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2010年06月10日

6月定例会 一般質問2日目 市長答弁長くてもいいじゃん!

 昨日に引き続き、今日も5名が一般質問を行いました。阿部市長はかなり頑張って答弁されているのが時に痛々しく感じる場面もあったり。「部長さんフォローしてあげたらいいのに。」なんて思ってしまったりする経験は、議員9年目にして初めて。

 自らが応援した市長が答弁をしている景色は見慣れないです。やっぱり、これまでとガラリと変わった?!議会の風景は、市長に対して野次る議員の顔ぶれにも変更があるということにも象徴されているかもしれません。


 「市長、答弁長いよ!」


 というのは、後方座席から時折聞こえてくるわけですが、確かに市長答弁は長いかもしれません。でも、かなり内容としては充実していて、聞く価値のある内容の答弁だと私は考えています。たぶん、傍聴席でもそういう感想をお持ちの方もいらっしゃると思います。答えにくい問いかけについても、決してはぐらかすわけではなく誠意をもって回答をしている姿勢が伝わるというのは私の贔屓目ではないと感じます。なので、「市長答弁が少々長くてもいいじゃん!」って思ってみたりしています。


 今日は最後に米軍基地問題から波及し、多摩市内にある「基地」=米軍のサービス補助施設についての市長見解を問われる場面がありました。質問者は当該施設で市が主催して実施をしている「日米親善ゴルフ」を中止すべきだと主張し、市長見解を質したのですが、市長はそれに対し、「確かに開催の仕方には工夫がいるかもしれないが、だから中止するという話に即結論を出すことが妥当かと言えばそうとも言えないだろう。」との趣旨をきっちりと答弁。

 どうやら、市長の考えでは、当該施設をもっと市民が利用できるようにし、市民利用が増えていくことによって、この場所が多摩市民にとっていかに重要であるのかを理解することにもつながり、そこから返還への道筋を切り拓いていける、切り拓きやすくなるのではないかということのよう。質問者は「こんな場所で親善ゴルフなどを実施することは、基地を認めているという誤ったメッセージを相手に送ることにもなっている。」という懸念を滔々と述べていましたが・・・・・。でも、市長は即廃止をするという答弁はせず、見直すことは必要だと思うと述べるにとどまりました。


 他の答弁の際にも感じることですが、市長は全ての事業は必要性があって実施されている(もしくは、実施されてきた)・・・・との認識のもと、時代環境の変化とともに見直しが迫られているものもあり、廃止してもいいものもあり・・・・現状に適合させていかねばならないとの考えをお持ちのようです。これについては私も同じ。今は不必要だと感じるものでも、かつては必要なサービスであり、施設であったわけですね。そういうものが適時適切に整理されてこなくて・・・・今があるということです。


 市長答弁としては「見直す時期に来ているのではないかと思っている。」「考え直すことも必要ではないかと思っている。」というものが多いです。これはきわめてあいまいさを残す答弁とも言えるわけですが、最初ですから・・まあ・・・・・ということでみなさん「じゃあ、いつまでに!」というような突っ込みは控えているようです。


 それにしても、今日の平和問題に対する答弁では・・・・朝鮮戦争は実は休戦状態にあるということ、そのもとでの日米安保条約、オバマ大統領の「核なき世界」演説のこと、そして普天間基地の問題ではあそこで多くの戦死者がいて、まだその亡骸が埋められたままの状態である・・・というように、戦争反対、平和主義で市民活動をリードしてきた市長ならではの幅広い知見から次々と飛び出す言葉に印象的でした。

 でも、市長はまだまだスタートラインに立ち、市政への扉を開いたところで玄関先にいる感じ。まだまだ市役所の軒先にいて、これから中に入ろうとしている状態にいるってところかもしれません。・・・・でも、入るかどうか迷ってはいられないのでですからね。七転び八起きの精神で突き進む覚悟を見せてもらいたい!なんて思います。

投稿者 hisaka : 2010年06月10日

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