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2010年08月05日

選挙で応援した市長を支えるという立場

 今日は会派として市長に情報交換を申し入れ、約1時間ほどいろいろと意見交換をしました。次の定例会のこともあるし・・・・。

 事前に情報交換をして、何か私たち会派が自分達の要求を突きつけるとか・・・そんな要望要求型で議員から市長への陳情をしたわけではありません。特に唐木田図書館の民間委託化問題など、市長は就任当初から、少なくとも6月定例会の私の一般質問に対する答弁の段階では、「慎重に検討する」という態度を表明していて、民間委託化については新設図書館ではなく、既存館でトライすべきだという意見を述べてはいたものの、方針確定はしていなかったので、最終的な方向性を今日は絶対に確認しようと思っていました。
 結論的に言えば、この間で時折、市長の本音を掴みたいとアクセスしていた私が予測していた通りに「予定通りに進めることでGOサインを出さざるを得ない」ということ。つまりは唐木田図書館は当初予定通りに民間事業者への一部業務委託(市長に言わせれば、一部と言うのは物は言いようのレベルで、ほぼ丸投げの全面委託に近い・・・とのことですが)で段取りを進めていくようです。9月定例会の補正予算では関連費用を計上することとなりました。委託する民間事業者の選定などなど。

 紆余曲折ありながらも、最終的に方針が確定したことはホッとするものです。もしかしたら、唐木田図書館は予定通りの開館ができないかもしれない可能性も視野には入れていました。その意味では予定通りの開館は地域の方々の期待に沿った対応ができることにもなり、ある意味では胸をなでおろした感が強いです。


 市長は活字メディアへの思い入れは人一倍。ものすごい読書家でもあるので、本当に豊かな知見知識をお持ちであることは確かです。公共図書館の役割について、もう一度、過去の歴史の経過も含めたビジョンの策定、図書館を支える人材の育成、そしてまた海外の図書館事例では障害者の雇用の場になっている場合もあり、多摩市の図書館が幅広い見地から地域活性化につながり、まちを元気にするような一拠点に進化発展けてほしいとの思いをお持ちのようでした。そのためには何よりも支える人材確保が課題です。


 というわけで、市長の意見については「なるほど」・・・・と感心したとしても、そしてまた、市長がどれだけどれほどの思い入れがあったとしても、最終的には教育委員会の意向で‘チョン’と蹴飛ばされてしまえば終わってしまうのが現実。いくら市長や議員(議会)が物を申しても、教育委員会は独立を主張して、政治的中立!とされてしまえば・・・・それまでの話だったりするのが何とも虚しいです。


 だから、教育委員会の在り様がいかほど重要なのかを思い知るわけです。予め根回ししているのではないか、事前に口裏合わせているんじゃないか・・・・と傍聴席の市民からも簡単に(バレバレで。わかりやすく)悟られてしまうような現況を大きく変えていくような、そんな起爆剤こそが必要なんですが。という意味で、私は教育委員会大改革を求めなければいけないと強く強く思っているところです。

 それにしても、選挙で支援をした市長が当選し、就任するということの意味をしみじみ感じさせられるのは・・・「ちゃんと与党的立場で頑張って!」なんというエールをいただくことが少なくないから。これは私にはこれまで全く経験なかったこと。私の返答は・・・・「あっ・・・はい。」。

 「市長を支える立場って大変なんだよ。苦労も多いよ。それだけの責任があるんだ。」と聞かされながら、前市長の‘与党様’方のつぶやきを時折耳にしてきた私ですが、今度は私が同じ思いを抱くようになりそうだと予感・・・・でも、今はまだ嵐の前の何とか・・・というレベルですが。

 これまで苦労をしてきた与党的立場議員さんの言えない辛苦を始めて体感を持って理解できるのかもしれないと思っています。でも、本当は市長には与党的立場議員とか野党的立場議員とか・・・というレッテル付けをしたり、仕分けをしたりするのではなく、公平な姿勢でそれぞれ議員に向き合ってほしいなって思います。
 今のところ・・・阿部市長はそういう意味では公平な感覚で議会と向き合っているような気がしています。そのスタンスは明らかに今までの古びた政治手法とは異なると感じますが、古びた手法を求める議員がいる限りは、市長はそこに引きづられていくのかな・・・とか私がしなくていい心配をしてしまうのは、やっぱり応援した人物が市長になったからかも。


 選挙で応援して当選に押し上げた責任って軽くない。日に日にその実感が増す今日この頃。いろんな意味で政治の情報公開を求めてきたわけですが、情報公開×説明責任が全うできる体制、本当の意味での平場での議論ってどんな感じなのでしょう。今日のある意味でプライベートに近い、ざっくばらんな意見交換・・・何も決定はせずに「よもやま話」だったわけですが、こうして市長と議員(会派)などが直接に議場ではない場所で意見交換している風景は当たり前といえば当たり前。でも、やっぱり「ガラス張り」と主張する市民の方にとっては理解の得られにくい風景なのかもしれません。政治をわかりやすく、透明度高いものにしていく・・・その意味を自問自答。。。。猛暑の盛り・・・・解答得られる前に思考停止気味です。 

投稿者 hisaka : 2010年08月05日

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