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2010年04月16日

「議会力」?!

 今日は午前中は群馬県みどり市から、議会改革のことについての視察があり、対応しました。2町1村の合併によりできた「市」なんだそう。市町村合併で続々と誕生した新しい市は名前を聞いただけでどこにあるのかが思い浮かびませんね。

 さて、視察対応をしていてとにかく関心の‘的’になるところは、「全議員の意識をどうやって高めていったのか。」というところ。議会改革といっても議員個々人の関心の違いというか温度差もある現状をどう解消していけばいいのか?という点。・・・・・ここは、ある程度の強力なリーダーシップと水面下での調整・・・・・これこそが秘訣で多摩市の場合にはやっぱり特別委員会の委員長だった安藤さんが粉骨砕身?!かなり苦労をしていたと察しています。副委員長の私はその奮闘ぶりを横目で見ながら、勉強したということかな?


 無事に午前中いっぱいで視察は終わりましたが、視察に来られる議員さんがた・・・本当に女性って少ないのです。真黒集団=スーツ姿の男性議員に取り囲まれての視察には当初は違和感ありましたが、女性議員が10人もいる議会の方が珍しくて驚かれることにも慣れました。

 そういえば、自治体ランキングというのがあり、各自治体の施策など評価して公表されていますが、「議会力」ってあまり話題にもなりません。つい先ごろ「議員力」検定がというのがあり、話題になりましたが・・・・。自治体の施策などを一応客観的評価(で点数化して勝手にランキング化しているのと同様に、地方議会の議会評価してみたらどうなるでしょうか?でも、たぶん測定しきれないでしょうね。会議の回数が多ければいいというものでもなさそうですし。まあ、ランキングで1位になったとしても、そこに住んでいる住民の満足と比較してみるとミスマッチな場合もあるでしょうから。ランキングというのは、あくまでも参考にしかならないですね。

 今日は夕刻から、東京ライフが主催した学習会に参加。「保育園を増やせ」はなぜ間違いか?」というテーマでNPOフローレンスの駒崎弘樹さんの話を聞いてきました。病児保育の必要性は多摩市でも。でもNPOフローレンスの提供するサービスを利用している顧客の多くは、共働き世帯、しかも両親双方がカッチリ働いているので世帯収入が比較的高い方々なんだとか。フローレンスがサービスを展開する地域をどう設定するのかを聞いたところ、問合せのメールがどのくらい来ているのか?・・・というのが一つの決め手になるようですが、多摩地域の住民の横顔からするとなかなか厳しいのかも。病児保育に潜在的ニーズはあると思いますが、共済型方式で月会費を支払う「掛け捨て」システムに納得できるだけの余裕のある家庭は少ないような気がします。そうなるとやっぱり自治体で手当てしていくことが必要でしょうね。ひとり親の場合、それも近くに両親などがいない場合には病児保育なくして仕事を続けることができません。 病児保育のサービス提供というのは「割に合う」「割に合わない」で言えば、割に合わないのでサービスの担い手をみつけることもなかなか難しいのが現状。でも、だから行政が担わなければいけない分野の一つなんだと思います。


 そう言えば、新市長は「待機児ゼロ」を掲げていますが、保育ニーズというのはいくら施設を増やしたところで待機児ゼロにはならないのが実情。待機児を受け入れるだけの施設拡充をしたにも関わらず、またもや待機児発生して、ゼロにはならない・・・という他の自治体の事例はわんさかあります。 

投稿者 hisaka : 2010年04月16日

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