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2010年06月16日

6月定例会 補正予算 前市長の置き土産?!

 補正予算の質疑が始まりました。3月は骨格予算で、政策的な経費は全て除かれていたということで、今回の補正予算の提案により、今年度予算がひとまず完成するとの説明です。これでようやく「総合予算」になるんだとか。

 しっかし、前の市長からの申し送り事項がずらりと並ぶ提案内容に・・・・「ううっ・・・」という感じ。


 とはいえ、阿部市長の政策に(対立するものではなく)合致するものであるために予算化が認められたものであるとか。


 「へぇーーーーーーーーーーーーーーっ」

 ・・・・・。

 正直言って、同じ内容のものが3月定例会で提案されていたら?


 と考えると、これまたかなり微妙な政治臭い話なのですが、議会に理解得られないものもあったのかも。しかし、焦って提案せずに・・・3カ月温めておいたのが功を奏して、市長が交代したために日の目を見ることができた!(何とか議員の理解を得られるようになった?!というよりは、「阿部市長が提案したものなら。」ということで議員が認めざるを得なくなた?!)なんてものもありそうで・・・・。


 前市長が3カ月先送りしたほうがいいだろうとした判断は正解!これぞまさしく「置き土産」。予算内容の細かなところまでは市長は答弁せず、担当課長もしくは部長が答弁していたのですが、肝心かなめで市長答弁が必要なところでは適宜登場しては・・・・「私の判断」を強調した市長。


 なるほど、これは相当な事前のレクチャーがあったんだろうなあと勝手に想像したわけですが、さすがの市長も自ら提案した予算なので答弁は「攻め」ではなくて「守り」。かなり慎重姿勢で答弁しているなあと思いました。今までの流れもこれまでの事情もそれこそ右も左も全くわからないで「まずはお勉強」をしたのだと思います。
 だから、念には念を重ねたかなり丁寧なレクチャーがあったのではないかと思わずにはいられないのでした。

 今日一番の見どころ?!は「やまばとホールなき跡地の活用」のこと。暫定活用としているにも関わらず3500万円の予算を手当てしての整備。もちろん東京都からの財源を得ているので100%一般財源ではないまでも、税金を使っているわけなので、一般財源の充当が少ないことは何の言い訳にもならなず、鋭い突っ込みが・・・・。
 なぜなら、暫定活用に3500万円がかけすぎ。「防災広場」として活用し、災害の際には緊急物資などの受け入れ拠点にもしていきたいという意向が示されているものの・・・・白田さんの指摘では緊急物資を輸送するトラックがそもそも市役所にまでたどり着くのが大変だ(っていうか旧鎌倉街道などの状態を考えてもトラックが入ってこれるわけがない!)・・・・搬入するときの経路を考えれば道路整備を先んじてやっておかねば場所として使えない!
 確かに。搬入経路の道路事情を考えてみたら、白田さんの指摘は外れていない。


 「(適当ではないかもしれないけれど)その場しのぎで何となくみんなが納得するような理由を並べ立てて予算を確保しようとしているようにしか見えない。」と誤解されても仕方がないような状況・・・・。おそらく少なくない議員が同じような思いを少しは噛み締めたのではないかと思います。

 「災害対策」と言えば、誰も反対できないですから。大野さんは「たんぼの真ん中に道路を通すときの言い訳と同じだ。」と言っていましたが、なるほど言い得て妙な表現で、「災害のため」と説明すれば真っ向から否定できる人はいないですよね。

 市長は白田さんの指摘に対しては、多面的な意見の一つとして受け止め、課題認識を持てたことがよかったと感想を述べていたけれど、実際問題として・・・もしも、もっと事前段階に同様な意見を耳にしていたとしたら、どう判断したのでしょうね。


 まあ、上記、やまばとホール跡地に関しては現在、民有地に年間400万円ほど払って駐車場用地として借りてるところを返還するのと引き換えに駐車場も整備をするわけなんですが、市長に言わせれば一義的には「市民の憩いの広場」にするということで・・・・ベンチなどもあるらしい。例えばこの広場でお昼時にはお弁当を食べることもできると・・・?!テーブルもなければ、日影になるような場所もないのに、こんなところで夏の炎天下のもと、真冬の寒空のもと・・・ランチする人なんているのかなあって私は思うけれど。職員食堂がなくなって、ある意味で職員のお昼の休憩所もなくなってしまったので、その代替に活用できるとでも言いたかったようでした。
 それにしても、憩いの広場にわざわざ集う市民っているのかしら?こんなところに集わなくたって、市内にはもっともっと心地よく集まるにはちょうどいい公園や広場はたくさんあります!って言いたくなりました。ここで休憩することを目的に散歩する人もいなさそうですし。


 いずれにせよ、やまばとホール解体をしてできた更地を活用することは必要ですが、最低限度の整備に3500万円なのか・・・・・。市の予算カルテによれば、「近隣住宅への影響を考え、日常的な管理に耐えうる整備は必要」とのことです。


 今日は議会終了後に蓮舫参議院議員の決起集会があったので参加。「国民の皆さまからお預かりしている税金を正しく使っていく。」その一点のために体を張って闘うというエネルギーが溢れていました。事業仕分けなどを通じて、ますます浪費されている税金の現状を目の当たりにしたのだそうです。例えば宝くじの売上金が関連団体の役員(もちろん天下り)の高給(約2000万円)とかに化けていたとか・・・・。本当にジャブジャブと天下り団体を太らせてきた、そんな仕組みを変えていかなければいけない、メスを入れなければいけないとそのために邁進したいとの強い決意にすっかり私は感化されてしまいました。


 それにしても、今までこんなことを許してきた政治って一体何なんでしょうね。民主党政権に対する批判を市議会で発言している議員さんの中には、事業仕分けのことを批判する人もいますが、天下り団体への垂れ流しを黙認してきた政権への評価をしてからお願いしますって思います。事業仕分けはパフォーマンスという批判をすることの虚しさ感じないのかしら?

 多摩市にもまだまだ既得権益なるものが温存されている部分もあるのかもしれませんね。そこをどうやってあぶり出すのでしょう。もうすでに阿部市長もそのいくつかに気が付いているのかもしれません。それらの改革に取り組めるのも、やっぱり市長。例え、議員がチョロリと議会で指摘をしたとしても改善するかどうかはひとえに市長の指示によりますので。そういう点でも阿部市長には期待がかかります。


 明日も引き続き補正予算審議が続きます。

投稿者 hisaka : 2010年06月16日

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