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2010年06月17日

6月定例会 引き続き補正予算

 昨日に引き続いて補正予算の審議。

 朝一番に盛り上がったのが阿部市長の公約の具体化である「新しい地域自治のあり方」を検討するための調査旅費のこと。阿部市長によれば「地域づくりは私たち市民の手で!」という公約のもとで、「
地域の核として『地域委員会』を設けます。地域ごとに課題について住民同士で話し合い、解決することを支援します。 」ということなんですが、一体・・・全体・・・この地域委員会って何?!

 これは既存の地域で活動する団体とどう違うの?そういうのって必要なの・・・?一体誰が地域委員会のメンバーなの?その人選は誰がやるの?そのメンバーの正当性は?結局は、屋上屋になるだけの地域団体を組織化するだけではないの?っていうか、議会の存在をどう考えているの?まさか、議員を無視するような、議会軽視の委員会ではないでしょうね~?


 というような賛成して応援するというよりは、批判めいた立場での質疑が噴出していました。

 けど、はっきり言って、「新しい地域自治のあり方を考えよう!」って前向きな提案をされているのに、わざわざ出鼻をくじくような質問をするなんて・・・って私は思いながら他の議員さんの質疑を聞いていました。

 なぜなら、「これから調査研究したい!」というだけで、その結果、既存団体をもっと活用すれば事足りて、新しく地域委員会なんて必要ないものだと判断されるのかもしれないじゃん!もしくは調査研究をした結果、やっぱり何としても立ち上げることが必要だと思うならば、実行に移していくだけの話だし。

 一体、何をそんなにあれこれと議会が心配する必要があるのかしら?


 もし議会として地域委員会なる存在に自らの存在が脅かされるという危機感があるのなら、自らの自助努力で何とかしようと行動する方が先じゃん!

 そんな感想を持ちながら、市長の答弁を耳にしていると・・・・まあ、面白い!!!

 市長は「色々な意見を受け止めながら考える。」「ご意見ありがとうございます。」って答えるんです。「検討します。」ではないところがミソ。行政答弁の「検討します。」は「はい、わかりました!」ってだけの話。ちなみに「研究します。」だと「そんな意見には耳を貸したくありません。」と同意。市長の言うところの「色々な意見を受け止めながら考える。」というのはなかなか新鮮な味わいのする答弁で、「何となく期待感持てそう!」って耳を貸してくれている気がするんです。

 とはいえ、本音のところではどう思っているのか聞いてみないとわからないものの・・・・今日話題になった「新しい地域自治を考えていくための調査研究費」の関して言えば、「これから調査をしたいと思っているのに、調査する前からあれやこれやと議員さんがご心配ご懸念なさるのはなぜですか?」って市長は逆に尋ね返したいだろうなあ。私は尋ね返された議員さんがどんな応答をするのか聞きたい!・・・でもっ・・・・実は、多摩市の議会基本条例では、市長に反問されても議員には応答義務がないんです。つまり、反問されなくても議員は無視してもいいのですね。議員は必ずしも市長の反問に答えなくていいことになっています。(なぜなら、反問に答えなくてはいけない!と規定したならば、反問権のルールが盛り込めなかったから。)ですので、応答しなければ応答しないで問題はないのですが、応答できないということは×××××と理解されることは間違いなしです。

 なので、これからの議員は薄っぺらな知識や知ったかぶりで質問することができなくなるので、それはそれで一味違った緊張感を持てるようになると考えています。

 明日も引き続き、補正予算の審議ですが、賛否の態度をどうするのか会派としても熟考中です。

投稿者 hisaka : 2010年06月17日

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