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2010年08月06日

改良を重ねていけばいつかは・・・?

 決算特別委員会の理事会の集まりがありました。理事会というのは決特(けっとく=決算特別委員会)の運営方法などについて協議するために任意に設置されています。今日は理事会で今年度の議会における事業評価のためのシートについて意見交換しました。

 自民党の藤原マサノリさんは生業でも評価などをやっていらっしゃるとのことで、今回も評価シート作成に提案をしてくださっていますが、昨年は5段階評価で評点をつけていたところを6段階にしたほうが良いとのことでした。確かに5段階評価だと無難なところで真ん中(評点でいえば3)をつけてしまう場合も多いわけですが、6段階にすれば中の上と中の下が明確になるために、より評価の傾向が鮮明になるという事でした。確かに・・・・その説明には全員が合意です。
 また評価の観点についても、もともと行政が担っている事業は全て公共性があることが前提のため、昨年の評価の観点になっていた「公共性」という表現を取りやめることとしました。その代わりに「妥当性」との観点を設け、行政が直接になうべきなのか、そうではないのか・・・という各会派の見解を示す項目にすることとしました。ちなみに評価の観点については昨年は5つの観点(必要性、公共性、優先性、費用対効果、成果)がありましたが、今年は新規に「妥当性」を加え、「必要性」「費用対効果」「成果」の4つに。昨年の「必要性」「公共性」「優先性」については類似している観点としてひとまとめにし、「必要性」という表記にしてあります。

 そんわけで評価シートは昨年の反省を踏まえてちょっぴり改良されています。


 ただ、会議で話題になったことの懸案事項・・・・それは議会の評価といっても各会派がバラバラの観点で評価をして公表しても意味が無い・・・・やはり議会全体として1つのメッセージを作り上げることをすべきという部分。
 これはこの間、ずっと論争になっているポイントなんですが、各会派ばらばらであることが「まさに議会たる表現」と考える立場VS各会派バラバラの見解を一本化する合意形成プロセスを持つべきと主張する立場・・・せめぎあっています。

 

 一応・・・市長側としては「バラバラで評価を示されてしまうと、どこに議会の意思と受け止めればいいかわからない。」という公式見解が出されてきたことも確かなので、議会の評価が名実ともに「議会の意思」として受け止めてもらえるような工夫はしたいなとは思いますが。

 そんなわけで、多摩市の決算特別委員会=決特における事業評価については全国からも注目されるところでもありますが・・・・・・実はまだまだ範やモデルとして「これ!」と示せるような内容になっているかと言えば、胸を張って紹介したり、お奨めできるような水準まではまだまだ到達していないかなあというのが感想です。


 もちろん、だから「やることが無意味」と言うつもりはなく、試行錯誤を重ねていけばいつかきっと・・・ね・・・という気持ちで今年の評価にも取り組んでいくわけですし、議会基本条例→9月施行の第9条にご注目!

 (決算・予算の連動)
第9条 議会は、決算審査に当たって、市長等が執行した事業等の評価(以下「議会の評価」といいます。)を行わなければなりません。
2 議会は、予算に十分反映させるため、議会の評価を、市長に明確に示さなければなりません。
3 市長は、議会の評価を予算に十分反映させるよう努めなければなりません。

となっているからには、否が応でも・・・取り組んでいかねばならないことなのです。(なので、やっぱり議会基本条例に制定するということは重いですね。)


 なので、色々と努力重ね続けるしかないです。ぜひ、色々と議会における事業評価のあり方などご意見、ご助言いただければと存じます。24時間365日受付しています!

投稿者 hisaka : 2010年08月06日

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