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2010年03月26日

議員定数の削減の議論は・・・

 今日は議会運営委員会がありました。最終日の議事進行の協議と確認。でも、それに先立って、議員定数の削減と議員報酬の削減を求める陳情について審査されました。民主党TAMAは交渉会派ではないので、議会運営委員会ではオブザーバー。ですので、陳情の審査には参加できず、傍聴席で各会派のご意見を拝聴しました。

 最終的な結論は「不採択」。公明党だけが「趣旨採択」の意見でしたが、他の会派はみんな不採択。公明党が趣旨で採択をした理由は定数削減には賛意を示すから。しかし報酬については、議会基本条例も制定し、議会活動も議員活動も今まで以上にやらねばならないし、兼業で議員の仕事に従事するわけにはいかない時代になっていることを考えると妥当であろう・・・という見解のようでした。定数削減については、定数を増やすという選択や議論もできるとの意見もありました。自民党のご意見では「定数削減の議論はまだする時期ではない。機が熟していない。」とのことでした。

 
 ところで、給食センターの直営を求める市民団体の方がいらっしゃり意見交換をしました。どうしても直営の方がいいと主張され、直営で学校給食センターを運営できる方法をぜひ考えてほしいとのこと。私が先般の委員会の中で認識をしたのは「直営だろうが、民間委託だろうが・・・今のままでは学校給食は良くならない。」ということ。監督責任者が十分に調理の現場を把握できていない、もしくは把握はしているけれど、そこで仕事をしている調理職員の方々に対する指示が不十分・・・そんな状態では困るということ。民間委託は単なる仕事の丸投げ!その危険性を大いに孕んでいると感じました。繰り返し繰り返し強調されることは、民間委託したら「今以上に学校給食がよくなる」ということ。でも、念仏のようにそのことを唱えているだけ・・・と思ったからこそ、私は「現況のまま民間委託することは控えてほしい。」という市民のご意見には賛同したまで。
 

 「直営を維持すべき!」


 とは思っていません。給食センター調理員の学校休業期間中の働き方だって、給食センターの掃除ばかりに従事する、食器磨きや食缶などのメンテナンスなどだけで終わってしまう・・・この状況は市民に理解得られないと思いますから。


 もちろん、そんな状況だって現場発で改革することはいくらだって可能です(というよりも可能でした)。例えば給食費未納問題の重大性を認識していれば、学校休業期間中に調理員自らが未納者のお宅を訪問し、ちゃんと納めていただくように督促するとか・・・世論をきちんと受け止めてできることっていくらでもあります。給食費の未納問題については現在は各学校任せで督促をしているようですが、そうではなくて、調理員がでかけていくことは難しいのかしら?法的な関係がどうなっているのか調べてみなければなりませんが、給食費未納問題の解決に正規調理職員たちが関われれば・・・・それこそ、「正規調理職員でなければできないこと!」になりますよね。給食センターに訪問した際、「調理業務において正規職員の方とパート職員の方で仕事の違いってあるのですか?」って質問をしたところ・・・・「ほとんどありません。」というのが回答でした。この回答を伺って私が思ったのは「だったら、正規職員ってなぜ必要なの?」ということでしたから。
 

 今、考えるべきは根本的に学校給食をどうしていきたいのか、多摩市の学校給食はどうあるべきなのか・・・・子どもたちに学校給食を通じて何を伝えたいのか(偉そうに言うならば、どんな教育をしていきたいのか)・・・・その姿勢を見せること他なりません。


 現状のまま民間委託されてしまうと困ります。学校給食センターの民間委託の時期は来年の9月。来年の4月・・・うちの子どもは小学校に入学します。ますます学校給食が私にとっても身近に。だからこそ、今のままではいけないと思います。何のビジョンも考えもなければ、食材や献立に責任を持つといったって、その言葉に信頼を置けなくなりますから。


 教育委員会の中で学校給食「食」のことをもっと話題にして議論してもらいたいのですが、残念ながら、学校給食というよりか「食」に関心のありそうな顔ぶれではないなあ・・・・・女性がたったの一人だけになってしまった教育委員会での議論の行方が心配です。

投稿者 hisaka : 2010年03月26日

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