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2010年08月16日

大阪への視察

 会派での視察でした。午前は池田市で地域コミュニティ推進協議会について、午後は豊中市で総合評価一般入札制度の話を伺ってきました。

 池田市は多摩市と同様にベッドタウンで人口約10万人の都市、豊中市もニュータウンのある市ですがこちらは規模が多摩市よりも大きくて人口約39万人。やはり人口規模が似ている自治体には親近感を覚えるものです。

 池田市の地域コミュニティ推進協議会については、阿部市長の掲げている(仮称)地域委員会構想なるものの理解を深めたいという意図があったのですが、とかく最も印象に残ったのは、強力に推し進めることができたのは「市長のリーダーシップ」があったからこそ!とのこと。地域コミュニティ構想は市長が4期目当選(無投票)の直後から具体化を命じられ、地域分権へ踏み出す条例の成案は2カ月余りで。議会は最終的には全会一致で、地域分権の推進に関する条例を可決したとのこと。もちろん、いろいろはあったのだそうですが、「地域のことは地域で決定していく。」という仕組みに対し、真っ向から反対することはもはや時代に逆行するということなのでしょうね。池田市にはいわゆる自治基本条例なるもの「池田市みんなでつくるまちの基本条例」があり、この精神に則して、まちづくりを進めるためにも必要不可欠なのが‘地域分権’ということが明確に示されていると言ってもいいでしょう。


 条例が可決すれば、あとは具体的な運用だけ。まずは土日返上にて地域への説明活動を行ったのだそうです。市民税の1%に各地域コミュニティ推進協議会からの提案をほぼそのまま尊重するということ⇒税金の使い方を自ら決定していく・・・・市民の関心度、反応は予想以上のものだったのかな?という気あしました。なかなか示唆に富む取り組みでした。もちろん新た地域コミュニティ協議会発足については「既存の自治会をつぶす気か!」というお声も随分あったと伺っています。でも、そこに丁寧なる説明を行い続けたようです。


 その気力に敬服!同じようなエネルギーバイタリティ・・・・多摩市組織に見出せるかしら?と思いながら、池田市での視察がどうにか我がまちに還元できないかと考え中です。

 午後からの豊中市では総合評価による一般競争入札の制度について試行段階という前提でヒアリングをしました。とにかくも総合評価をするための観点をどのように据えていくのか、その観点それぞれの評価を行うための明確な基準をどう設定するのかなど・・・まだまだ課題が多そうで、そう簡単に多摩市で導入することは難しいのもしれないと感じました。勉強不足分野でもあるので、さらに情報収集しなければと感じます。

 とにもかくにも個人的には前日から子連れで母のところに宿泊。今日は子どもは母に預けて、視察。視察を終えたら、そのまま新幹線の駅にて待ち合わせをし、母娘・・・・新幹線車内では爆睡状況であっという間に東京着でした!多摩に戻ってきたらそれこそ現実・・・・うわっ一般質問の通告締め切りが近づいているというのにまだやっていない・・・・。


 それにしても暑すぎる夏です。残暑がいつまで続くのでしょうか?大阪の熱気はまるでキャンプファイヤーで燃え盛る炎の近くにいるような気分でした。

  

投稿者 hisaka : 2010年08月16日

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