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2010年06月04日

多摩市にも相談支援ファイル!

 発達障害者支援法、特別支援教育・・・・ずっと追ってきたテーマです。就学前の療育施設であるひまわり教室も7月になれば、民間委託をしてから1年が経過します。そして、発達支援室も本格稼働してから1年。子どもの育ちに途切れのなく支援できる体制づくりを進める上では、前市長時代からの重点事項でおそらく今も引き継がれていると思います。一人ひとりの子どもたちの個に寄りそった対応というのは人手もいればお金もかかる・・・でも、未来への投資でもあり、「育ちの支援」は何よりも重要だと考えています。

 そんな中で、私が色々と情報収集をしていて、今後多摩市で真っ先に導入してもらいたいのは5歳児健診。5歳児検診の有効性、実施効果は既に検証されていること。実は東京都医師会では5歳児検診に取り組んでいて、昨年は研修会も実施しています。


 

都医師会は5月から、発達障害の有無を見極める5歳児健診を始める。集団生活になじめず「困った子」にされがちな発達障害に、親や保育士が早期に気づき、適切な対応を取るのが目的。5歳児健診は鳥取県や東京都目黒区など一部自治体が行っているものの、医師会が独自で取り組むのは珍しい。初年度は都内の小児科など約100カ所で受け付け、「発達に不安がある」との訴えがあれば、無料で健診する。

 健診では「落ち着きがない」「一人で遊ぶことが多い」など25項目のアンケートに親と幼稚園・保育園の担任が回答し、片足跳びやしりとりをさせて調べる。都医師会が08年、試験的に健診を実施したところ236人が受診、10人が発達障害と診断された。診断後は、子ども支援センターなど専門的なケアができる施設も紹介する。

 集団生活の苦手な発達障害児は怒られることも多く自尊心を失いがちで、いじめや不登校につながりやすいともされる。都医師会理事の松平隆光医師(小児科)は「なるべく早く親が気づき、しからずほめて対応を変えれば子どもは変わる」と早期発見の重要性を指摘する。


 以上は先月の毎日新聞での報道ですが、都医師会の下部組織でもある我がまち・・・多摩市医師会ではどんな取り組みを進めようとしているのでしょう?・・・動きがなかなか見えないので、定年退職と同時に医師会の事務局に再就職した前市議会の事務局長に問合せをしてみました。・・・・でも、まだ23区中心の取り組みで、多摩市での動きはなさそう。。。。残念。これは医師会にも協力を得るべく働きかけを進めなければなりません。

 というわけで、今日は市役所に行き、資料整理やら情報収集をしていたのですが、教育委員会の方にお会いしたら「相談支援ファイル」のご紹介をいただきました。まだ本格導入ではなく試行実施ということでこの4月から取り組みをスタートさせたようですが、使用してくださっている方からはなかなか好評だとか。相談支援ファイルのことについては、調布市の子ども発達センターに行き、「i-ファイル」に出会い、これを大いに参考にできると紹介もしてきたところ。特に調布の事例で参考になるところは、バインダー方式になっているため、保護者が必要だと思える情報をファイリングして置くことができる点。このことについては多摩市の支援ファイルにも活かされています。子どもの育ちのさまざまな不安や心配事含めて記録し、それを関係機関などと情報共有するツールが相談支援ファイル。「相談支援ファイル」という名前はお固いので、やっぱり調布のように「i-ファイル」という別名をつけてもいいかもしれません。これは母子手帳と同じように全ての子どもに一人一冊になることが望ましいと思っています。今後のさらなる取り組みに期待します!

投稿者 hisaka : 2010年06月04日

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