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2010年08月25日

議会はやっぱり必要?!

 今日は午前中に会派での打ち合わせ。定例会に向けては決算審査に当たっての意見交換、特に議会が事業評価を行う際の対象事業をどうするのか?など話し合いをしました。

 「議会における決算時の事業評価」

 実は議会基本条例にこれについて明記されているので、多摩市議会はもう逃れられず、今後も継続して取り組んでいかねばならない活動の一つになっています。まだまだ試行錯誤の段階とはいえ、評価手法についても年々改善改良を加えてやっているので、行政にとっては「何がどうなの?!」みたいなところがあるのも事実です。議会がこうした事業評価に取り組んでいること自体、珍重されるので、全国からも視察がありますが、この評価がどのくらい有効であるのかは見えてこないのが実情です。とりあえず、数年来の取り組み成果はありますが、議会における成果が行政活動の改革にどうつながっていったのかに説明を求めるなら、「成果あるようで、なかなか見えにくい。」という感じかもしれません。

 そんな中で、阿部市長は秋には市民による事業仕分けを実施をしていくとのことです。まさに、市民が事業評価を行っていくわけで、すでに段取りは進んでいます。

 しかし、ここで市民が行った事業評価をどう生かしていくのか、そしてまあ議会における事業評価をどう受け止めていくのか・・・・・。

 そのあたりの阿部市長のセンスについては今まだ何とも言いようもなく、市民が行う事業評価はどんな手法を用いるのかわかりませんが、仮に市民と議会が同一事業を評価した場合にそれぞれ意見が食い違ってた場合には市長はどう判断していくのだろう?と思ったりします。まさか・・・議会が仕分けられちゃったりして?!


 というのは半分冗談で半分は結構深刻に言い得て妙といえる現状だと思います。そういう意味で、議会における事業評価が次年度の行政活動の改善にしっかりと結び付けていける道筋をつけていきたいのですが。

 市民の価値観が多様化している中、議会に対しても、もともとは低投票率で選ばれた議員たちで構成している機関だとの批判、そしてまたそれについては「一部の意見でしかない」と指摘し、議会・議員に白紙委任はしていない!・・・・そんな意見も多くの方に共通しているように思います。私もそう思います。

 でも、自治基本条例の時にも議論になったのですが、果たして・・・・市民参加をしている人たちの正当性ってどこにあるのでしょうね?つまり、市民参加をした人たちの意見をどう生かすのか、取り入れるのか取り入れないのかについて判断するのは市長ですが、その時に「なぜ、その意見を取り入れたのか?」という根拠はどこにどう持つのでしょう?議会・議員の意見というのはその内容がどうあれ、とりあえず「市民の代表性」ということが担保されているはずなんです。それは選挙を経ているかどうかということになりますが・・・・。


 なので、余計に今回の場合も市民による事業評価結果×議会による事業評価結果の活かし方が問われていくに違いないのです。


 だからこそ、議会における事業評価をしっかりとやらねばならないとの緊張感も高まりますが、その緊張感が議会全体で共有されているかと言えば、その認識はまだまだ個人差ありそうです。いずれにせよ、「議会って、やっぱり必要だ!」と思ってもらわなければならない、それは自分たち議員一人ひとりの活動にもかかっているんだと改めて思った昼下がりでした。

投稿者 hisaka : 2010年08月25日

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