、教育委員長以下・・教育委員さんにもっとしっかりしてもらねばと考えるわけです。そして何よりも教育委員会の事務局長である教育長の役割は見逃せないでしょう。

 私はアンフェアなやり方は好きではありません。どうしてもアンフェアだと思った瞬間に、変な正義感が頭をもたげるのです。今回の話題についても、知られなければそれでいい・・・(とは思っていなかったかもしれませんが)と誤解されるような行動があったことそのものを問題にしたいです。だから、教育委員会が信頼されないんだと言いたいです。

 今日の一般質問についてはもう一度自分でもレビューしてみたいと考えています。市の財政状況などを考えると学校給食センターの調理業務の民間委託化は避けて通れないと判断してきました。でも、今の教育委員会に子どもたちの大事な食を任せることができるのか・・・本当に不安です。何しろ我が子も来年にはピッカピカの1年生になるわけで、学校給食サービスを受けることになるわけですから。私が自信を持って「多摩市の学校給食大丈夫!」って言えるようにならなければいけないと思っています。


 給食の内容そのもの以前に、学校給食に責任を持つべき教育委員会に信頼感を持てないという憂慮すべき事態・・・大きくため息つくしかない状況をどうやって打開していけばいいのか・・・悩ましい問題です。つまりは給食だけの問題に限らないということになりますから・・・・・。

 市長は教育委員会を活性化してほしい!と思っている市民の期待も背負っているはず!だから頑張ってもらうしかありません。

投稿者 hisaka : 2010年09月07日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/2354