« さわやかな朝が始まり。 | メイン | プラス思考で進みたい! »

2010年04月20日

「一市民」に戻る日。

 渡辺幸子市長が今日で退任。やはり、最後は見送らなくちゃ!とばかりに退庁セレモニーにかけつけました。うちの5歳がどうしても「見たい!」「行きたい!」というので、テーブルに飾れる用の小さなブーケを準備しました。持ちきれないくらいの花束を受け取りながら、市役所の玄関で市民、職員、議員など等、一人ひとりに挨拶をし、最後は「職員として38年間を過ごす(定年を迎える)予定だったのに、思ってもみないような立場、職責を与えていただいた市民の皆さんに感謝したい。」と力強く述べられました。・・・市長が引退を決められて以後、さまざまなところで述べられているのが「一市民に戻って、まちづくりに関わりたい。」ということ。・・・でも、しばらくは骨休めを・・・というのが誰しもが思うことでしょうね。
 私にとっては同じ大学同じ学部ついでに同じ学科の大先輩=渡辺さん。しかも女性初の市長ということで、その苦労話など時間たったいつかに後輩として取材してみたいなと思います。うちの5歳が保育園に入る前の乳児の頃、どうしても・・・と預け先もなくて特別会議室で行った会派説明(定例会前に行われていた市長と会派での意見交換会)に連れて行ったことがあるのですが、その時にも、嫌な顔一つせず「私も子育てをしていたころ、休日に子どもを連れて市役所に来て、仕事をしたことあったのよ~。」と子育てママの苦労を共有できたこともまた女性市長だったからだと振り返っては感謝するものです。

 例えば電車やバスの中で子どもが突然泣き出して困る気持ち、焦る気持ち等々・・・・「こっちの方がよっぽど泣きたくなる!」というような冷や汗かいてしまう子育てママの気持ちを理解してもらえるって本当にありがたいこと。イライラしているおじさん(男性)ににらまれたり、「子どもを乗せるな!」ということを言われたりしたこともあるわけですが、その点、やっぱり同性は気持ち分かってくれる気がします。(って男性は同じような気持ちを子育て中に味わったことが少ないのです。)
 それと同様に働きながら子育てをする女性の苦労というのは女性であるからこそわかる部分もあると思っているので、そういう点ではいろんな場面で私の子育てを気遣ってくれていた市長がいたことはありがたかったことです。


 というわけで、市長×議員という関係性での距離関係と、先輩×後輩という関係や一市民×一市民という渡辺幸子さんと私との関係も切り口によってはさまざま。明日以降の渡辺市長にはやっぱり注目してしまうのでした。

 ところで、今日は午前中に都内へ。NPOほっとポットの藤田孝典さんのお話を伺ってきました。早速、藤田さんのブログにも活動報告が。生活保護の問題はとても難しい。自立支援って単に生活を立て直しすればいいというで完結せず、就労先を見つければそれで安心というわけではなく・・・・さまざまな問題が複雑に絡み合っているから。今日もそのことが指摘され、生活保護を担当している福祉事務所のマンパワー向上など課題だと再認識させられました。「子どもの貧困」・・・これこそ解決していかないといけないし、「防貧」の視点で取り組めることに力を入れないといけない。そのためには「教育」なんだと思っています。加えて、日本では全く機能していない職業訓練に力を入れた施策展開も必要です。でも、何しろまずは「教育」。
 それにしても藤田さん、27歳という若さでこの活動をたち上げているというパワーはすごい。志の高さを感じさせられました。「地道な努力」が地域を変える力になる・・・・ってそう思いました。
 

 今日の学習会の企画は自治体青年政策ネットワーク(JISSEN)によるもの。存在は知っていて、以前からご案内はいただいていたのですが初参加でした。全国の同世代の地方議員によって構成されている会なのですが、各自治体で奮闘している同世代に会うと励みになります。元気をもらえた一日でした。

投稿者 hisaka : 2010年04月20日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/2234